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和製アメリカンについて

      2016/08/27

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LTDの立ち居地である、 「和製アメリカン」というジャンルのお話をしたいと思います。

…このページは、「Z400LTDについて ~まとめページ~」にリンクしています

 

 

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Z400LTDは「和製アメリカン」というジャンルにカテゴライズされるバイクです。

J-Americanとかジャメリカンとか、 ジャパリカン、日本製アメリカンなど様々な呼び名があります。 加えてこのジャンルは、 日本で製作されたクルーザータイプのバイク“全て”を包含してこう呼ぶ人や、 1990年代以降のスティードなどは除く人がいたりなど、 定義も非常に曖昧です。 この記事においては、 

 

  1. 1970年代後半に登場した
  2. スポーツバイクをアメリカン風に改造したバイク

 

コレを和製アメリカンと呼ぶことにします。

 

 

 

和製アメリカンの起源

バイク名鑑を持っていないので正式な発売年度が分からないのですが、 1978年から1982年あたりに集中して発売されています。

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時系列があやふやなので説得力に欠けるのですが、 おそらくXS650スペシャルが、第一次アメリカンブームの口火を切ったと考えて間違いありません。

(第2次は1990年代初頭でスティードがブームの発端)

「本格的アメリカンスタイル」なんて言葉が、 当時のバイク雑誌の紙面上を賑わせたようです。 当時発売された和製アメリカンの一例を示します。 当然抜け漏れは多数あると思うので、その点はご了承ください。

 

 

 

★ホンダ★

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最初に作ったのが縦置きV-TwinエンジンのGL400(500)カスタム。 海外ではCXカスタムとして発売されます。

その後、CB750カスタムやCBX400カスタム、250T LAカスタムなど、 「バイク名+カスタム」という命名規則で、たくさんのマシンが作られています。 ただCM400TとかCB650LCとか、その規則に乗っ取らない例外も有ります。

 

 

★ヤマハ★

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ヤマハは「バイク名+スペシャル」が命名規則。

XSやGX,4気筒のXJなどがベース車両となっています。 XS650はもちろんのこと、GX400や250SPなんかはいま見ても非常にスタイリッシュです。 エンジン以外は、SRあたりと共通部品が多いことも特徴の一つ。 知名度さえ上がれば、旧車両風スポーツバイクとして人気が出てもいいのでは? と感じています。

 

 

★スズキ★

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スズキの命名規則は、「GS もしくは GSX +排気量 +L」。

画像検索をかけたら、茶色い和製アメリカンが山ほど出てきます。 意外とDOHCが多いのが特徴です。 またスズキならではの変態バイクも多く、 GSX550Lなんかは、前後16インチのタイヤを装備し不気味なフォルムを見せつけています。

 

 

★カワサキ★

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最もわかりやすいめ命名規則で、「Z +排気量 +LTD」。

小排気量から大排気量まで、コレで統一されています。 スタイルも全体的に統一感があります。

 

なぜこんなにたくさんの和製アメリカンが造られたのでしょうか? もちろん人気が有ったこともあるでしょうが、それにしても多い。 この疑問については、バイクの成り立ちを眺めていると徐々に見えてきます。

 

 

 

 

和製アメリカンの特徴と成り立ち

和製アメリカンの最大の特徴は、 スポーツバイクをベースとした車体であることです。 xs650spesial.jpg 涙滴形状とよばれるティアドロップタンクを取り付け、 アップハンドルと段付きシートを装着し、 タイヤをフロント大径、リア小径に換装する。 (F19inch – R16inchが定番) コレで和製アメリカンが出来上がります。

後はリアサスを少し短いのにしたり、メッキパーツを奢ったり、 メーターやエンブレムを専用化したりして、おのおの豪華さをアピールしていました。

 

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こうして造られた和製アメリカンたちは、 1970年代後半の売価において、標準タイプより5万円高くても飛ぶように売れていたそうです。

メーカーカスタムといえば聞こえはいいですが、その実外装とっかえのコンパチ仕様。 バイクを2種類作るよりはかなり安上がり。手軽にラインナップを拡充できます。 しかもタンクとかシートに関しては、排気量違いの和製アメリカンと大雑把に言えば共通。  いわゆる「ぼろい商売」です。 これにメーカーが飛びつかないはずがありません。 4大メーカー全てが、 先にも述べた「特別な呼称」をスポーツバイクの後ろに付加し、 雨後のタケノコのようにボコボコと和製アメリカンが生み出されていったのです。

 

 

和製アメリカンの美点

純正でアップハンドルに段付きシートという、 いわゆる「族族したスタイリング」が特徴の和製アメリカン。

見た目がNGという人もたくさんいるでしょうし、その気持ちも十分理解できます。 (自分も最初そう思いました。) ですが、アメリカンバイクとして考えた時、 このパッケージングならではの美点もあるのです。

 

 

スポーツバイクがベースなのでそこそこパワーがある。  

エンジンはほぼそのままスポーツバイクのものです。

スティード以降のハーレーライクなアメリカンバイクとは違い、 排気量なりに走れるパワーを持っています

 

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このCBX400カスタムなんて、デザインは微妙ですがエンジンはCBX400のまま(参照)。  

空冷で48馬力もあります。狩猟対象になりそうな恐ろしいバイクです。。。

 

 

