栃木の主要な峠道を8つまとめてみた

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今回は、栃木県の峠道の解説をしたいと思います。

「栃木県の主要な峠道TIPS」って感じでまとめます。 そして今回もストリートビューさまさまです。

 

 

①日光いろは坂

言わずと知れた栃木の有名な峠道。

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第一いろは坂と第二いろは坂の2つがあり、のぼりが第二。下りが第一です。

上り下りとも2車線の道路があり、一方通行で二車線使って走れます

 

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もともと第一いろは坂のみが存在し、 あの九十九折りのヘアピンの連続を対面で走っていたようです。 今では考えられません。。

 

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深夜の時間帯は車の走り屋さんが走っていて、 明け方の時間帯はバイクが甲高い音を鳴らしながら走っているようです。 タイトコーナーが連続する楽しい道です。 ただ観光道路としての機能が、まだ十分すぎるほど残っているので、 休日となると結構車がいます。また最近自転車も多いので注意。 無理のない速度で走りましょう。 ちょっと舗装は荒れ気味です。

20111126 013-thumb-400x300-14645.jpg 下りのいろは坂は、 ヘアピンカーブの連続で車が絶対団子状態になるので、 追い越しはあきらめてゆっくり走りましょう。

Route 120, Iroha Zaka Up, Fall. 国道120号 日光いろは坂 上り 秋 紅葉

 

②中禅寺湖スカイライン(県道250号線)

中禅寺湖スカイラインのいり食い.jpg

いろは坂を登り切って、すぐ左に2回曲がると入れる道。

湖の名前にもなったお寺・中善寺の脇をパスしてゲートを超えるとスタートです。

 

中禅寺湖スカイライン3.jpg 中禅寺湖スカイライン2.jpg

距離にして10㎞程度。

高速コーナーとタイトコーナーが入交り、ピッチの細かいアップダウンと、 ヘアピン毎に現れてぐんぐん登る強烈な上り坂が ライダーを楽しませてくれます。

 

中禅寺湖スカイライン4.jpg

そして何よりすごいのが絶景です。 舗装もかなり良好。

直線も所々にあるので、十分なパワーのあるマシンだったら、 ペースカーの抜きどころは困らないと思います。

 

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最後まで走り抜けると、展望台になっている駐車場にたどり着きます。

標高1600m。ここはトイレがあるだけで、自販機も何もないです。 足尾・群馬の山々の景色を堪能したら、さっさと帰りましょう(笑) 最後が行き止まりで、走り切ってもアトラクションが景色だけということもあり、 人はあまりいません。 3~40分ほどで行って戻ってこれるので、時間がある方はぜひ行って欲しい道です。

Chuzenjiko Skyline. Spring. 栃木 県道250号 中禅寺湖スカイライン上り 春

 

 

③山王林道

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「いろは坂なんて下りたくないよ!」 というライダーが選択する、もう一つの帰り道。 それが山王林道。

 

山王林道.jpg

中禅寺湖から奥日光に向かい、 戦場ヶ原を超えた後に現れる交差点を曲がると、 山王林道に入ることができます。

この道を使うと、戦場ヶ原から川俣温泉に抜けることができ、 霧降高原道路や川治ダム方面に向かうことができます。 ちなみに冬場は積雪で通行止めです。

 

山王林道.jpg

自分も2回ほど走ったのですが、 そのいずれもすごい状態。

道は1車線で車はすれ違いがかなり困難。 落石・落ち葉・流水・倒木多数のガレガレのバッキバキ。 そのくせにナビに誘導された他県ナンバーの車が多い。 こんな3重苦の道でございます。 正直アメリカンやブレーキの甘いバイクにはお勧めできる道ではないです。 正直こんなところまでストリートビューが入っているとは思わず驚いてしまいました。

 

山王林道3.jpg

僕もあまり好んで使いたいとは思わない道なのですが、 オフローダーの人や、悪条件ほど燃えるという奇特な人からは 絶大な人気を誇る道のようで、いつも一定数のライダーが走っているのを見かけます。

 

西沢金山跡   Google マップ.jpg

もともと金山があったようで、地図にも「西沢金山跡」という名前が残っています。

その手の跡地とかが好きな方は、行ってみてはいかがでしょうか?

林道奥鬼怒線山王林道)4倍速再生車載動画 栃木県日光市川俣(噴泉橋)〜光徳

 

 

④金精道路・金精峠

日光と群馬県沼田市を結ぶ道路。 日本ロマンチック街道の一角を成し、 北関東地方で最も高い標高1860mを走る道です。

以前ソロツーリングしたレポート記事

 

 

真ん中に金精トンネルという長いトンネルがあり、 そこで栃木県側と群馬県側に分かれています。

金精道路.jpg

 

栃木県側の、日光湯元温泉を抜けた後から始まるパノラマラインは、 1000m超えの「山のへり」を切り取って作られたような壮大な道で、 なんて高いところまで来たんだ!と感動すること請け合いの「絶景」を楽しむことができます。

特に沼田から日光側に戻ってくる際の風景は、 男体山が門前に迫ってきて、その迫力に圧倒されます。

 

