自分が乗っているアルファロメオ Mitoには、オーディオデバイスとして「ディスプレイオーディオ」を取り付けています。
カロッツェリアのFH-8500DVS(公式HP)という機種。同ブランドの中でのエントリーモデルになります。
見た目はカーナビですが、中身にナビは内蔵されておらず、Android Autoとapple Carplayが搭載されています。
つまり、
スマホと接続して、Google MAPのナビ機能を使って道案内させたり、音楽サービスで音楽を再生したり
できる装置になります。
納車時に取り付けしてもらって以来、いくつか気になるポイントは有るものの概ね満足して使わせてもらっています。
良い点・悪い点含めてインプレしてみたいと思います。
まずは取り付けるにあたっての背景
自分が2022年8月に購入したMitoは、宇都宮の専門店にて業者オークションで仕入れてもらったものでした。
↓これが仕入れてもらって、納車整備される前の内装。
この時点では、カロッツェリアの凄く古いナビがついていました。
型式から調べてみたら、Bluetooth接続機能すらついていませんでした。外部入力はAUXのみ。多分10年以上前の製品だったと思います。
(2010年位の純正ナビも、Bluetoothは通話機能としての接続のみで、音楽再生はできないという奴が多かったんです)
これじゃ流石に使い物にならないという事で換装を考案。
選択肢としては、通常のナビとディスプレイオーディオが有りました。
ナビは道案内に使わない
以前プラドに乗っていた時には「楽ナビ AVIC-RL710」を取り付けていたんですが、ナビの検索ほとんど使わなかったんですよね。
100%に近いくらいスマホに道案内してもらっていました。そっちのほうが操作性がはるかにいいですし、順路や渋滞情報なども正確でした。
じゃあナビは何に使っていたかというと、Bluetooth接続しての音楽再生。
Spotifyとかを再生すると、曲名やアーティスト名、アルバムジャケット等がナビ画面に表示されて、戻りや送りなどの操作もナビからできて結構便利だったんです。
ほぼこの機能のみ使っていました。
だったらもうね、という事でディスプレイオーディオ一択です。
既存品との互換性を考えてカロッツェリアに
2022年時点で生産されているディスプレイオーディオは、
- カロッツェリア
- ケンウッド
- アルパイン
等がありました。
ただMitoには、先述の通りカロッツェリアナビが装着済み。
「古いとはいえ取り付けハーネスとかを流用できるんじゃないの?」
と思ってカロッツェリア製をチョイスしました。
結果的には、思惑通りハーネスを流用しての取り付けができたようで、車屋さんも助かったそうでした。
普通のナビが10万円は確実に超えて来るのに、4万円割り込んでますからね。
マジで格安です。
再生できるメディアなどについて(注意点あり)
詳細はメーカーHPを見てほしいのですが、再生できる物は結構多いです。
- FM/AMのラジオ
- CD/DVD/ブルーレイなどのメディア
- Bluetooth
- AUX
- USB(充電+Android Autoの入力も兼ねています)
などなど。
ちなみにHDMIはついていません。
ですので、スマホのミラーリング(スマホ画面自体をそのままナビに表示させる機能)はできません。YouTubeの動画もオーディオの画面に映らないので注意。
…厳密にいえば、新たに2~3個機器・道具を組み合わせればできなくはないのですが、若干めんどくさいです。
ただスピーカーから音は出るので、しゃべりメインの動画なんかは走りながら聞けるので便利です。
↑よく通勤中に見ているチャンネルです。
もし、
「助手席の子供が見るから画面も映したいんだ!」
という方は、HDMI端子付きの上位機種 DMH-SZ700をご検討下さい。
少し値段が張りますが、こちらはミラーリングにも対応しており、画面もHDになります。
ただこちらについては、CD/DVD等が再生できないので注意して下さい。
インプレッションをしていきます
購入したFH-8500DVS。綺麗に収まっています。
インパネ中央の下側、センターコンソールの根元からUSBケーブルを伸ばしてもらっています。
結構長いです。
これをスマホと接続すれば、Android AutoやApple car playが使えます。
