足るを知ってみる

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「高速道路以外は、36馬力のLTDでも十分走れるな~。」

「しばらくはLTDで全然問題無さそう。」

そんな感覚を最近覚えています。

 

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先日の益子ツーリング。 なだらかな県道を20km位走るセクションがあったんですが、 8台と比較的多くて初心者組もいた事から、 さほど飛ばさずスローペースで走ることに終始しました。 速度にして最大で60km/h程度。 平均時速は50km/hいっていないと思います。 でも何故か楽しかった。 バルルルルルッ と低回転で走っているだけなのになぜか楽しい。 薄いながらもエンジンの鼓動感を感じて、 溶けていきそうなライディング。 不思議な感じでした。

 

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■話が飛びますが、 最近はあまり遠出もしなくなり、高速道路を使うことがめっきり減りました。

今年に入って1回か2回くらいしか使っていません。 その高速道路も、 「90km/hくらいで走ったら、LTDでも気持ちいい」 ことに気づきました。最近になってようやく 3週間ほど前に高速道路をちょとだけ走った時のこと。 もともと車がすごく少ない北関東道。 90km/h程度で巡航。ほとんどの車に追いぬかれます。 勝手に抜いていってくれます。 だらーっと景色を見ながら、あまりエンジンの回転を上げずに、 ゆっくりペースでクルーズ。

 

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そうすると、目の前に車がいなくなるんです。 負けるが勝ちじゃないけど、 ゆっくり走ったら、勝手に他の車がいない環境が作れたんです。 低パワーのマシンに乗る場合だったら、 高速道路もこういう走り方すれば苦じゃない。 むしろマシン的にも人間的にも楽。 新しい発見でした。

 

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■これらの走りを通じて自分が気づいたのが、 「自分のマシンの性能に合わせて走る」 この重要性です。

もともとこういう考え方は持ってはいたんですが、 今回新たな切り口に触れることができました。 コレまで「自分のマシンに~」という事を考えた時、  

 「マシンを壊さないように」 という機械側の目線で考えていました。 あまりに速いペースで走り続けるとエンジンを痛めるし、 性能を超えたスピードだと止まれなかったり曲がりきれなかったりして 大変なことになります。

 

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でも今回気づいたのは、 機械側からの目線じゃなくて、ライダー側からの目線。 機械側からの目線は意識した上で、 「乗り手が気持ちいいかどうか」というライダー側の目線から見つめること、 それを実践するような走り方をする。 そうしたら、コレまでと違う発見があったんです。 端的に言えば、バイクに合わせて走ると、 不思議と操作するライダーも気持ちよくなるということですね。

 

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バイクが一番安定したパワー・性能を、 発揮できる場所・速度域・レンジで走ってあげると、 乗り手側の感動というか、 満足感も飛躍的に上昇することに気づいたんです。

LTDの場合は一般道だと5~60km/h程度、 高速道路だと90km/h+αくらいがそのレンジ。 そうやって走ると、エンジンの回転はスムーズだし、 疲労感は減るし、LTDだと鼓動感を感じながら楽しく走ることができました。

 

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頑張ってエンジンを回して走り抜けようとすると、 「ビィーーーーン!!!」とエンジンが鳴り響いて速度は出るけど、 ちょっとでも気を抜いたらするするとマシンが減速し、 正直疲れてしまいます。。

 

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長距離を移動に終始するような状況の場合は、 交通の流れに合わせた上で、 自分が楽しくマシンに無理させない走り方が出来れば、 不思議と移動も楽しくなる気がしています。 飛ばしたい時は飛ばすのもいいですが、 スピード緩めてみるのも新しい発見があります。 速度域が低いマシンだったら、 ライダー自身の余裕も出るので風景とかも見れるし。

 

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■特に最近自分は、近場の楽しいところを見つける事に楽しみを感じています。

人気のない峠道とか、マイナーというにもマイナーすぎる農道とか、 道の駅とか。 そういうところだとパワーは正直要らない。 むしろ軽快感のほうが重要。 自分の走りの質がそんな感じなので、 36馬力のLTDでも十分楽しいんです。 十分早いしシートがフカフカで楽ちん。 なので今回、自分で勝手にLTDを再評価しました。

上を見たり、欲を出したりしなければ、今はそんな感じです。 「足るを知る」という事でしょうか。 ZZRに乗る人は、 400を買って、1100に乗り換えて、 最終的に250に落ち着く、という話を聞いたことがあるんですが、 今ならなんかわかる気がします。