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ただ直線が多いのでスピードが出やすく、 見た目以上にタイトなコーナーもあるので、 ハイスピードで走ると難易度が高いと感じることもあります。

ガードレール1枚隔てた向こうの世界は「奈落」なので、 「落ちたら死ぬ!」を身をもって体験できる、スリリングな道です。 またトンネル付近は5月ごろまで雪が残っていて、 2~3m超の雪の壁を見ることができる道路です。

 

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また群馬県側は下りになり、結構舗装が荒れている、というか、 細かい石が敷き詰められたようなざらつきの大きい路面です。 結構古いままなのでしょうか? コーナーもきつく、急にグリップが抜けることもあるので、 スピードの出しすぎには注意しましょう。 どんどん下っていくので、徐々に気温が上がった来るのを体感できる面白い道です。

またドライブインでおいしいトマトやトウモロコシを販売していて みんなで立ち寄るのも面白いです。

 

トマトについては、こちらの記事も参考にしてください。

 

 

沼田に入ってからの、県道62号線も非常に良い道なのでお勧め。

日光ツーリング 戦場ヶ原~金精峠~丸沼高原付近 GoproHD

 

 

⑤霧降高原道路

日光市今市から、霧降高原に抜ける道。 もっとも標高が高い場所では、ここも1000mを超えます。

 

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その名の通り霧が有名な道で、なにかにつけて霧に包まれて何も見えなくなってしまう道路です。

運良く晴れた場合は、高原の清々しい空気の中を、リズミカルに切り返しながら快走することができる、 ライダーのメッカです。

 

霧降4.jpg 霧降.jpg

前半のヘアピンカーブの繰り返しで登っていくセクションを抜けると、 複合コーナーが連続する道になります。

走りを楽しめる道です。 アップダウンもあるのですが、250ccのシングルバイクなどでも、 しっかりスロットルを開けさえすれば、パワーなりの走りを楽しむことができるはずです。

 

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なお、ニッコウキスゲという高山植物の自生地ということもあり、 夏の避暑と秋の紅葉、観光シーズンは非常に車が多いです。

状況によっては、スポーツ走行をあきらめる勇気も必要だと思います。 (近年取り締まりも増えていると聞きます) 本気で走りたければ、平日の朝がオススメです。

 

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また、「大笹牧場」という観光牧場兼レストハウスがあり、 おいしい焼肉とソフトクリームを食べることができます。

ワンツーリング・ワンソフトはもはや常識ですので、おいしくいただきましょう。 この道は都内からのクラシックカー・スポーツカーのイベント道路として使われることも多く、 珍しい車が多数走っていたり、大笹牧場に停車しているのを見ることができます。

霧降高原道路 夏の早朝 Kirifuri Kougen Douro in The Early Morning on A Summer day

 

 

⑥日塩もみじライン

 

「日塩(にちえん)」と読みます。

日光と塩原を結ぶ道という意味ですね。 まだここは有料道路扱いで、 消費税の値上げに伴い、バイクの通行料金が410円になりました。 日光側から走り抜けると料金所が現れ、そこから先は塩原温泉郷です。

 

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その名の通り紅葉が有名な道路で、 秋になるといろは坂とともども、関東東北一円から人がやってきます。

全行程が20㎞程度と比較的距離があります。 スピードが上がりやすいストレート区間はあまりありません。 細かなコーナーが右へ左へと立て続けに出現したかと思えば、 いきなり大きな曲があったりとメリハリを感じられる道です。

 

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この手の道としては複合コーナーが比較的少なく、フラットな造りです。

アップダウンは控えめで、癖はありません。 道幅もきっちり2車線あります。

 

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途中にハンターマウンテン塩原スキー場があり、 駐車場でコーヒーブレークができます。

料金所の手前でUターンを続けて、1日中走り回っている人もいるみたいです。 春先から夏にかけては、バイクで走りやすい道といえるでしょう。 平日車がいない状態だと、心置きなく走りることを楽しめる道といえます。 注意すべき点としては、道の構造上、 細かいブラインドコーナーが続いて抜きどころが限られるところです。 無理に抜くと危険を伴うので止めましょう(実話)。 日塩有料道路(もみじライン)

 

 

⑥塩那道路(県道266号線)

日塩もみじラインを超えて、

塩那道路外観.jpg

ここはもみじラインを降りて、すぐの場所のストリートビュー。 写真の左端に、九十九折の道が見えるでしょうか? コレが塩那道路です。

 

地図では那須の方までつながっているように見えるのですが、 塩原側・那須側ともにゲートで封鎖されていて、通行は不可能です。

実際走れるのは塩原側が7km程度、那須側が2km程度です。 全部つながったら総延長45km超え。 山の稜線を走り続けるという、磐梯吾妻スカイラインに匹敵する山岳観光道路として名を馳せていたと思います。

自衛隊まで使って道を切り開いたものの、財政面なのか環境保護の観点なのか、道自体は全部出来上がっているものの途中で計画が頓挫。

あとは廃道として自然の成り行きに任せるとの決定がなされたそうです。 この辺の事情とゲートから先の様子は、 日本で一番有名なオブローダー「よっきれん」さんの「山さ行がねが」に 詳細に克明にレポートしてありますので、そちらをご覧ください。

