Facebookを見ていて久々に驚いたのがこの記事↓↓↓
ショウエイがレトロタイプのオフロードヘルメットをヨーロッパで販売されるとの情報が入ったんです。
その名もEX-ZERO。80年台にSHOEIがラインナップしていたEXシリーズのリバイバルと銘打って、満を持しての発表です。
リンク先の欧州SHOEIのHPを見ると、発売予定日が2018年7月。
日本への導入も検討されていたのですが、正式情報が発表され、2018年11月に発売開始です!
ストリートモーターサイクル向けヘルメットについて
日本のゼロスタイル、ブラッドスタイルなどを端に発する「ストリートモーターサイクルカルチャー」の影響を受け、欧州では70年代近辺のバイクをカフェレーサー・スクランブラー・ボバースタイルにカスタムする文化が完全に根づいた感じがあります。
それに伴ってヘルメットも、ファッションアイテムとしての性格を内包するものに対する需要が高まってきていました。
いわゆる族ヘル
フルフェイス系ではいわゆる族ヘル。僕のBLOGで、コンスタントにアクセスが有るコンテンツでもあります(当該記事はこちら)
コレは2008年頃に立花さんが復刻版として発売され、今に至るブームの先鞭をつけたのですが、現在は販売されていません。
2018年現在では山城さん/ネオライダースさんなどが多数商品をラインナップして、需要に応えられています。
レトロオフロードメットのリメイク
もう一つは今回紹介したようなオフロードタイプ。いわゆるBELLのMOTO3に似た形状です。
こちらはダムトラックスさんがブラスターという名前で、類似品した形状のヘルメットを長く販売されています。
自分の記憶では10年、いやもっと販売されていて、ヴィンテージ感のあるオフロードメットを新品で購入しようと思ったら、ほぼコレ一択というような状況が長く続いていたように感じます。
本家も参戦
ただ本家のBELLが世界的な市場拡大に感づいて、MOTO3をリバイバルして再販売するという大英断を近年下しました。
さすが本家と言うだけ有ってか、バリット感や質感が違います。ただ「かぶったら頭がいたい」というレビューもちらほら・・・。
そしてこちらは現在並行輸入扱いです。価格も4万円台~。
山が動いた
そういった状況が長く続く中で、クラシックやストリートモーターサイクルの潮流からは、若干距離をおいているようにも感じられていたのが、日本のプレミアムヘルメットメーカーのARAIとSHOEIでした。
- スポーツバイクと比較して、市場規模が小さいからなのか。
- はたまたブランドイメージ維持のためには、そこに手を出してはいけないと判断していたのか。
どういった力学が働いていたのか分かりませんが、この手の商品が一切出てきていなかったんです。
そんななか、突然先述のEX-ZERO発表がなされ、Facebook上でも多数のコメントとシェアがなされました。
「ほしい」「これはいい!」「かっこいいなぁ」「ヴィンテージ感とバイザーが良い!」
皆ほぼほぼ好評価です。
僕もこんな記事書いているくらいですから、FB上の投稿を目にしたときの熱量とエネルギーたるやすごいものがありました。
ついに大手メーカーがこのカテゴリーに足を踏み入れてくれた!!
久しぶりに感じたネット投稿での素直な驚きとともに、嬉しい気分で心が満ち溢れたんです。
EX-ZEROの紹介
さて、欧州SHOEIのページに書いてある記載内容を、日本語に簡易翻訳してみます。
また先ほど紹介したウェビックの記事と合わせて、情報をアップデートします。
特徴
- 1980年台のSHOEI EXシリーズをベースに開発
- クラシックな装いに現代的な要素を持つ
- バイザー無しでストリートに、バイザー付きでオフロードにも使える。
- EX-ZERO用に専用設計される、V-480 Visorを装着可能
快適性
- 3つのポジションに調整可能な、CJ-3バイザーを内蔵。
- CJ-3バイザーは4色用意(クリアー、ダーク、イエロー、ミラー)
- 帽体のサイズは3種類。しっかりしたフィット感とコンパクトな造形を実現
- インナーパーツは取り外し可能。洗えてメンテナンスも容易。シールドに近いフロント部分にはスエード調の生地を使用。下記画像部分のシールドへの映り込みを防止する。
安全性
- 帽体はAIM(ADVANCED INTEGRATED MATRIX)を採用
…グラスファイバー、特殊繊維、3D天然繊維、天然繊維、グラスファイバーによって構成される、帽体の複合構造。
- 複数種類の密度を持つ発泡樹脂による、EPS-LINER
SHOEIのライナー構造で、樹脂内に換気トンネルを設けて冷却したり、樹脂密度を変えて衝撃吸収を促進したりする、高度な衝撃吸収機構。
- CJ-3バイザーを標準装備
- ダブルDリングを装備し、常に万全な調整を可能とする。
- 「E.Q.R.S.」:第三者による救護活動を補助
カラー
日本国内も、欧州と同じくこのカラーで販売。EQUAION TC-2もスペシャルカラーとして販売されるそうです。
価格
メーカー希望小売価格:38000円(税別)
実売は35000円程度になりそうです。
公式HP: https://www.shoei.com/products/helmet/fullface/ex-zero/
期待が否応なく高まります。
他のメーカーのヘルメットを揶揄するわけではないのですが、SHOEIが出す、という事実はすごいものが有るな・・・と、記事を書いていて改めて思います。
素晴らしいデザインの品を、安心して、安全に使えるお墨付きのようなものが付いているかの様なイメージを、ひしひしと感じるわけです。
これがブランド力なんでしょうね。
衝撃吸収構造に関しては他のヘルメットで十分に実績を積んだものを投入してくるでしょうし、フィット感も欧州先行発売とは言え日本用にはアジャストしてくれると信じているし、何より軽いんじゃないかという期待が僕をワクワクさせます。
そして「しっかりしたフィット感とコンパクトな造形を実現」という一文。
できるだけコンパクトにしようとSHOEIが頑張ったのではないか??という思いが感じられて、早く手にとってみたい!という気持ちになるんです。
まとめ
価格としては、3万円台で出てくれれば万々歳。4万円代前半がいいところかなぁ。。などと予測していました。
実際の所38000円税別が希望小売価格だったので、いいとこ付けたかなと。
廉価を売りにしている製品とは、2倍以上の差額がついた格好。
ですが、その分、先述の軽さやかぶり心地、風切りのレベルなど、使い勝手と安全性の要素で差別化してきました。実際に被ってみたいと思います。
あと欲を言えば、昔のS-12のようなビンテージフルフェイスタイプにも手を出して欲しいところです。
ただ企業イメージなども有るので難しかったのかも(汗
まぁそこは理解できます。通称が通称だしね。社会的イメージもありますし。
このヘルメット、色んなモーターカルチャーの多様性を広げるアイテムの一つとして、ある意味アイコン的な存在になるかもしれません。いちバイクユーザーとして、非常に期待してやまないです。
余談
余談ですが、このSHOEIのプロモーションに、KZ440のカスタム車両が多数使われているんですよね。
KZ400/KZ440って、日本では珍車というか不人気車両みたいな扱いをされているこの車両。
ただヨーロッパでは、一部のカスタムショップが安価でシンプルな構造に目をつけて、スクランブラーとボバーを合わせたような妙なカフェレーサーを作って話題沸騰。安いベース車両として妙な人気があるバイクになっています。(参考記事:世界各国のKZ400カスタム)
カスタム車両とは言え、自分が乗っているバイクと同じエンジンのマシンが大手メーカーのプロモーションに、しかも感度高めの製品に採用されるとなると嬉しいです。
以上です。
コメントを残す