芝ざくら公園に駐車していた、謎のボルボV70。
オーナーはまさかのF川さんでした。

そしておもむろに道具を取り出し、いきなり火を起こし始めました。
F川さんが愛用している、MSRのドラゴンフライというガソリンストーブ。
「どんな質の悪いガソリンでも点火する!」みたいな謳い文句で、 キャンプやアウトドア好きのバイカーに重宝されている逸品です。 これで湯を沸かします。 付属のピストン式ポンプで、 シュコシュコとガソリンを加圧圧送して点火です。
F川珈琲 芝ざくら支店 水かガソリンがなくなったら閉店

ガソリンというものはかなりのカロリーを持っているようで、 予想を上回る結構な火力を発揮し、すぐに水が沸騰しました。

途中燃調が上手く行かず やかんが火達磨になるというトラブルが発生したものの、 落ち着き払い、無言で対処するF川マスターには風格すら感じました。

今回たくさんの種類を持ってきてくれていて、 ブレンドコーヒー、カプチーノ、ココア、緑茶。 ミルクに砂糖もありました。
すごいぞF川珈琲。 自分はカプチーノをいただきました。 外で飲むコーヒーは美味しいです。 香り付けなのか、多少ガソリンの匂いがしますが気にしない。

いやぁ~美味しい。 体の芯から、そして心から温まります。
F川さんの思いやりは天井知らずだと思いました。 年1回の出張営業になるかと思いますが、 ぜひ来年もよろしくお願いいたします。
めでたくご来光

そうこうしている内に、東のほうから太陽が昇ってきました。
ご来光です。

柔らかな日の光が、全身をやさしく包みます。 いつ見ても綺麗です。

「ありがたや~」 みんなと自然に手を合わせてしまいます。 このツーリング5回やっているんですが、 一度も雨が降ったり曇ったりしたことが有りません。 毎回ご来光を拝むことができています。 何かの思し召しなのか、ほんとうにありがたい限りです。
しばらく歓談していると、 ズドドドドドというRC8とは全く違った排気音を響かせながら、 ビューエル XB12Rがやってきました。
毎度寝坊する同期です。 彼は以前自分と一緒の寮に住んでいて、 このスクーターで日の出ツーリングに参加したことがあります。 「原付なら寒くないはずだ」 とタカをくくってモッズコート1枚で日の出ツーに参戦し、 寒さで顔が真っ赤になり、翌日風邪をひいて寝込んだ、 という伝説を持つ男です。 今回も遅参。
「ぶっ飛ばしてきたけど、途中のコーナーで日が昇るのが見えた」
「タイムオーバーだった。。」
とのコメントを残してくれました。
F川さんのボルボV70について
そんな彼にも、F川マスターは珈琲を振舞います。
マスターの博愛精神は北半球を駆け巡るはずです。
そんなマスターに 「なぜボルボを買ったのか?」 という事を質問してみました。
【回答】
- 「ちょっと前に乗っていた、ボロードスターが壊れてしまった」
- 「Goo Carで検索して、この車体を見つけた」
- 「22万km走っていて、20万円台だった。安い買い物だった」
22万km!?
うん? えーっと、普通に過走行すぎるって。
15万km超えたら、前オーナーがどんな扱い方していたかが、 めちゃくちゃ影響する走行帯域ですよ。 ぶっちゃけ国産車でも厳しいってその距離は。 設計限界並みに厳しいってそれ。まじか? 車体の状況大丈夫なの?
「うん、まぁ結構ガタが来てる」 なんて事をF川さんは言っていましたが、 飄々とした顔で楽しそうに運転していました。 とんでもねぇ。 さすがF川さんだ。

(Photo at アンティークスカフェ)
野宿していた前回と比較しても、負けず劣らずの行動力。
刹那的で向こう見ず、まさに破天荒野郎。 だからファンが増えるんですよ貴方。
続きます。
多分次が最後です。
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