倉庫を掃除していたら、1リットル分、厳密にいうと1クォート(946ml)分出てきた、アマリーオイル。
という鉱物油です。
名前がやたらかっこいい。
新たに2本追加して、3リットル弱準備しました。
これを、来週メンテナンスの際に交換します。もうすぐ車検だ。
前回のオイル交換から、もう半年以上経過。このままだと、1年オイル交換しないという大事件になりかねません。まぁ全然距離乗ってないから…。2年で3000kmとかだし。再来週は時間が取れそうなので、楽しいメンテナンスをします。
・・・因みに以前入れていたのは、国産のベリティという鉱物油のオイル。
「低温始動性に優れる」という文言に惹かれ購入。安かったので物は試しで買ってみたのですが、まぁ良くも悪くも…といった感じ。これと言って特徴を感じることができませんでした。はい。
アマリーオイルの(一部で)有名な広告
アマリーオイルは、アメリカで生産されたオイルで、「ペンシルバニア」の油田から算出されたベースオイル(基油)を使っているものです。
最近はあまり聞かなくなったのですが、ちょっと前までは、
- ゼロ戦に使われていたオイル
- ペンシルバニアの油田は他よりもオイルの質が良い。
- さらに、エンジンに有益な鉱物(ミネラル)が多分に含まれている。
- だからアメリカの自動車産業の発展の一躍を担った。
なんて広告をよく目にしました。
まぁ大きく間違っていないのでしょうが、どうも眉唾なコピーに感じております。
んで最近は、
- 精製技術が上がって、原油自体の質=オイルの質とは一概に言えなくなった。
- さらに化学合成油が発達し、オイルにエンジンにとって有益な成分を後から加えての、成分調整が容易になった。
- これらの事から、ペンシルバニアだからどうだという話は、21世紀の現在では全く関係ないのである。
という論調が増えてきました。
それでも
「いくら化学合成できるとはいえ、オイル自体の良し悪しは少なからず影響するはずだ!」
という論を展開する人もいて、いまだにこの手のオイル論争には決着が見えません。
このBLOGの人気記事でもある、
たくさんのエンジンオイルを使って見えてきた事
にも書いていますが、ホントよくわからないんです。知識が不足してますので。。
何回も議論がループしていますので、ある種の信仰心に近いもので突き動かされているのではないか?とも思っています。どちらがドウとはいいませんが。
なので僕は
「使って気持ち良ければOK。いいオイル。」
という認識でいます。超無責任(苦笑)
こんな放言を吐くにも、
まぁ自分なりの裏付けめいたものも持っています。
このZ400LTD自体が、
- エンジントルクがさほど高くない。
- ギアやピストンに、異常に高い局部圧力が加わるマシンではない。
- ただし、小排気量マシンのように高回転領域を多用しなければならないほど非力でない。
そんなマシンなんですね。
だから、オイルの潤滑能力を決める代表的な要素である、
- 耐局部圧力性能(ギアなどがかみ合っても、油膜が切れにくい力)
- 耐せん断性能(高速で撹拌されても、オイル分子の鎖状構造を維持する力)
これらに対して、さほど神経質にならなくてもよいエンジン。
パワーと耐久性のバランスが取れているエンジンであろう、と考えているんです。
まぁ小難しく書きましたが、
という感じ。
必要以上に気にしなくてもいいじゃん。
ってノリです。
なので私は、使ってみて気持ちいいオイルを、気兼ねなく使うようにしております。
余談ですが、ホーネット250みたいな最大2万回転に届こうか!というマシンとか、
ハーレーやリッタースポーツのような豊かなビックトルクをたたき出す車両だと、
それなりに気を使う必要があると思います。使い方にマッチしたやつを選んで入れましょう。はい。
気持ち悪いオイルとは
じゃあ気持ち悪いオイルがあるのかというと、
それがあるんですね。
使ったことがあります。
現行車両に使われている規格が新しいオイルは、LTDには全くマッチしませんでした。
走っていて、どうにも気持ち悪かったんです。
入れたのが、あるメーカーの純正指定オイル。
1リットルで1400円くらいしました。街乗りでプラプラ走る分には全然問題ないんですが、高速道路を走ったとき、
「ガシャララララララ!」
というメカノイズが、エンジンからけたたましく鳴り響いたんです。あとトルクが薄く感じました。普段より高回転まで回さないと、同じ速度が出ない気がするんです。
アマリに気持ち悪かったので、500㎞程度走ったら交換した記憶があります。
明確な原理とかは不明ですが、30年落ちの旧いバイクには、新しい規格のオイルは本当にマッチしませんでした。
新しい規格のオイルは、
- 燃費やら対環境性能やらを重視して、多少潤滑能力を下げている、
- 油膜の乗りが多少悪く、摩擦が減りやすいオイルに変わってきている
なんて事を聞いたことがあります。
ほんとかよ?と思う部分もあります。それはいくらなんでも。
ただ、国の燃費基準も年々厳しくなってきていて、「耐久性よりも燃費」というのが官民両サイドからの至上命題である感じも強いです。
それに、機械のシールやらエンジン内部のコーティングなんても年々進化していますので、多少潤滑性が悪くなっても耐久性が昔より向上しているのも事実でしょう。
オイルの規格もそれに対応した形で変化しているんですよ~。・・・と言われてもあながち間違いじゃないのかな~ なんて思ったりもします。
ちょっと話がずれましたが…
結論としては、気持ち悪いオイルは有ります。
まとめ
なので繰り返しになりますが、
気持ちいい感じで走れたらいいじゃん♪というスタンスです。
少なくとも、不快に感じないものを使いましょう。
アマリーは何度か使いましたが、旧車には本当にマッチします。
上から下までドロドロと拭け上がり、爽快感を感じて走れる、そんなオイルだと思います。私の美化された記憶ではね。
今から交換するのが楽しみです。
以上です。
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