Z400LTDのキャブ調整(メインジェットを交換)

 

 

先日一人朝走りして気づいたのが、中回転以上で吹け上がりが悪い。

というかあるゾーンから、回転が上昇しない

 

こんな感じ。

 

なので、色々やったことを列記していきたいと思います。

結果的には、まぁまぁ良い感じになりました。

 

 

フィルター掃除の様子

まず、ツイートに書いてあるように、とりあえずのエアフィルター掃除はしたんですよね。

 

フィルターアッシーをバイクから取り外し、スポンジを取り外します。

分解したら結構ないい感じで真っ黒。オイル汚れが出てました。多分ブローバイガスによるものだと思う。

 

中性洗剤をふんだんに使って、かなり念入りに洗ったけれども、中々きれいにならず。

だいぶしつこい油汚れでした。強い。

 

きれいにはなったけれど、油が広がっただけではないか?という疑念を抱く洗浄具合。

ただしあまりに激しく絞って!くしゃって!を繰り返すと、破れてしまいそうな感じでした。

良きところで止めておくのも必要。

 

半日くらい乾燥させておいたら粗方きれいになりました。

もとのフィルターケースに戻します。

 

 

次の手当

んで、次はキャブクリーナーでもぶっかけて清掃しようかなぁナンテ思っていたら、

プラグ白いんなら薄いんじゃないの?

という至極まっとうなご指摘を受けまして、ちょっと重い腰を上げてキャブ調整をしてみることにしました。

 

2年前に購入した、岸田精密さんがキースターブランドで販売されている燃料調整キットです。

なんとZ440LTD用。ありがたや。

 

↓詳細はこちら

Z440LTD用のジェットセット 岸田精密工業さんの燃調キット

 

大変!キャブのフロート室を取り外す!

こちらの画像が、キャブレーターのフロート室が取り外された状態です。

真ん中に黄金色のメインジェットが見えています。

これをマイナスドライバーで外して、先程の燃調キットから番手(穴径)が大きいものをチョイスして交換し、またもとに戻せば作業終了です。

 

とはいえ、そう簡単に行くわけがない。

 

まずこのスペース写真で見ると結構広そうなんですが、一般的なドライバーだと長過ぎて全然フロートのプラスネジにアクセスできないんです。

短いドライバーが必要です。

 

取り出したのが、以前アストロでワゴンに入っていた時に何気なく購入したスタビードライバーセット。

すんごい小さいんですが、フロート室が微妙に大きくて、4本中シャフトが短くて微妙にネジ山に届かないネジが1箇所ありました。

更にグリップも小さいため、トルクが掛かりづらくて難儀しました。

 

 

なのでこういうドライバーを手配。

DENSANというメーカーの、1,2,3ドライバー(ショートタイプ) という製品。

先端が+とーをひっくり返すと交換できるシャフトになっていて、グリップも太い

シャフトが取り外せるというのがなにげに良くて、ある程度緩んだらシャフトだけドライバーに引っ掛けて早回しができます。使いこなせば相当便利でした。

 

↑これ。ただホームセンターだと300円台でした。密を避けながら買いに行きましょう。

 

そんなわけで、これら2種類のドライバーを使いこなしながら、なんとかフロート室を外しました。

※書きながら思ったのですが、この段階でM4の六角穴付きボルトに交換しておけば、次のセッティングだいぶ楽になったよなぁ… なんてことを感じたり。。

 

MJの選定

選定は、完全に当てずっぽです。

今回ジェットニードルまで交換するつもりはなかったので、メインジェットのみ変更しました。

 

すべてスタンダード(上記表のS)のセッティングがされているはずで、MHは#85が付いています。

#88か#92で迷ったのですが、今回は変化を少なめにしてみようという考えのもと、#88をチョイス。

 

両方とも#85が装着されている事を確認し、#88に交換しました。

 

パッキンは新品がつかない悲劇

パッキン用としてゴムのO-ringが入っているんですが、コレ、微妙にサイズが小さい。

Z400LTD用のキャブと、Z440LTDの純正キャブは、微妙にフロート室の形状が違うのか?

はたまた多少ゴムを引っ張ったり、ガソリンで膨潤させないと取り付けられないのか?