車体が軽い。  

同排気量のネイキッドバイクくらいの重量です。

同じ400ccのドラッグスターなどに代表される、230kgオーバーの車両比較したら、押し引きのしやすさは段違いです。  

当然速さに繫がります。

 

 

乗りやすい   

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ふかふか且つ低いシートで、前傾しないアップライトな乗車姿勢(いわゆる殿様乗り)なので楽チンです。

加えてホイールベースやキャスター角もさほど極端な設定ではないので、 操作性に癖がなく非常に乗りやすいです。足つきも良好。嫁の教習にも使いました。       

 

チョッパータイプのハンドルが気に入らなければ、 自分が取り付けているZ2バーのようなアップハンドルにリプレイスするのもOKですね。

 

 

安い     

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知名度が低いのと、知っていても敬遠されるジャンルのためか車両価格が圧倒的にに安いです。上のCB750エクスクルーシブなんて、エンジンはCB750Fと同じですからね。   

 

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またZ1000LTDに関しては外装をZ1仕様に改造されたり、ハイパフォーマンスなZ1カスタムを作る際の、安価なカスタムベースとして隠れた人気があるとか。

これに関しては嬉しいような悲しいような・・・。 アメリカンタイプのバイクに、多少のスポーツ性を求めたい人は、 和製アメリカンという車両はかなリ有力な候補として上がるのではないか? と考えています。 (その辺については、「まとめページの車体について」で述べたいと思います)

 

 

Z400LTDについて

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ここでLTDにスポットを当てましょう。

Z400LTDは、1979年に発売されました。 このZ400LTDが画期的だったのは、和製アメリカンで初めて 「フレーム加工」を入れたことです。

 

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シート下のフレームが、水平基調ではなく一段下がった形状となっています。

コレにより、一段低い着座姿勢となり、アメリカンライクなポジションが実現できました。

 

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またメインチューブの傾斜も若干大きくなっていて、 スポーツバージョンのZ400Bよりも若干タンクマウントがアップライトになっています。

これらの加工は当時としては非常に鮮烈な印象を与えたようで、Z400LTDはばか売れ。 現在に至るまでの超人気車両 Z400FXを向こうに回して、 一時期売り上げTOPに躍り出た事もあったそうです。 (コレはおそらくFXと同じエンジンである、4気筒のLTD-2も入っていると思います)

 

ご年配の方からの反応

自分も駐車場などでおじさんに声をかけられると、

「昔乗ってたよ!」 「懐かしいなぁ~。昔はコレ流行ったんだよなぁ!」 という声が返ってきます。大概そんな感じです。 本当に流行っていたんでしょう。 じゃあ何で今は走っていないのか? そんなに人気が有ったら希少なバイクなのではないのか? という疑問が出てきますが、、、

 

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その答えは、LTDがいわゆる大衆車両で「カローラみたいなバイク」だからだよ。

1979年式の30カローラを大事に乗っている人って、たくさんいますか? おそらくよっぽどの物好きでしょう。 僕はそれと同じです(悲

 

 

海外での評価

海外での評価はどうだったかというと、 「ハーレーのパチモノだ(F○CK 」という冷めた論評は当然あったものの、 一定の評価がされてそこそこ売れていたとのこと。 そのため、部品を探す場合は海外を探したほうが、 見つかる確率は高いです。

 

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ハーレーよりはるかに軽くて必要十分のパワーで、 何より故障が少なく素直で乗りやすい。

ブランド意識に左右されない層には、概ね好感をもって受け入れられたようです。 アメリカ人らしい合理的な評価です。

 

 

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Z400LTDは海外では440ccで発売され、 だだっ広い田舎で近所をうろうろするのに最適な、 コミューターとして人気を博したと聞いています。 有る意味アメリカ人の生活に密着した、リアルなアメリカンだと言えると思います。

 

 

 

和製アメリカンの現在

さて、2000年代後半くらいから、 和製アメリカン、というか圧倒的にXS650が注目を浴びてきました。

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比較的安く、エンジンパワーもそこそこあり、フレーム構造もシンプル。 ストリートチョッパー、ボバーなどにするカスタムベースとして重宝され、 格安だったXSが今は値段が暴騰しています。 このブームはもう少しの間続くと感じています。

 

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Z400LTDはというと、何例かのカスタムは見たことがあるのですが、 メインストリームというには程遠いのが現状です。(カスタムの例

今のカスタム事情が「お店のフルカスタムor NOT」的な状況になっているので、 中途半端なマシンにお金をかけるより、ハーレーやXSなどのパワーの有る車両で作りたい、 という気持ちも十分分かります。 ただ今のお店のフルカスタムのスタイルは、 出来上がりのクオリティはそれはそれは素敵なものになるでしょうが、 時間もお金もかかり、敷居が高いのです。

 

  

個人的には近いうちに、 一昔前のようにボルトオンパーツを使った、

「自分で手軽に行う」

カスタムが徐々に徐々に復権してきて、それに+αのスパイス(当時物パーツやペイント等)を加えたスタイルが、ジワジワと勢力を伸ばすのではないかと考えています。

 

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そうなると、素の状態である程度スタイルが確立していたほうが楽なので、

・・・LTDが注目を浴びたりするんじゃなかろうか・・・ と妄想していたりするのです。 まあ、さほど期待していませんが(汗

 

大変長くなりましたが、以上です。

 

 

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