先日Facebook上で、このW650のカスタム車両の画像をシェアしました。
たまたまバイクをイメージ検索していた際、この車両が目に留とまったんです。
一見して、ものすごくバランスが良いカスタムマシンだと思ったんです。
- 純正タンクにKAWASAKIの大文字エンブレム
- ホイールはZ400Jのキャストホイールに換装
- ヘッドライトはブラックペイントされ、センスの良いヘッドライトステーでマウント
- カスタムシートも主張しすぎずよくマッチ
- 黒い耐熱布とサイレンサーのコントラストが面白い2in1メガホンマフラー
何より素晴らしかったのが、青・黒・シルバーのカラーリングと、差し色としてばっちり機能しているサイドバッグでした。
素晴らしいマシン。
DIYの既製品を組み合わせたカスタムの、極北に位置付けてもよいのではないか。
そう思ってシェアしたところ、60件近い「いいね」が殺到し、コメント欄も大盛り上がりしました。
追記(2017/01/06):
オーナーさんから連絡がありまして、執筆された「ホイール換装の記事」を教えてくれました。
かゆいところに手が届く、凄いノウハウです。
やはり素晴らしい車両は人の心を動かすんだな、と、共感できた喜びに浸っていたのですが、
ふと、
W650の注目度が、ここにきて上がってないか?
という気持ちがよぎったのです。
Wシリーズは再度の終焉を迎えた
つい先日の2016年の中頃に、W800の生産が終了しファイナルエディションが発表されました(公式HP)。
1999年にW650が発表されてから17年。一時的にW800の発表までモデルが途切れる時期があったものの、長きにわたってライダーの心をつかみ続けた美しいバイクでした。
昨今、各メーカーから「ネオクラシックマシン」が多数販売されていますが、その先鞭をつけた機種の一つと言っても過言ではないでしょう。
カスタムベースとしても、世界中で注目されています。
僕のBLOGを読んでくれる方の中でも、乗っていらっしゃったり、昔の愛車だったり、購入を検討された方も多いのではないでしょうか。
で、中古車市場を見ると、すでに平均価格が50万円に達していました。
これは2017年になっても変わらずです。
W800でも70万円程度が相場。W650の高年式・低走行車両の価格は、W800と全く見劣りしないレベルで安定していました。
自分が数年前に見たときは、平均で40万円行かないくらいだったと記憶しています。
・・・既に値上がりが始まっている。
思うに、ゼファー750や1100が中古車市場で暴騰を見せているのと同じように、W650もぼちぼち更なる高騰を起こしそうな気がしています。
そして、800よりも650のほうが、価格上昇の要素を秘めている気がするんですね。
この記事では、自分が見る、W650の価格上昇の要素を列記したいと思います。
キャブレーターであること
インジェクションとキャブで走行フィールの差はほぼ無くなり、むしろインジェクションのほうが始動性や快適性で一枚も2枚も上手な感がある昨今。
ですが「キャブ車」という神通力はまだまだ衰えることが無いように感じます。
W650は90年代最後期の設計であるため、機械的な信頼性も高い車両です。キャブであることのデメリットはきわめて少ないです。
またカスタムをする場合、FCRなどのレーシングキャブに換装できるというのは、チューニングでの伸び代を考えたときに大きな魅力でしょう。
キックがある
W800では取り払われてしまったキックペダル。
年に何回も蹴り飛ばさないパーツだったとしても、有るか無いかであれば、有ったほうがいいに決まっています。
ロマンとはそういうものです。
カスタムパーツが豊富
シートやフェンダーなどの外装カスタムパーツが、中古市場でも数多く出回っているのは大変魅力的です。
W800になると取り付けられないものも幾つか存在するため、販売年数が長かった650のほうに分があります。
また「ボアアップ」というエンジンカスタム手法があるのも、W650の外せないアドバンテージだと思います。
BEETやPOSH、SP武川など、複数のメーカーからキットが発売されています。大手サイトが作業TIPSを書かれてあったりします。(ZEPPANバイクさんの記事)。