ちなみにUSBはAタイプのメスが生えています。
スマホと接続するには、USB-Cに変換するコネクターが必要です。
自分はこの15㎝程度の、一番短いものを別途購入して取り付けています。
全く同じものはもう売っていなかったので、類似品を張っておきます。
なかなかこの短さのケーブル、しかもUSB-AとCでのオスオス変換のケーブルって打っていないんですよね。
地図の検索について
まずエンジンを始動すると、USBでスマホと接続していない状態ではこの画面が表示されます。
このままでもラジオやCDを聴いたり、Bluetooth接続した音楽なども再生できます。
ただ当然ですが、スマホと連携してからがこのユニットの本領発揮です。
自分はGoogle Pixel 6を使っているので、Android Autoが自動的に起動し、まずは地図が表示されます。
地図はGoogle MAPをAndroid Auto用にデフォルメしたものです。
機能が結構省略されているので、Google MAPのヘビーユーザーであるほど、使いたい機能が見当たらなくて戸惑うかもしれません。
自分もそうでしたが、しばらくすると慣れます。
ちなみにAndroid Auto接続中は、スマホ側でGoogle MAPを操作できません。
これはどうも仕様の様です。
検索する時は、検索窓を指でタップしてからスタート。いくつかやり方があります。
まずは上の画像のように、検索履歴から選択肢を探す方法。
これ、スマホのGoogle MAPと連動しているので、車に乗り込む前までに検索していた情報がそのまま反映されているんですよね。それが非常に便利です。
次にカテゴリから選ぶ方法。
レストランやコンビニなどを選んで検索します。
もしくは、検索窓に文字入力して検索。
この時は、ディスプレイオーディオ側のキーを押して入力もできますし、スマホ側にキーボードが表示されるのでそちらからでも入力できます。この時はスマホが動くんですよね。
後は音声検索ですね。
マイクマークを押すと音声入力モードになるため、「宇都宮駅までのルート」などと喋るとルートがでます。Googleの音声入力と認識アルゴリズムをそのまま使っているので、感度は大変良好です。結構音声で検索することも多いです。
ちなみに音声入力用のマイクは、車のステアリングコラムの根元に設置してもらいました。
普通に運転していたら視界にも入らないですし、入力感度も全く問題ありません。
これでルート案内をしてくれます。
Google MAP独特の時折すげー細い道を進めたり、
「いや、そこ曲がらなくてもまた同じ道に戻るんならまっすぐ走っててよくない?」
と感じさせるあれですね。これもまあ個人的にはもう慣れました。
むしろパイオニアの楽ナビが、やたらと幹線道路ばかり薦めてきて「遠回り」させられている様に感じていたので、Google MAPの案内の方が好きになりました。どんどんアップデートされますしね。
音楽再生について
画面の下の方には、今再生している音楽が表示されています。
このまま前後の曲送りや一時停止なども、画面をタッチすると操作で出来ます。
ちなみに音楽情報をタップすると音楽が大きく表示されて、
曲名、アーティスト、アルバムジャケットなどが表示されます。
別にナビを使わないときは、この画面で走っていることも多いです。
ちなみに音楽再生など、Google MAP以外のアプリについては、スマホから普通に操作できます。
ディスプレイオーディオの画面だと、表示される曲数が少なかったり、タッチの反応が悪かったりと不満を感じることが多いです。なのでもっぱらスマホから操作しています。
その他の機能
あと右下の◎ボタンを押すとホーム画面に行きまして、
Android Autoの標準機能を使ったアプリの一覧が表示されます。
Youtube Musicとかも使えますね。便利なので使っている人も多いんじゃないでしょうか。
自分はかみさんが使っているSpotifyに家族会員でただ乗りさせてもらっていて、UIが気に入っているので僕はSpotify派です。
あとはGoogleニュースをクリックすると、ニュースサイトの音声がラジオみたいに流れます。
あんまり使わないのですが、その時々の最新のニュースが流れるので、通勤中などに別に音楽聞かないんだけどな、という人には便利な機能じゃないかと思います。
