FMトランスミッターのノイズが酷いので、外付けのBluetooth接続方法を考えた

自分が乗っているインサイト・エクスクルーシブですが、ホンダ純正カーナビが古く、Bluetoothでの音楽再生機能がついていません(詳細は後述)。

なのでFMトランスミッターを使用して音楽を聴いていました。

 

ただ以前から気に入っていたAnker F0というトランスミッターが、電波法の技適NGを食らって回収に。

 

これ。気に入っていたのに、「法律的に」使えなくなってしまいました。

 

別の物を使っていたら、
・スピーカーから高周波ノイズが入る。ピーーーーーー!!という音
・ほとんど充電しない(Pixel 5a/6だと低速充電扱い)

とまぁ色々ネガが多すぎて使い物にならなかったため、他の方法を考えることにしました。

今回の記事では、FMトランスミッターを使わずに、純正カーナビの機能を活用して音楽再生する方法を記載します。

 

 

今回の実施方法

今回は、純正ナビのビデオ入力端子として使われているRCA端子を使用し、そこに Bluetooth レシーバーをかませてナビと繋ぐという方法で音楽再生を試みました。

 

 

RCA 端子って何?という人赤白黄色のビデオケーブルと言うとなんとなくイメージができるかもしれません。

黄色の映像ケーブルをコンポジットケーブルと言ったり、三色ビデオ端子なんて言ったりもしますね。

このうち白と赤が音声入力となっていまして、今回これを使います。

 

 

インサイトはこちらに入力ポートが付いています。シガーソケットの横、センターコンソールの下の部分です。

外部ビデオ入力がこれってのも結構古いですよね(汗) 今ならHDMIを使うんでしょう。

多分当時のデジタルハンディカムとか一眼レフの映像を、車内で再生することを狙って設置されたんじゃないかと思います。

 

ただこういうアナログ端子があるので、簡単な配線作業で遊ぶこともできます。

 

 

購入したアイテムの一覧

さくらチェッカーを通して確認し、 Amazon で評価が最も良かったBluetoothレシーバーになります。

実際の問題なく使えております。

 

RCAケーブルの白と黄色をステレオミニプラグに変換するケーブル

レシーバーには直接RCAケーブル接続しても良かったんですけれど、Bluetooth レシーバーの出力側にステレオミニプラグがあったので、ケーブルを束ねる意味でもこちらを使ってみました。

0.5mは微妙に長いんですが、それより短いのが0.2mでこれは逆に取り回しに難が出る。ということで、多少長いのは目をつぶります。

 

高速充電シガーソケット。信頼のAnker製。
中国企業だけど、価格と性能と比較して優秀すぎるなので使わざるを得ない。

Bluetooth レシーバーは、マイクロUSBを使って電源供給をしなければいけないので、下側のAポートを使います。

空いている上のUSB-Cコネクターは、スマホの充電に使います。30Wの高速充電対応です。実際のフルパワー充電はスマホ側が対応していなかったりするんですが、そのひとつ下の18~22Wクラスでも十分です。

 

 

接続のイメージ

これらを使って何をしたいかというとこんな感じ

ちなみにFM トランスミッターを使った場合はこういう感じです。

 

 

今回のコンセプトは、

  • まともな電源のノイズ制御機構を持った装置を使う
  • FM電波による接続の脆弱性・ノイズを除去する

 

これら2つを実現し、クリアな音質で音楽を再生することです。

 

 

実際に配線してみよう

上記のイメージ図に従って機器を配線していきます。3 分で終わりました。

右のUSBコネクタのようなやつは、インターナビのリンクアップツールです。殆ど動いていません。

センターコンソールの一番奥に、なんか邪魔な小物を詰め込んでおくようなスペースがあるので、余ったケーブル類はそこに全部入れます。

 

あとやること

  1. 車のエンジンをスタートします。
  2. (初回のみ)スマホとBluetoothレシーバーのペアリングを行います。レシーバーの真ん中の銀色のボタンを5秒ぐらい長押ししてペアリング処理。
  3. ナビの再生モードを「ビデオ」にします。
  4. スマホ側から Spotify の再生操作をすると無事音楽が流れました。成功です!

