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Z400LTD.net -カワサキの旧車をハブにして、 整備・ツーリング・イベントなど、広がる世界を記すBlog.

ブロークン エンフィールド ダイヤリー 2

      2016/01/02

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かなり期間があいてしまいましたが続きです。

1回目はこちらから。

 

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偉大なる愉快の伝道師 F川さん(参照)のエンフィールドがピット・インを完了し、 2時間ほどライコランドで待機です。

 

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宇都宮のバイク用品店よりかなり充実した店内。

1年ほど前にライコが宇都宮の西にできたんですが、 コンビニ2店舗分くらいの広さしか無く、及第点といった印象. オフロード系は全然おいてないようだし、 バイク用ケミカルを買う、各種フルードとかグリスとか、 といった使い方しかできないのが残念。 でかいナップスもあるから、埼玉は羨ましいなぁ。 高速道路で吹っ飛んでしまったミラーの替えを購入していたら、 突然声をかけられました。

 

「オーッス」

RODEO ANSWER the real clothing store since 1966 .png

ショットのワンスターを身にまとった青年。

だれだろう?と思ったら、 偉大なる愉快の伝道師 F川さんの友人 Wさんでした。 聞くところによると高校時代からの友人で、 二人はずーっとバイクを介して付き合いがあったようです。

 

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当Blogでは書いて来なかったものの、 度々彼の話題を 偉大なる愉快の伝道師 F川さんの口から聞いていて、

  • 「俺がエンフィールドを買うか電話で相談したら、その場でスポーツスター883R買いやがった」
  • 「年末年始キャンプツーリングに一緒に行った」
  • 「ツーリング予定だったのだがバイクが使えなくなったので、 ホムセンでママチャリを購入して一緒に箱根を超えた」

などの”武勇伝”といって良いスケールの話を何度も耳にしていました。

なので、ああこの人なのか、と感慨深かったです。

 

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  • F川さん「まぁこいつはバカだから」   
  • Wさん 「そういうお前はデブじゃねぇか」  
  • F川さん「何いってんだよ」
  • Wさん 「じゃぁ”バカ&デブ”という事で」

 

しょっぱなから漫談を喰らいました。 時おり福山雅治似に聞こえる低音ボイスでの自己紹介。

Google マップ   地図検索.png

その後、小腹がすいたので隣のラーメン屋に行きました。

当然始まるバイク談義。 Wさんのバイク観が垣間見れてとても面白かったです。

 

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883Rを暫く乗った後、 つい先日新生トライアンフのボンネビル(キャブ仕様)に乗っているとのこと。

基本的にはトラッドなマシンの造型が好きのようですが、現行のMVアグスタとかにも造詣があるようでした。自分はあまりそっち方面は詳しくありません。。。 自分が魅力的に感じる物を掘っていき、それを的確に言語化できるセンスを持っている人でした。

 

■偉大なる愉快の伝道師 F川さんがエンフィールドを購入しようと電話相談された時に、  

Wさん「お前にしてはいいセンスだ」

というアドバイスをされた、との話を以前聞いていました。 スゴイ言葉だなぁと思って話を聞いていたら、

「あいつ(F川氏)が大学時代に、“R1-Zにネオン管つけて走りたい”とか言った時に、 もうバイクセンスが完全にダメになったと思ったんだ」

という体験が下敷きに有ったようです。 なるほど深い…。

 

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■しかしWさんの知識が広い。 しかもスゴイのがかなり実体験に基づいた話をされること。 バイク・車の車歴も書ききれないくらい。 どれだけの体験価値を持ってるんだろう?とものすごく興味を持ちました。  

  • 「良いタイヤ、街乗りだと交換したすぐよりも次に糞タイヤ履いた時に、今迄なんていいやつ履いてたんだ!って感じで実感できるよね」
  • 「ベンツのSLのスゴイところは、どの年式もかっこいい所」  
  • 「ビジネスバイクって、英車から昇華して日本のトラッドマシンになったっていう文脈があるから、絶対かっこいいんだよ」

こんな話がスラスラ出てくるんだから、もう面白くて仕方ない。

GooBike.com.png

F川さんに「次のバイクはスーパーモタードがいいんじゃないの?」と薦めた所、

「リアヘビーなトラッドマシンにどっぷり浸かってるから、意外と乗れなくなるかもね」

との話が出て、なるほど深いなと思いました。 「じゃあGB500で」という提案には、諸手を挙げて賛成してくれました。

「凄く良いセンスしてますね」って。 だって僕が乗りたいからね(笑)

 

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てな事をしゃべってご飯を食べていたら、 エンフィの修理が終わりました。

結論から言うと、  「タイヤ交換は終わったもののブレーキは治らなかった。」

まず、ブレーキシューは全然なくなっていなかった。 まだまだ残量があったんですね。ではなぜ効かなくなっていたのか。

 

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原因はオイル漏れ。

ドリブンスプロケットのシール部分から、 徐々に漏れるという持病も抱えているF川さんのエンフィ。 漏れたオイルが周囲を汚すだけではなく、 チェーンを伝ってリアホイールのハブまで飛んでくる。 それがドラム部分に到達し、ドラムブレーキ内に堆積し、 中が油まみれになっていそうです。 だからブレーキが効かなかった。

 

