5歳児も悲しんだ、宇都宮線 205系600代の引退

自分はいま高根沢町に住んでいるんですが、家の近くには宇都宮線(東北本線の東京ー黒磯間の愛称)が走っています。

そこで主力電車として走ってた205系が、今度の2022年3月のダイヤ改正で引退することになりました。

 

その事を長男に話し、いつも保育園に行く前に通る踏切で電車を見ていたら、

「パパ、なんか寂しいね」

とぼそっとつぶやきました。

毎日とは言わないものの、毎週かなりの頻度で電車を見ていた彼としては、今まで慣れ親しんでいた普通電車がいなくなってしまうことは、それなりに心を打つ物があったのかもしれません。

それならば、と祝日を利用して、宝積寺駅から宇都宮駅まで、引退する205系に乗ってラストランをすることにしました。

 

宇都宮へ

時刻表を見て、宇都宮行きの上り電車を待ちます。

 

205系がやってきました。引退記念のヘッドマークをつけています。

もともと京葉線や川越線で使われていた車両が、新型のE223系導入に伴い余剰となって、色を塗り替えて宇都宮線や日光線で使われる様になったそうです。

 

やってきた電車は、もともと川越線で使われていたもののようで、外観が古いです。

1985年が初年度生産のようで、長い車歴のものは国鉄時代を含め30年以上走っていることになります。

ちなみにこの型の電車のうち、1系統だけ先頭車両がやたら色あせたやつがあって、「オンボロ号」と長男とあだ名を付けていました。今回はそれでは有りませんでした。あの電車も引退してしまうんですね。

 

 

205系はすごく揺れます。そしてうるさい。

特に鬼怒川鉄橋を渡るときの音は、昔ながら轟音と言って良いレベル。

最近コロナ感染対策ということで、冬でも夏でも窓を10cmくらい開けるのがデフォルトとなっていて、余計にうるさいです。

時々乗る烏山線のアキュム EV-E301系だと、鉄橋だろうがどこだろうがめちゃめちゃ静かなので、時代の進化を感じさせられます。

 

 

無事、終点の宇都宮駅につくと、早速撮り鉄の人がたくさんいました。

学生みたいな若い子が多かったです。祝日だからね。

やはり引退記念ということで、写真に収めておきたいのでしょう。道中の沿線にも、たくさん三脚を立てて撮影している方が見られました。

 

一応僕も記念に撮影しておきます。

 

こっちが、2015年位から走ってる、湘南新宿ラインのE233系。スタイリッシュで乗り心地もいいです。

こいつには宇都宮市から高根沢町に引っ越す前から、大変お世話になってます。

 

いろんな電車を見に行こう

一旦駅の外に出て、留置線に置かれている日光線を見に行きました。

これも今年引退する205系です。もともと京葉線を走っていた型式になります。

日光線には「いろは」という特別なカラーリングをされた、普通電車のジョイフルトレインがあるのですが、今回それは止まっていませんでした。

 

 

んでこっちが、3月から導入される新しい電車、E131系

留置線や整備工場にたくさんおいてありました。

 

基本が3両編成でのワンマン運転になるようです。

今まで4両で朝のラッシュ時は結構混雑していたんですが、3両だともっと地獄になるんじゃないか・・・?

と思っていたら、朝だけ氏家発→宇都宮行という短距離電車を増発して対応するとのこと。果たしてどうなることか。

 

外部

もう留置線の向こう側に少し回り込んでみたら、

 

イーストアイダッシュが見れました。真ん中の赤と白で、骸骨みたいな顔したやつです。

線路の状況を確認するディーゼル車。新幹線で言うところのドクターイエローみたいな車両。

あまり見ない珍しい車両だと思います。長男はこれが見れてとても喜んでいました。

 

 

宝積寺駅へ帰ろう

ひとしきり電車を見たので、お土産を買って帰ることにしました。

宇都宮駅の駅ナカ店舗は再開発で様変わりして、おみやげも買いやすくなりました。

スタンダードベーカリーとか、バルとかラーメン屋さんとか、一気にお店も増えました。

 

また駅の東口は2023年に開通するLRT(新設路面電車)の工事で大きく姿を変えていて、それまで飲み屋街としての側面が強かった場所を、大規模コミュニティ施設&ホテル&病院に変えていく計画を立てています。

今ちょうど建設中の駅と貫通するビルには、BOSCHの看板が掲げられていました。宇都宮はBOSCHに占拠されてしまうのか。。。

 

そうこうしているうちに、帰りの電車がやってきました。

これも205系です。緑色の方向幕が時代を感じさせます。今はLEDの電光表示板が普通ですからね。

 

中には日光線・宇都宮線の駅から撮影された写真が貼られていました。

グッと来るものがあります。

 

その後10分ほど走って宝積寺駅に到着。最後の205系の乗車は終わりました。

ありがとうございました。

 

まとめ

最後に思いを込めながら乗ることができてよかったです。

長男も、まあきっと忘れてしまうだろうけど、珍しいヘッドマークがついた普通電車に乗ったんだ、ということくらいはしばらく覚えているかも知れません。

 

 

長く活躍した電車がいなくなってしまうのは寂しいことかもしれないけれど、基本的にこういう通勤電車的な乗り物は新しくてキレイで快適なものに越してことはないわけで(笑)。

今年の春に新しいE131系に乗ったら、「すげー快適だ!」なんてこと口走ってるに違い有りません。

 

まぁ小さい頃から電車が好きだった人間の一人として、ちょっとノスタルジックな感傷に浸らせてもらいました。

205系、30年もの長い間走り続けて、おつかれ様でした。

 

以上です。

 

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