インプレ記事を探ってみたところ、W800と比較して、排気量はわずかに及ばなくともハイコンプになるため、一発一発の爆発力が強く感じられ、「ボアアップしたW750のほうが、W800よりもバイクの魅力を感じられる」という声も目にしました。
このようなことから、W650はしばらく価格が上昇したり、高値で推移していくことが考えられます。
今後の動向など
現在すでにW650を持っている人は、大切に乗り続ければ、必ず価値が上がってくると思います。
可愛がってあげてください。
個人的にW800の生産中止の報を受けて、何かこう、「一つの時代が終わったんだ」という感じがしました。
カワサキはハイパフォーマンス系の車両が好調です。
新生Z/Ninjaシリーズを見ると、1000,800,750,650,400,250,125とほぼすべての排気量で手広くラインナップして、世界的な市場の囲い込みを図っています。
Ninja H2も、市販車で初の400km/hをたたき出すことに成功。
ハイパフォーマンス=カワサキという図式を、また人々の脳裏に刻み込もうとしています。
その中でWシリーズは売り上げも鈍化し、今のカワサキの戦略からは外れてしまったのかもしれません。
追記:2017/08/09
そしてついに2017年に、カワサキ・レトロバイクの一角を担っていたエストレヤの、ファイナルエディションが発表されました(カワサキホームページ)
元々メグロ・250SGがモデルだったこの車両ですが、最後は650RS W3をモチーフにしたカラーリングをまとっています。
コレでカワサキのクラシカルバイクのラインナップは、一度全て姿を消す事になりました。
一つの時代を背負い、そしてカワサキが役目を終えたと判断したWシリーズとエストレヤ。
ただ彼らが担ってきた、馬力やスピードを最重要視しないライダーたちの受け皿としての役割。これは大きく称賛されるべき「偉業」だと思っています。
ある種役目を終えた感があるWシリーズですが、長い間お疲れ様と言いたいです。
今後もWが多くのライダーに愛されて、歴史と人々の記憶に残ることを願ってやみません。
以上です。
同じくレトロバイク、SR400についての記事もこちら
絶版になってしまうとは寂しい限りですね! カワサキ伝統の名前が消えてしまいますね!Wシリーズやエストレアなんてのはハイパフォーマンスではありませんが速いだけが魅力ではないというライダーもいるでしょうに。
しかし、カッコいいカスタムですね(^-^)基本私はノーマル派(バイクも車も)ですがキレイにまとめられたものにはぐぐっときますね。
>たかさん
コメントありがとうございます。
確かに長い歴史を持った名前ですよね。
何か新しい策を考えていてほしいなぁ、という淡い期待を持つばかりです。
ほんとうに綺麗なカスタムです。やりすぎず、意志は通して。
素晴らしいと思います。
わ!びっくり!
これ、自分のW650です。
お褒めいただきありがとうございます♪
>ハヤシさん
事後になりますが、勝手にお写真を使ってしまい申し訳ありません。
FacebookやTwitter上でも、この記事を投稿した時ものすごい反響でした。
こういうカスタムにしたい!!という方が多数いらっしゃいました。
自分も大好きです。
よろしければ、今後もよろしくお願いします。
とんでもないです、ご紹介ありがとうございました!
Facebookも覗かせていただきました。
嬉し恥ずかしでございます。
ちなみに、ホイールはZ400J用…なハズ?で、フレームは無加工、タイヤはDURO CLASSCです。
いつかZ400LTDの16inchにもチャレンジしたいと思っております。
こちらこそ、また拝見させていただきまっす! 😀
ありがとうございます。
タイヤはDURO CLASSICという品なんですね。
この手のビンテージテイストのタイヤは気になっていたんですが、
基本的にBSとダンロップ、IRCしか見ていなかったので、
全然知りませんでした。
グリップとかどうなんでしょうか?
とても気になります。
インプレをお聞かせいただいたら幸いです。
以前モーターロックでカスタムされたW650について質問させていただい者ですがお問合せフォームしたいのですが送信出来ません。
どの様にすればよろしいでしょうか?
KAWASAKI Z400d3について質問したいのですが。