今回は、バイクビギナーさんに向けた、バイク選び講座をお伝えします。
ビギナーさん、並びにこれから免許取得を考えている方にとって、バイク選びはとてもワクワクするとともに、不安が募るのではないかと思います。
特に
- 「どうやってバイクを選んでいけばいいのか」
- 「バイク屋さんの選び方がわからない」
と言った疑問が確実にあると思います。僕も最初はとても悩まされました。どこに聞いていいかさっぱり分からなかったからです。
この記事を読むことで、以下の疑問や不安を解決する手助けになります。
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最初のバイクを買う時の心構え
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バイクの選び方
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バイク屋さんの選び方
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中古車を買うときに気をつけるポイント
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走行距離の目安
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購入時に交換しておいたほうが良い部品
この辺りを解説していきます。
書いていたら、1万文字くらいにまで文字が増えたので、
まず1~3迄で、「1/2」として切ります。4~6は記事を分けて、「2/2」に記載します。さしづめ今回の1/2は、心構え編として捉えていただければ結構です。
16′ 2/28更新: Part2はこちらからご覧ください
1.最初のバイクを買う時の心構え
まず最初の心構えです。
ここでお伝えしておきたい事は3つ。
- 100点満点の買い物をしようと思わない
- 経験したり、行動しないと分からない事がほとんど
- 最初のバイク購入は、全て勉強のつもりで
この3点です。
バイクの購入はかなり大きな買い物の部類に入ります。
なので、絶対に失敗しないように!と警戒して調べまくる、勉強熱心な方が多いです。
ですが、結局調べても何を信じていいか分からなくなったり、判断基準がつかめない、と言った人が多数見られるということに最近気づきました。
私が思うに、100点満点で満足がいくバイクの購入は難しいです。
自分もこれまで数台購入しましたが、満足が行ったバイク購入が出来たのは、あとの方になってからです。最初の方は、お店の人とあまりうまく行かなかったり、変なバイク買ったりなどして、結構失敗もしました。
それに経験が無いうちは、ネットやバイク雑誌で書かれていることの真意が全然読み取れないのが普通です。実際に経験してみて初めて、「あぁこういう事を言っていたのか」と、本当に理解することが出来るんですね。
例えば、
- 整備に強いお店のほうが良いとか
- たくさん在庫しているお店の良し悪しとか
とか。とか。
こういう言葉の真意って、知っているのと体験するのとでは、理解の度合いが全く変わる。そして体験したことで、初めて情報が身体に染み入って、使えるようになってきます。
だから最初のバイク購入は、「失敗してもある意味当然」というくらいのスタンスで、経験値を上げるつもりで望むのがイイと考えます。
そういう心構えで望めば、いい買い物ができたら思い切り喜べるし、失敗しても「まぁ最初だしね~」という心の整理をして、次のステップに進めると思うんです。
失敗をこわがらないで下さい。まず飛び込みましょう。
バイクの選び方
どんなバイクに憧れるかで、結構話が変わってきます。
たとえばNINJAやCBR,YZFいったスポーツバイクなのか、
CB400SFや、GSRのようなネイキッドタイプか、
はたまたSR400やST250、エストレヤのようなレトロクラシックなマシンか、
セローやKLX、Dトラッカーのようなオフロード、モタードマシンか。
共通して言えるのは、2つ。
まず1個めが
1)「予算の範囲内で、心がときめくマシンを買おう」
という事です。
自分が心から気に入ったマシンでなければ、最初は納得しないと思うんです。ある程度経験値が積まれてくれば、折り合いとか落とし所の見つけ方も分かってくるんですが、まず最初は好きなバイクに乗って下さい。それが多分一番幸せ。
ただ欲しい車両が、あまりにも予算とかけ離れている場合は、妥協案を考える必要も出てきます。「現実対応」というやつです。
最初はバイクだけでなく、最低限ヘルメットとグローブくらいは買う必要がありますからね。あとは保険のお金も必要です。
この辺に関しては、予算とマシンのタイプ、本命のマシンを教えてもらえれば、コメント欄などで相談していただくことも出来ます。気軽に連絡下さい。
で、もう1つが、
2)最初は安価な中古車が無難。
これ。
ちょっと前まではこの辺のカテゴリは、ろくなマシンがなくて壊滅状態だったので、こういう声がほとんど上がってきませんでした。ただ最近は250cc~400ccクラスでも格好いいバイクが沢山出てきたので、新車に憧れる人が多くなったと感じています。
で、初心者の方が「新車で買いたい!」と、先輩ライダーに相談した場合、
-
「最初から新車なんてとんでもない!」
-
「最初は中古車にしておきなさい!」
というアドバイスが返ってくると思います。
こういうアドバイスを受けて、カチンと来る人もいるでしょう。
まぁいて当然だろうなぁ。
ただ、僕が考えるに「至極真っ当だ」と思える部分もあるんですね。