 

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■自分は常々、「色々なバイクに触れてみたい」という欲求は持っていて、 今は空冷4発とか、モトグッツィや古いBMWのボクサー、 リジッドマウントのスポーツスターなどに興味があります。

ちょっと前は興味というより浮気心に近い感じでした。 でも今は上に述べたような考えを経たり、 実世界やSNSで色んな方々の考えや、バイクのインプレに触れること、 更には色んなバイクに試乗させて貰う機会も増えてきて、 LTDがどういうバイクなのかが、徐々に明確になってきた気がします。

 

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それを通して 「一つのバイクに乗り続けるのも悪くないな」 と感じるようになりました。

 

そんな感じです。 以上です。

6 件のコメント

  • お久しぶりです。読んでいて非常に羨ましくなる記事でした。
    妙に飛ばしてしまいがちな自分ですが、無駄に飛ばさずバイクを味わえないものかとこの頃悩んでいたので
    「バイクに合わせて走ると、不思議と操作するライダーも気持ちよくなるということ。」
    この考えがアリなのではないかと思いました。
    ただ・・・現行ボンネだと少々飛ばしても付いてくるので、更にのんびりしたバイクに乗り換えるか、乗り手の方がもっと大人にならないと仕方がないのかもしれませんね・・・
    しかしMINORUさんとLTDの関係がとってもいいなぁw

  • 当にそうだね~。
    自分もLTDは故郷探訪、近場発見、秘密基地探索に使って楽しんでいます。
    小回りが利いて、行き止まりでも砂利の上でも変に気を使わないで戻ってこれるし。
    ハイギヤードに固定してひなびた古い温泉町を鼓動を感じながら駆けていくなんて最高に贅沢なひとときです。
    景色も、行きかう人の表情も見えてくるからね。
    時々調子こいて大きくノッキングさせて苦笑い…

  • Z400D4に乗ってた時、僕もMINORUさんみたいな事を感じてたよ(^^)
    kawasakiが教えてくれた事って、ホント多かったです。
    今はHONDAのVRXだけど、これはこれで楽しいし(^^)
    オーナーが乗って楽しいオートバイ。
    結局これが1番さぁ~♪
    また一緒に走りたいねっ!!

  • ⇒すふぃもさん
    どうもありがとうございます。
    スピード出すのも好きなんですが、
    マシンがマシンだから頭打ちも早いので、
    どうやったら楽しく乗れるかな?
    と思って出た結論がコレです。あくまで今のところですが。
    ワインディングにいったら、
    現代のマシンに乗りたいなぁ。無理も聞いてくれるんだろうなぁ。
    と正直思いますね。
    でも山超えてトコトコモードに入ったら、
    コレはコレでいいかもと思ってしまうんです(笑)
    速いバイクにも「経験値」として乗らなきゃなと感じている部分もあります。
    自分の限界を超えそうなスピードなども、
    経験しないと危険性とか対応方法もわからないですからね。
    あ、もちろん安全な場所で。
    多少小銭が入ったら、レンタルバイクも乗ってみたいです。
    現行ボンネはぜひ経験したいですね~。

  • ⇒長野BSLTDさん
    足代わりには最高のマシンですね。
    大して重くないし、何よりシートが最高です(笑)
    一般道で不自由しない最低限の馬力持ってますからね。
    スペックだけ見たら規制前の250ccとかのほうがパワーありますが、
    排気量分の余裕はやはり馬鹿にできないものがあります。
    意外とハイギアでも粘るんですよね。
    あーノッキングは僕も何度もやりましたよ、
    日光の山奥で。
    1000m超えの山で空気薄いのに、
    上りでカチ回したら「カンカンカンッ!!」って。
    「ごめーーん!!」って言いながら走り抜けた記憶が何度も…。

  • ⇒こまつざきさんことTOBITAさん
    お世話様です。
    ビーナスライン行かれた時の話、
    今思い出しました。
    まだあそこ走ったことないんですよ。
    今からだと来シーズンになると思うのですが、
    ぜひ行ってみたいなぁ。
    D4なんですが、最近色々調べたらフレームがLTDとは本当に別もんなんだな~と感じています。シートやサイドカバーを調達して、D4もどきにしたら面白いなと思っていたんですが、取り付け方法から何から違うんでちょっとあきらめ気味です。
    VRXもスタイリングは抜群ですよ!
    ぜひ乗ってみたいです。
    色々とばたばたしてて今シーズンは会えませんでしたが、
    また一緒に走りたいですね!

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