 

これで無事音楽を再生することができるようになりました。

一度ペアリングをしておけば、車のイグニッションをオンした段階でシガーソケットからの給電が開始されます。

自動的にレシーバーの電源がオンになり、スマホとのペアリングが完了。後は音楽を流せば車のスピーカーから音が流れ出すはずです。

 

※注意点

この Bluetooth レシーバーですが、イグニッションをオフしてもシガーソケットからの充電が止まるだけで、内部のバッテリーでしばらく駆動します。
これでちょっとだけ注意が必要。

車とスマホが10mぐらい離れれば自動的に Bluetooth の圏外となって接続が切れて、レシーバーは10分ぐらい継続してペアリングを試みて、繋がらなければ電源オフとなります。

 

このとき、家の駐車場とリビングが近いなど、車から降りてもレシーバーとの接続が続いてしまうような距離・状態になると、エンジンを切ってもペアリングされっぱなしになります

もし家の中で別のスピーカーやイヤホンなどにペアリングしようとした場合は、一旦 Bluetooth の接続を解除する必要があります。その点だけ気をつけてください。

 

 

なぜこんな面倒くさいことをしているのか

あ、ちなみにホンダの純正ナビですが、一応 Bluetooth 機能は付いているんですよ。

ただ、このBluetoothは通話オンリーで、音楽を再生するという規格に対応していません。

この車が出た 2010年前後は、Bluetooth といえばインカムなどを使って電話に使うというのは主流。携帯の中に音楽を入れたり、ましてはクラウドから通信して音楽を再生するなどということは、概念すらありませんでした。

なので規格自体が音楽再生に対応していないんです。

 

それでも一応こいつは当時の最高級グレードのナビでして、色んな渋滞情報とかを通信したり、燃費に良い運転をアシストしてくれたりと色んな機能がついています。

サウンドコンテナと言って、CD数百枚が入ります!という大容量HDD(多分250GB位?)が売り。まあ使わないんですが。。。

 

そして、厄介なことにパネルが専用設計になっているので、取り外して他のナビ・オーディオへの付け変えもできません。

なので、こんな方法をして音楽再生しているというわけなんです。

 

↓自分の車、インサイトのインプレ(燃費とかも書いてます)

インサイト・エクスクルーシブを買いました。評価・加速感・燃費のインプレ

 

 

車もなかなか進化が早いですが、それ以上に家電だったり通信だったり、そういった業界の人はもっと大変ですよね。

当時最先端だった規格が、1年後には競争に負けて駆逐され、全く使えないオワコンになったりというのが普通にある世界なので・・・。

本当に大変だなとつくづく感じる次第です。

 

 

振り返って

これで音楽を安定して聞けて、充電も高速です。

FMトランスミッターは、ノイズがかなり耳障りでした。受信しながら充電を併用すると、かなり高い確率で発生します。

触ったら直ったり治らなかったりするんですが、正直使用に耐えられないと判断しました。

 

最後にちょっとだけ

冒頭に述べたAnker F0は本当に良かったんですよね。これ一つで充電も音楽も飛ばせたし。

まぁ法律違反はNGですが、ペアリングは早いは充電もしっかりするし、ノイズも全く入らないのでプロダクトとしては相当優秀でした。そしてデザインもかなり良い。

こういうのが国内から出てこないのが残念でならないです。

今回使った製品も全部海外メーカー製。でも痒い所に手が届く製品を出してくれているので、どうしても使いたくなってしまうんですよね。。。

 

 

このやり方も、もっともっとシンプルにできる方法はあるかと思っています。

例えばRCAケーブルをオスーオスコネクタを使って直挿しして、よりスペースを確保するとかね。

 

色々汎用性も高い接続手段だと思うので、ぜひ参考にしてみて下さい。

以上です。

 

 

 

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