バイク初心者の方って、どうしても技量不足だったり、出したらマズいところでスピード出して、転倒してしまうことが多いんです。
で、転倒したら、体が無事だったとしても、購入時のローンや保険に合わせて、修理代金も発生してしまいます。それに、最近人気のフルカウルマシンだと、カウルが割れたら、1コケ10万超の修理代金を持っていかれることなんてざらにあります。
もしそういう助言をもらったら、アドバイスしてくれた人は、若い人の事故のリスクや、その後に発生するお金や保険などの対応までを視野に入れ、「無難な方向へ向かうための軌道修正」をされているんだ、と捉えて下さい。
ただあくまでアドバイスですから、最後に決断するのは自分。
だから、
- アドバイスや助言に納得する部分があれば、中古車を視野に入れた選択をするもOK
- いや、オレはやっぱり最初に欲しかったマシンを買うんだ!初志貫徹だ!でもOK
基本的に、間違いというのは、ない。
その時点で納得がいくであろう決断をして、その後の出来事にしっかり向き合う。人のせいにしない。
これが出来るのが、大人です。少なくとも僕はそう思います。
あと蛇足ですが、
アドバイスをする人は、「ご自身のバイクライフを、アドバイスの流れで進めてきた」という人が多いはずです。
人からアドバイスを請われた時って、「自分はどうしたかな」という振り返りで話をする人がほとんどです。自分が経験したこと以外の内容を話すのって、結構難しいですから。
「オレはこうやってきたんだ!」「だからお前もこうしろ!」みたいな。
そういう視点で見てみると、その方の人生が垣間見えて面白かったりします。
ちなみに、僕は今まで中古車しか買ったことがありません(苦笑
バイク屋さんの選び方
バイク屋さんの選び方です。
これ結構難しいです。正直パッと見では、良し悪しはわからないと思います。
最初のバイク選びは、バイク屋さん選びで8割がた決まってしまう。
と言っても過言ではありません。
購入時のアドバイスや納車整備はもちろん、購入後、しばらくバイク屋さんと整備や点検などでお付き合いすることになるでしょう。逆に、初心者に売っておしまいというスタンスのバイク屋さんだと、いいお店とは言いがたいと考えます。
まぁ、色んな見極め方が有るんですが、
「このお店、この店員さん、整備士さんにはバイクをお願いしてもいいかな」
と思えるお店・人にお願いするのが一番だと思います。
そういう人と出会うには、3店舗位を目安に、自分で出向いてみてください。
その際、
- 自分の状況(今バイクが欲しくて、免許はいつ取得して、予算はいくらくらい)
- 欲しいバイクの種類(車両名もあったら具体的に)
- バイクでこういうことをしたい、こういう面が不安だという疑問点
などを、本当に聞きたいことに絞って質問し、しっくり来るお店を見つけましょう。
できれば、小さなお店と大規模店舗とか、毛色が違うお店を回ると面白いと思います。
同じバイク屋で、こんなに業態・システムが違うのかと驚くと思います。
繰り返しになりますが、バイク屋選びは、正直難易度高いです。
自分も購入してからとか、お世話になってからわかることがたくさんありました。「社会人経験」を積んでいけば、初対面でも少しの会話で相手の人となりがかなり読めてきます。
ただ高校生や大学生にそれを求めるのは酷。経験の絶対数が少ないからね。
ですから、失敗しても仕方がない。経験値が上がったと考えてください。長い目で見て、絶対成長の糧になります。
怖がって新しい世界に飛び込まないよりも、勇気を持って行動しただけ、思い切り勝ち組です。
※ネット上の情報について
ネットの評判はあくまでも参考程度に。
自分で足を運んで、その目と耳で直接見聞きし、自分で感じた事を再優先してください。
あえて言うなら、
いい情報は6割程度信じ、悪い情報は3~4割程度聞いての話半分で。後は評判の数で割合を補正するという感じでしょうか(やたら悪い評価が全体の半分とかだったら避けたほうが無難かも…。)
理由は大きく分けて2つ。
理由その1:人間は感動したり怒ったりするポイントがみんな違うから
100人いて、100人全員を満足させるサービスは、ほぼ皆無だと思います。
だから自分は、10件の口コミが有って、そのうち1件が悪い口コミだったとしても、「まぁそんなもんか」程度の参考にするようにしています。
重箱の隅つついてもしょうがないです。
理由その2:個々人のレベル差・感度の差もでかいから
私の経験では「店が汚い!床が汚い!」という口コミが有ったのですが、実際に行ってみたら「いやこんなもんだろバイク屋さんって。むしろ綺麗に掃除されている方じゃ…」という感想を持ったことが有ります。
あとは、「ものすごく親切丁寧で細かく説明してくれました」という評価をされていたお店が、「うーん説明がしつこいな…」と感じたことも有りました。
「感覚」ってその人の経験、知識、生き様が如実に現れます。
だからネットの評判は、繰り返しになりますが、
- 「あくまでも参考程度」
- 「だれにでも当てはまるわけではない」
という事を大前提にして、情報整理してください。
1/2のまとめ
はい、
長くなったので、一旦ここで切ります。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
初めてバイクを買う時の、私なりに考えた基礎的な考え方を述べました。
最初から完璧を求めず、失敗してもいいや!くらいの気持ちで、楽しみながらバイクを選んでいって下さい。
次回は、
4.中古車を買うときに気をつけるポイント
5.走行距離の目安
6.購入時に交換しておいたほうが良い部品
こちらを紹介していきます。
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