夏バイクに乗る時の注意点として、「高温」は無視できない要因です。
自分は、以下のように定義しています。
32℃超えたら: 熱中症対策をしっかり。
35℃超えたら: バイクに乗らないことをおすすめします。
38℃超えたら: バイクなんか乗るな。お家で休め。
なぜなら、「体」も「バイク」もダメージを受けるから。
特に後者のバイクは、やり過ぎると取り返しがつかないダメージを食らう可能性があります。
今回の記事では、
- 33℃~35℃前後の注意点
- 38℃以上でバイクに乗らないほうがいい理由
- 夏の走り方の例
これらをまとめてみます。
33~35℃前後の注意点
このくらいの気温は、ギリギリ暑いで済まされる気温の上限かと思います。
太陽がジリジリと肌を焼いてきて、止まると暑いけど走っていたら涼しいかな、と感じられるレベル。
この段階で注意すべき点としては、
- 日焼け止めを塗る
- 休憩&水分をこまめに取る
この2つです。熱中症になったら元も子もありません。
1.日焼け止めを塗る
最近は男性でもかなり浸透してきた感がありますが、夏の外歩きでは日焼け止めを塗りましょう。
日焼けした肌はかっこいいですが、それは適度な日差しでカリッと焼いた時の話。
35度近辺になるような日差しだと、やけど一歩手前になるような炎症を招きかねません。顔、手首、首筋。自分も経験がありますが、翌日は痒くて痛くて、日焼け止めの塗り忘れを後悔したことが何度もあります。
しかも治るのに時間がかかるんだあれ・・・。
最近はいろんな日焼け止めがコンビニでも売っていますので、塗り忘れたら出先で購入しましょう。
…僕もそうやって買った日焼け止めが、家に4~5本鎮座しております。
2.休憩&水分をこまめに取る
体は直射日光に晒され、頭は通気性の悪いヘルメットに覆われているわけですので、環境はかなり劣悪です。
熱中症になったり、その前の段階でかなり頭がぼーっとしてきます。事故のリスクが高まってしまいます。
ワインディングを集中して走っているときは、脳が活性化しているのでまぁいいとして、一番危険なのは一般道をダラダラのんびりと走っている時。特に夏場の休日は車が多くなります。
スピードが出せず、集中力がガクンと低下している状態が続くので、とっさの反応が遅れやすくなります。筋肉も暑さで疲れているので、急ブレーキや回避行動も、余計に遅れがちです。
対策としては、コンビニや売店、木陰の自販機などで、こまめに休憩を取り、同時にスポーツドリンク的なもので水分を取ること。とりあえず水分をとっておけば、熱中症のリスクはぐんと下がります。
Tips
例えば、帰るまで150kmの道程があるとして、「40kmごとに10分間休憩を取ろう」と決める。これをやると、目的地までの間にチェックポイントができて、精神的にも楽です。
タバコ吸いたいなとか、トイレ行きたいな、水飲みたいなという欲求に対して、「あとちょっと行けば…」という感覚で引っ張って、気を張った状態を作りやすいんです。
兎にも角にも、日焼けと熱中症、それに伴う集中力の低下に気を配り、安全第一で乗りましょう。
38℃以上でバイクに乗らないほうがいい理由
めっちゃオーバーヒートしやすくなります。あっという間に熱ダレが起こるんです。
特に旧車の空冷エンジン。LTDはバッチリ該当。
僕が信頼するバイク屋のメカニックさんも、
「40℃に届きそうなときは、もうバイクのらないほうがいいよ・・・・」
と、真剣な顔して話されていました。
実際38度とかになると、湿度が高い日本だと、暑いというより空気がお湯のように感じされて、バイクで走行していても「お湯の中をかき分けて走る」と形容できるようなフィーリングになります。
まぁそうですよね。雰囲気温度が体温を超えているのだから。路面温度は50~70℃近くになるとの話もあります。
この状態だと人間も危険ですが、バイクのエンジンへの深刻なダメージの懸念があります。
体験談
自分が一度やらかしたのが、4年ほど前に群馬県の伊勢崎市の高速道路を、LTDで走った時。
あの時は、おそらく40度近い気温でした。高速道路を走ると逃げ水と陽炎のようなものが、いつもよりかなり手前から見え、日光が顔を上げるのも辛いほど照りつけていました。とにかく早く宇都宮に帰りたかったので、回転数を上げ、100~110kmくらいで巡航していたんですね。
そしたら走行中、エンジンから「ガシャァーーーーーー」という、今まで聞いたことがないような音がし始めました。内部で何かが起こったんでしょう。
なんとか帰り着いたものの、それ以降はマフラーから白煙が出やすくなってしまいました。。
多分、軽いオーバーヒートになってしまったんだと思います。そして内部でダメージを受けた。まぁ騙し騙しで全然乗れるし、普通にツーリングできるレベルの傷だったのが不幸中の幸い。でも「悪い事してしまったなぁ」と思っています。
夏の走り方の例
では、夏の猛暑の時にどう走ればよいか、これをまとめてみたいと思います。
ルートを近場に設定し、こまめに休憩を取りながら走る
これが一番現実的で簡単かと思います。
特にマスツーリング等の場合は、メンバーの負担も少なく、一番楽しめるのではないでしょうか。
ちなみに山でも盆地は猛烈に暑くなることが多いので、ルート設定は事前にお願いします。
朝走る
夏の朝は日も早いので、朝方の涼しいワインディングを走るのも楽しいです。
車もいないので、「走りを楽しむ」ことを重要視される方は、これ一択だと思います。
これの亜流としては、
- 朝早くに出発して目的地の山まで走り、10時から2時位まで休憩。
- だんだん気温が下がってきた頃からまた走りだし、多少涼しい夕方に帰宅。
こういうやり方をしている人もいるようでした。
遠出は最新車両で
空冷エンジンの旧車などは、猛暑で遠出は、前述のとおり致命的なダメージを与えかねません。
高速巡航もそうですが、市街地での渋滞などはもっと酷い結果を招いてしまいます。オイルクーラーも、渋滞では本来の効果を発揮できないでしょう。
もし複数台持ちだったら新しい水冷のマシンで。
もしくは、この機会にレンタルバイクを借りるというのも面白いかもしれません。
もう乗らねえ
僕はこのパターンが増えてきました。
環境とか色いろあるんですが、猛暑が予定されている場合はもう乗りません。
具体的には33度超えかなぁ。。
あまりLTD苛めたくないし。
諦めて整備に回ったり、お部屋の掃除とか、本を読んだり文章書きとか、そっちで時間を使います。
僕も昔は夏走りまくっていたんですが、次第にこういう考え方に変わってきました。
バイク乗るのに適した季節は、春と秋、そして完全防備での冬でございます。
まとめ
猛暑でバイクに乗る時の事例をまとめました。
みなさんも体とバイクをいたわって、楽しいバイクライフを送ってください。
以上です。
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