 

塩那道路.jpg 塩那道路の峠.jpg

写真と地図からも分かる通り、 とにかくヘアピンが連続して、これでもかとグイグイと登っていく道路です。 上り勾配が結構キツイ。

 

小曲2.jpg 小曲.jpg

道は交通量が少ないためかすごく綺麗です。 ですがこぶし大の落石が散見されるので、ライダーはご注意を。

2009年11月9日 塩那スカイライン

 

 

⑦八方ヶ原

 

上の塩那道路と同じく、頭文字Dで有名になったと思われる道。

夜な夜な今でもバトルが繰り広げられているようです。 ガレた小石や落ち葉、そしてタイヤカスが散乱していて、 お世辞にも路面状態はいいとはいえないものの、 タイトなコーナーと八方ヶ原名物の「4連スネーク」と呼ばれるヘアピンカーブが見どころです。

 

スネーク2.png スネーク1.png

見る度に圧倒されます。 そしてこの部分のみ以上に道が広い。 ドリフトや定常円旋回してくださいと言わんばかりの広さ。

なぜこんな人気がない所に、異常とも言えるでかい構造物を使ってまで、 道を通さなければならなかったのか? というのが未だに僕にとって疑問です。 まあ確かに矢板から塩原に抜ける近道ではあるが‥・。

 

発泡塩原側.jpg

矢板側はそれでもまだ走りやすいのですが、 塩原側は写真のような細く険しい峠道です。

注意しておいて下さい。

 

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また丁度中間地点付近に、 「山の駅たかはら」という売店が有ります。塩原側から帰ってきたらよく休憩で使っています。 ここで水分補給と、ソフトクリームを食べることができます。 ワンツーリング・ワンソフトはもはや常識ですので、おいしくいただきましょう。

頭文字D7 AA X 八方ヶ原 往路 晴れ TA 2.40.595

↑ゲーム向けに多少アレンジしてありますが、エライ再現度高いです。。

 

 

⑧栃木県民の森

キャンプ場という名の迷路。

キャンプ場や展望台などのレクリエーション施設なのですが、 なぜかよくわからないほどに道路が張り巡らされた場所。

作業用のパイロット道路がそのままになったのでしょうか? いずれにしろ2車線で道幅が広く、 舗装も綺麗で丁寧に作られた曲がりやすいコーナーで、 膝擦り小僧の聖地として崇められている、らしいです。

 

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確かに走りやすくて気持ちがいい道です。

前述のとおり森のなかは大きな迷路とかしていて、 自分も全部走ったことは無く良くわかりません。 多分グルグル走っていたらそのうちどこかに出るんでしょうが…。 スマホなどのGPSナビが有ったほうが色々勉強しながら走れていいかもしれませんね。 明け方ずーっとグルグルと走り回っている人もいるとか。 その魅力は十分にある道だと思います。

 

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ちなみに、近くには湧き水で有名な尚仁沢があります。

 

 

その他

那須から福島県に通じる、通称ボルケーノハイウェイ、ならびに那須甲子道路と呼ばれる、県道290号線。

以前は有料道路だったのが、現在は一般道になっています。

こちらも有名ですね。あまり走ったことがないので今回紹介は控えます。

 

また、板室温泉から北西に進んだところにある深山ダムに至る県道369号線も、なかなか面白いです。

行って戻っての片道になりますが、センターラインも有る道なので、峠を走るというかワインディングロードですね。

ちょっと遠出する練習にはもってこいだと思います。

 

 

まとめ

というわけで、都合⑧箇所の峠路を紹介しました。

 

有名ドコロが多いですが、参考になれば幸いです。

以上です~。

 

 

 

 

4 件のコメント

  • とちぎ・・・良い道いっぱいありますねぇ
    表、裏、西、東に芦有とバラエティー溢れる六甲まで自宅から15分程度と恵まれた環境ではあるのですが・・・
    絶景的なものを求めるなら和歌山とか行くことになるので、その点羨ましいですね

  • >すふぃもさん
    改めて書き並べてみたら、
    結構たくさん有るなぁと改めて思いました。
    まだ書いてないマイナースポットも2~3有りますしね。
    六甲山が近いって羨ましいです。
    今回紹介したのは、宇都宮市内からだと、どれも行くのに最低1時間くらいかかるので、もうちょっと近かったらなぁという贅沢病が発症してしまうのです。
    それから「バラエティーに富んだ道」っていうのが素晴らしいです。
    和歌山は自分にとって未踏の地です。
    高野山とか行ってみたいです。

  • 栃木の峠(山道) 他には足利北部の須花(ドリフト)、名草.松田エリア
    大平山、唐沢山、粕尾峠
    高根沢〜烏山の県道バイパス(ターンパイクに似てる)
    茂木東部
    意外とありますね

    • 茂木や烏山などの方面も楽しいですよね。
      峠道!山道!というあからさまな感じが無くて、ワインディングロードな感じがしていつも楽しく走っています。

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