■で、もう一つトラブルがあって、リアブレーキが戻らない。

コレ画像があったら一発で分かるんですが、 言葉で説明するのがエライ難しい事象。

 

拡大写真.png

リアドラムブレーキって、ペダルを踏むとロッドが引っ張られて、 ドラムについているレバーが手前に引っ張られてブレーキが効きます。 当然ペダルを離したらレバーも元に戻るんですが、コレが戻らない。

つまりブレーキが掛かったままで、サイドブレーキみたいになってしまうんですね。

で、なぜ戻らないのか?という話に当然なるんですが、

 

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「このバネが機能しなくなったんじゃないか?」

つまり、このトーションバネが劣化して戻る力が弱くなり、 ブレーキが戻らなくなったのではないか? そんなことを言われました。 なにそれ?そんなことありえるの? いくらインド製とはいえ、トーションバネのバネレートが 25000km程度の使用履歴で使えなくなるなんて・・・ 

経験的には無さそうだけど… 

仕事ではもっとバネいじめてますが… 

だとしたら組み立てるときに違和感があるはずだけど…。

 

とはいえ、それ以上の具体的な原因は掴めなず分からずだったので、 この場はお礼を言って引き上げました。 スピード出さなければ、最悪フロントブレーキのみで走れるし。

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■さぁどうするか、という話になりました。

「マフラーうるさいから消音しよう」

誰が言い出したか今となってはわかりませんが、 そういう話になりました。

 

 

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マフラーはエンドコーンが六角の皿ネジで留められているので分解可能。

直管か、もしくはそれに等しい形状をしているはず。

グッ ググッ 取れない。 全く動く気配すらしない。 じゃあ打ち込もう。

 

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貫通マイナスドライバーを当てて、ハンマーで打ち込む。

ガンガン打ち込んで、打ち込んで、外れた! インナーパイプが見えた! コレを引っこ抜けば消音構造が見える! 外れた!

 

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あ、一応グラスウール巻いてあるのね。

しかし量が少なっ!! 派手に針金で締めてあるけど絶対量が本当少ない。

 

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マフラー側に残っているのかと思えば、 多少張り付いているものの全然残っていない。

思うに、コレマフラーの形状が全ての原因だと思うのね。 テーパータイプになっているから、 ちくわ状にグラスウールを巻いて行ったら途中で入らなくなってしまう。 だから、テーパーがきつくなる所に入る分だけ巻いて、 それでOK!って感じで作ってあるのね。多分。 そりゃうるさいわ。 ほぼ直管っていうのもあながち間違いじゃない。

 

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…このままエンジンかけてみようか?

ベベベベベリン! ベベリン ブベベベベン!!

酷く下品な音。。。 音が割れまくって、地響きが起こるくらい響いている。 あぁ、コレはダメだ。。

法律的にも美学的にもダメだ。

 

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単気筒の音って、抜け良くするだけだと逆に音が割れてしまうので、 ちょっとコモラせるようにした方が、かえっていい音になる場合が多い気がしています。 だから、もっと空気の流れを悪くしてあげる方法を考えました。

 

当初はこういうアフターマーケットの部品を、 ライコランドで探して買おうと思っていたんです。

でも微妙に径が合わない、長さが足りない。 アメリカンな作りのパーツなので、そもそも日本のアフターマーケットなんか 当然想定していない。そりゃそうだよね。

 

 

仕方ないのでグラスウールを巻きつけて対応します。 針金込みでおよそ2000円くらい。

 

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F川さんがどんどん巻き付けます。 先にも述べたようにテーパー形状なので、 まず細く巻いたものを差し込んでみて入るかどうか確認し、 その後後ろ側だけ太めに巻いて押し込むことにしました。 なかなか上手く入らない。

 

2012-11-03 15.16.16.jpg 試行錯誤して差し込んで、エンドコーンをハンマーで叩きいれます。

そりゃ素人作業で綺麗にグラスウールが入るはずもなく、

 

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飛び出した部分をマイナスドライバーで入れ込むやっつけ仕事。

そして最後に叩いて、叩いて叩いて、元の位置に戻しました。 よし、ネジ止めしてエンジンを掛けよう。

ボボボボ ボルルン ボルン ボルン

おお!音が小さくなった。 こもった分逆に歯切れがよくなった!

ヘリコプターサウンドだ! 万歳!

 

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■…と、文章に書くとこんな感じなのですが、めちゃくちゃ楽しかったです。

 

終始笑い声が漏れていたのが何よりの証拠。

大学の自動車部での整備とか、会社の寮の駐車場でバイク馬鹿たちが集まって、 工具を借り合いながら作業したりとか、 その時の気持ちを思い出せました。すごく久しぶりの感覚。 おりこうさんに手順とかを積み上げて検討して作業するんじゃなくて、 インスピレーション重視で、最低限の理屈理論は担保しながら、 勢いでやる作業。

それを楽しいと感じれる感覚・方向性を共有できる人間が集まって、 決まりとか制約から解き放たれた自由な作業。 しかも作業した分の結果がついてくる。 そりゃ楽しいよ~。 機械いじり好きの冥利につきます。

 

そんな楽しい機会に恵まれたのは本当に幸運だと思います。 機会と車両を提供してくれたF川さん、 一緒に作業できたWさんに感謝したいです。

 

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で、まだヘッドライトが治っていないんです。。

書ききれなかったです。 最後に続きます。

 

 

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