何なのかはわかりませんが、とにかく取り付けができませんでした。

 

…だからTRカンパニー時代に、後藤さんに交換しましたOHしてもらった際にこのパッキン使ってなかったんだね。。

 

なのでこのぶよぶよになって、なんかよくわからない青緑色のカスがついているO-リングを再利用します。

こいつそもそもフロート室の溝に全然入らない状態で、あっちを押し込んだらこっちが飛び出るようなひどい有様。

なんとか押し込んで頑張ってネジ止めしたら、微妙に飛び出た部分があって、そこからガソリンがだだ漏れするとか結構笑えないことになったり、結構苦労しました。

 

このシリコーングリースを塗布して、粘着力でなんとか溝の中に抑え込んで、そ~っと装着し直して結合しました。

時間はそんなにかからなかったけど、難易度はそこそこ高かったです。

 

走行インプレッション

走った後の感想としては、低回転域からトルクが出るようになった気がします。

やっぱり全体的に燃調が薄かったのかも。

 

問題だった高回転域の伸びについては、5000回転程度で若干の引っ掛かりはあるものの、かなり改善しました。

以前は5速とかで5000回転くらいまで回していくと、それ以上は寸詰まって回転が上がっていかない事象が有りました。MJを大きくしてからは、そのゾーンを抜けると、グワーッと吹け上がってぐんとスピードが伸びます。

かなり走りやすくなりました。

 

5000回転近辺について

5速以上で5000回転以上の回転域を多用する、山道なんかでは未だ若干ギクシャクします。

多分ニードルジェットを1段階細くしたら、更に改善するかもしれません。やるかどうかは別として、今後の改善方法の一つとして頭に入れておきたいと思います。

 

 

まとめ

GWの試し走りはこんな感じでした。

楽しく走れる状態にまでは持っていったので、今後も細切れでもいいので時間を作って走りたいですね。

 

世相柄ロングは無理でも、幸いにして自分の走るスタンスが近場を集中してというので4年位やってきているので、さほどストレスは感じません。

週末の朝とか、ちょっとだけ走ったりできたらいいなと思います。

 

もちろん、皆で集まって走ることもやりたいなと、胸の内では思っています。ただ、今は秘めて温めておこうと思います。

 

以上です。

 

 

 

6 件のコメント

  • はじめまして、愛媛県でz400ltd を復活させてる者です。キャブのセッティングをするのにこのブログにたどり着きました。
    参加にさせてもらいます。ありがとうございます!
    ノーマルでの再生はしてません^^;がカフェレーサースタイルに現在四苦八苦しながらレストアも兼ねて行っております。
    宜しければ覗いてみてください。
    https://ameblo.jp/ririkusobonzustock/entry-12609126346.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=57ec6c36c647481190e5b88150c4fcbd

    • >ミズモトトシヒコさま
      コメントありがとうございます。Facebookでも申請ありがとうございました。
      カフェスタイルのLTD、珍しくてたくさん見させていただきました。これからもよろしくおねがいします。

  • フィルターの掃除とありますが、これはエアクリーナーでしょうか?

    エアクリーナーという前提で書き込みます。
    4stのエンジンでは乾式が多いのですが、この当時の川重は湿式のスポンジなのですね。
    湿式のスポンジは主に2stエンジンや古い4stエンジンで採用されています。

    さて、Z400LTDのサービスマニュアルか、川重の4stエンジン搭載のバイクで
    湿式のエアクリーナー採用のバイクのサービスマニュアルをきちんと確認する方がよいです。

    湿式のエアクリーナーは、スポンジが油でベトベトしたのは、ブローバイガスのせいでなく
    湿式のエアクリーナーはスポンジにオイルをよく馴染ませて装着するからです。
    2stの場合は、エアフィルターは灯油(ガソリン)か専用クリーナーで洗います。

    中性洗剤+水では洗いません。

    エアフィルターのスポンジにエンジンオイル又は専用オイルを垂らしたら
    よく揉んで馴染ませて、最後にギュッと握って余分なオイルを捨てます。
    現在、4stで湿式は四輪車のK&N社が有名で、そちらもオイルを塗布します。

    オイルの塗布量で吸気抵抗が変わってくるので、川重のマニュアルを確認することをお勧めします。
    エアクリーナーの吸気抵抗はなるべく純正と変えない方がよいです。
    変に薄くなると混合気が薄くなり、トルクを感じにくくなり、燃焼温度が上がり過ぎる場合があり
    最悪ピストンヘッドを溶かす等のトラブルが発生します。

    • ご指摘ありがとうございます。
      サービスマニュアルを確認しましたが、確かに湿式ですね。。
      完全に見落としていました。

      以下記載を転機すると、

      ・洗浄油でスポンジフィルターを洗浄し、よく油を振り切ります。
      ・SAE30オイルにスポンジフィルターを浸し、余分なオイルを絞り出します。
      ・きれいな布にスポンジフィルターを包み、フィルターを傷つけないように注意しながら絞って、できるだけ乾かします
      ・エレメント、エアクリーナーボディを車体に取り付けます

      とありました。これはすぐにやってみます。

      確かに高回転域のトルク感が薄い感じがしていたりするんですよね…。
      これが影響の一つかもしれません。
      ご指摘ありがとうございました。

  • マニュアルは有り難いことに、ヤフーオークションで入手できました。
    マイナー車両ゆえのメリットでしょうか。

    タペット調整や締め付けトルクなど、数値を見るときに使っていました。
    今一度、整備項目を全体的に読み直してみようかと思います。
    新たな発見がありそうです。

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