なんとかタンクの錆落としが終わったストリーム。
後はここからタンクを使えるように、内部コーティングと塗装をやります。
これがなかなか大変だったんだ。
前回の記事はここまで
外側をきれいに塗ろう
まず行ったのが、外身の塗装です。
錆取り剤に半日以上つけ置きをしていた際、少し漏れていたんですね。それが外側の錆も落としてくれていました。
漏れた錆取り液は、ビニール袋とミッフィーの毛布が受け止めてくれました。ありがとうミッフィー。おかげで外もきれいになったよ。
こここからシャシーブラックを使って塗装をします。
一家に一本。みんな大好き万能塗料。
とりあえず Paint it black したいときに大活躍。
屋外でダンボールにタンクを入れて施工。穴の部分に関しては、透明なビニールテープを使ってマスキングしました。
30cm程度離れたところから、一定の速度で縦方向にスプレーを移動させながら、シューっと全体に吹きかけます。
そして30分ほど放置。その後2度塗りを行いました。
出来上がったのがこちら↓↓
思った以上に綺麗になっています。
元の塗装を全部剥がしたわけではないので、当然段差などは残っています。ただ、普段見える外装部ではないので、まぁいいでしょう。
マスキングも適当にペタッと貼っただけだったのですが、かなりしっかりカバーできています。表側が終わったら、裏も同じように塗装しました。
中をコーティングしよう
さて、ここから内部コーティングです 。
実はこのシャシーブラックペイントの合間に、上記の赤サビ転換防錆剤が手持ちで20ml程度余っていたので、全部流し込みました。
そしてタンク内に行き渡るようにぐるぐる回す。
錆落とし済みのタンクでも、微妙に落ちきっていない赤錆を、これで黒錆に科学的に転換させました。
まぁどこまで信用できるかはわかりませんが、やれることはやろう。
本命のコーティング剤
これがコーティング剤。
これはかなりヘビーデューティーなプロ仕様で、
- アメリカ海軍で潜水艦などの皮膜塗装などにも使われている
- 粘度が低くサラサラでよく伸びるが、完全乾燥に4日ほど時間がかかる
- 一度乾燥しきったら絶対に剥がれない強固な皮膜になる
- 缶の蓋の内側に間違ってこびりついてしまっていたら、そこがくっついて二度と開かない。
- 開かずの缶が出来上がる
などの胸がゾクゾクするようなエピソードがたくさん存在する、期待に満ち溢れた品物です。
ちょっと前までは、特殊なお店でしか取り扱っていなかったような気がするんですが、キジマさんが国内の代理店になって販売してくれているようでした。
今は普通にアマゾンで買えます。ありがたいです。
施工開始
タンクにゴム栓をし、その後上からサランラップを巻き、その後にガムテープをベタベタという手法でマスキングをしました。
色々危険そうなので、万全の体制で望みます。作業はもちろん外です。
缶を空けます。
中にはグレーのヘドロのようなものが入っていました。これが激ヤバコーティング剤です。情報は聞いてはいたのですが、思った以上に油っぽくてサラサラです。
ちなみにこの画像、「芝と枕木のコンビネーションがオシャレかな」と思って撮影しました。
ですが有識者である、MUNEさんからは、
「缶があかなかったんだwww」
一発で見破られました。
そうこの缶、異常に薄くて柔らかくてですね。ペンチで引っ張ってこじ開けようとしたんですが、ガッツリ食い込んで取れなかったんです。仕方なく缶切りを使いましたよ。はい。
この缶切りは廃棄ですね。これでおいしい桃缶は開けたくない。
まあ、あまりないと思いますが・・・、再利用をする時のことも考えて、蓋は全部切開しませんでした。蓋と缶の間にサランラップを挟んでしっかりぐるぐる巻きにしています。
やれることはやった。
投入作業開始
いざ投入です。
投入作業については写真が撮れていません結構必死でした。
ロウトが倒れてしまい、表面にベタベタとPORが溢れることになったり、タンクをしこたまぐるぐるして、全体に行き渡ったかと思い栓を抜いたら、思った以上に勢いよく吹き出してきてジーンズに染み込むとか、結構大変なことになりました。
文章でお伝えするのが難しい、気合と闘魂に溢れたコーティング作業になりました。初めて使う薬品は、なかなか勝手がわかりません。
タンクを乾燥させました。
なんとか施工完了し、タンクを乾燥させました。
こちらはコーティングを塗ってから5日経過して、完全乾燥したタンクです。
中はすいません、写真撮ったのですがうまく写りませんでした。
言葉だけで表現すると、怪しげなグレーの皮膜が全体に行き渡り、ガッチガチに固まって完全コーティングされています。
触った瞬間、「これは硬いどころの騒ぎではない」と確信が持てる手触りです。粘性とか靭性も高そうで、下地がしっかりしていれば、密着強度は相当のものでしょう。剥がすというより、「壊す」作業になりそう。
横の燃料コックは新品です。なんとヤフオクで普通に手に入りました。
汎用品などを改造しようかな、と思っていたのですが、純正品が出てきてくれたのは何よりでございます。
汎用品を使っても、たぶん500円くらいしか値段変わらなかったと思うし、ポン付けできることは素晴らしいことです。
ストレーナーは無事タンクに刺さりました。
PORで内径が細くなって、入らないとかを危惧していたんですが、無事刺さってなによりです。
そんなわけでコックも装着完了。こちらもコーティングでネジ山死ぬこと無く大丈夫。
車体に装着
この状態でストリームに取り付けました。
新品の燃料ホースを装着し、ネジ四本でタンクを固定。とりあえず完成。
ガソリンは Z400LTD から分けてもらいました。
TANK TO TANKの給油。久しぶりに、このタンクから燃料を直接を分ける作業をやりました。何年ぶりだろう。
動かない
さあこれでエンジンかかるよねっ!と思って、イグニッションオンにして、何発もキックを踏み込んだんですが、
全然かかりません。
まじか。
原理的におかしいぞ。
キャブにガソリン直接流し込んだらかかったのに。
ガソリンも流れてるよ。この目で見たよ。
多少古くてもハイオクだよ。
ふとここで深呼吸。
あ、こいつ CDI点火だな?
だからバッテリー上がってたら、十分電気を昇圧できなくて、イグニッションコイルが機能してないんじゃないの?
と思いセルを回してみました。
確かにセルモーターさんは、すごく弱々しくしか回転かません。
OKじっくり時間をかけよう。
ということで、バッテリー充電器を使って3時間ほど充電しました。
その後エンジンの始動を試みると、ほらこの通り。
無事かかりました。
エンジンかかった後は嬉しくなって、この先にある砂利の広いスペースでぐるぐるぐるぐる走り回っていました(非公道)。
いやー本当に良かった。
エンジンの回転が上がるとニュイーン!という不思議な音がするのですが、これは仕様なのでしょうか?
ま、その辺りもおいおい追求していきたいと思います。
まとめ
不動状態だったストリーム。
何とかエンジンがかかる状態まで持っていくことができました。燃料系統を修理するだけで済んだので良かったです。
あとここから外装を全部外して汚れ落とし、サスペンション、タイヤ、ブレーキなどの状態を確認。
各部のグリスアップなどをしていきたいと思います。
あとメーター動かないから、修理か交換ね。
夏までには公道復帰したいです。
以上です
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