あとSMSやメールが来たら通知してもらって読み上げてもらったり、Facebookのメッセージも読んでもらえたりします。
ZoomやTeamsをスマホ側に入れていれば、運転しながらでも会議もできる様です。
すごい時代に、そして便利な世の中になりました。
あとDVDが見れます。
子供が崖の上のポニョが大好きなので、しばらくポニョ再生装置として活躍していました。
DVDの画質で特にアニメでしたら、ジャメジャメも全く気になりませんでした。
前も述べましたが、機種によってはDVD等のメディア再生ができないものもあるので注意が必要です。
バックカメラも取り付け可能です
ディスプレイオーディオですが、バックカメラも装着可能です。
これも車によってはポイント高いですよね。ナビ使わないけれどバックカメラはあった方が便利だよね、という人多いと思うので。
Mitoにも取り付けようか、ちょっと迷っています。(優先度は低いけれど、あるんであればほしい)
不満点というか、気になった点
ここからは、不満とまではいかないでもちょっと気になった点をいくつか列記していきたいと思います。
画面の解像度が低い
画面が 2400×480dpiの解像度。粗いです。
今のFULL HD画質のスマホに慣れ切った目だと、スマホよりも大きな画面なのに解像度が低いのに衝撃を受けました。
うわ、文字がじゃめってる。。。
とくに以前の楽ナビが一応1280×720対応していたので、余計にそう感じました。
ただこれも慣れですね。1か月位すれば、こんなもんだと思うようになり、3か月も経過すれば気にもしなくなりました。
どうしても画質が気になる方は、一つ上の機種であるDMH-SZ700とかをお勧めします。
たーまに接続不良が起こる
時々ですが、USBをスマホに差し込んでも認識しないことが有ったりします。
まあこの手のデバイスのあるあるですよね。
その時はスマホを再起動したり、エンジンを一回切ってディスプレイオーディオ側を再起動したりすると直ります。
エンジンが落とせない場合は、ディスプレイオーディオ側の電源OFF操作ができるので、そこから再起動すると、大概直ります。
スマホの発熱
接続中はスマホを充電しています。結構充電で発熱するスマホなんかだと、
「別に今は充電しなくてもいいのに、接続しないと地図が出ないし音楽聞けないし・・・」
というジレンマに陥ることもたまにあります。
音楽だけだったらBluetooth接続に切り替えて音楽再生する、というやり方もできなくはないですね。若干面倒ですが。
ひょっとしたら、スマホ側で充電を止める機能があるかも…?
正直不満点はそんなレベル
まあこんなところですね。
ここだけはどうしても不満で、使いづらくてしょうがない…というものはございません。
いい買い物をしたと思っています。
まとめ
色々書きましたが、おおむね大満足な製品で、活躍しております。
正直ナビを取り付けるよりはるかに安上がりですし、スマホで音楽を聴いたり対談動画とかを聞くことが多い人には、まさにうってつけの車載製品だと思います。
2010年代後半までのちょっと古い車を買って、オーディオやナビをカスタムするとなった場合は、一度は検討してみるべきかな、と思います。
今後の展望とか
あと無線化すれば本当にありがたいんですがね・・・。
android autoの無線化に対応していないのって日本だけみたいで、どうも電波法の兼ね合いとかで変えられないみたいです。
技術の進歩に、法律側が追い付いていない状況の一つですよね。
それから今市販している普通車、もしくは軽自動車においても、10インチ以上の専用ディスプレイが使われることがごく一般的になってきました。
10年位前みたいに、純正オーディオを組付けずに後付けナビやオーディオに交換、というのはもう当たり前ではないのかもしれません。
メーカーとしても民生品向けに新機種は出し続けているようですが、一時期の様に毎年新製品が出るような状況ではなく、製品の「商品」としての寿命は長くなっているように感じます。
スマホなどのデバイスの進化に応じて対応しなければいけない、ほんとに厳しい業界だと思うのですが、素晴らしい製品を作ってくれていて感謝至極です。
これからも頑張って行って欲しいなと思います。
以上です
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