実にしょうもないトラブルに見舞われました。
購入して7年経過しましたが、初めてです。バイクが、Z400LTDが停まってしまったんです。
●症状
出社時にを走らせていると、 ガソリンが満タンなのに、ガス欠になったような症状に見舞われて、点火が止まってしましました。
ブロロロロ ブバッ ブロロロ ブババッ という感じ。
全然吹けない。 その時は、なんとかやり過ごして出社しました。
その日の帰宅時、信号待ちからのスタート時にエンジンがストール。 あわてて歩道に避難しました。 問題なく再始動したので、何とか家までの10km持ってくれと祈りながら走り出すと、すぐに出社時のようなガス欠のに似た症状が再発。点火が止まるタイミングと同時にヘッドライトも切れてしまい、細切れにライトをON/OFFしながら走っているような状態。
…あ、これはかなりやばいかも。。 と思った直後、全電源が完全に切れてLTDが沈黙しました。 キーがONになっているのにヘッドライトやニュートラルランプすら点灯しない状況です。
●かなり運が良かった
この時非常に幸運だったのが、
- 交通量が多い道なのに、後ろから車が全く来ていなかったこと。
- ガードレールなどがなく縁石も細切れで、歩道へのエスケープが簡単だったこと
- 400mくらいの長い上り坂を登りきった場所だったこと。
- 停止位置から100mくらい前方に、24h営業のガソリンスタンドが有った事。
止まるには最高の場所で止まってくれました。 何かが間違っていたら死んでいてもおかしくない。ほんと感謝です。
で、ギアをニュートラルに入れて、沈黙したLTDを押していきました。 ただ心はそんなに沈んでいませんでした。
こういう大胆な故障が発生した時って、往々にして大した事無いだろう と感覚的に思えたんです。
●調査開始
最初はヒューズ切れを疑って、BOXを開けてみたら、
切れていない。ここはOK。
ASウオタニの故障か?と思い、いったんカプラーを外して再度入れたら、 普通にエンジンがかかりました。
・・・なんだいったい? 試運転してみても特に問題なし。スロットルを吹かしても息つきなし。快調。
何とか戻ったので、とりあえず家まで帰る事にしました。
●再発と脳内故障診断
ですが、案の定というか、 帰宅の最中も時々息つきが発生。
走っていて気づいたのが、 急にスロットルを開けたり、エンジンを高回転にすると息つきが発生しやすいこと。停止した時も、坂を上ったときなのでスロットルは開き気味。 パーシャルで2500回転前後で走ると、比較的安定して走れました。
「頼むから家まで持ってくれ!」と念じたり口に出したりしながら、
頭の中ではぐるぐると故障事象のトラブルシュートをしていました。
- ヒューズは大丈夫。
- バッテリーも生きている。
- 事象からして、機械的に機能損失するのではなく、ほぼ間違いなく電気系
- IG-ONでヘッドライトがつかないくらいに、完全に電気が死ぬのだから、 かなり深いところで電気系に欠損が発生
- メインハーネスのどこかが断線?
- レギュレーターの破損?でもランプ不点灯とは事象が合致しない。
- ジェネレーター?バッテリーレス車ならともかく、LTDはバッテリーポイント点火。
- バッテリーは生きているので違う
ぐるぐると思索を巡らしていると、パッとひらめきました。
あ、あれじゃね?
そう思い、ギリギリ家までLTDをたどり着かせたら…
●原因判明
やっぱりこれだー!!
バッテリーの+端子がゆるゆるだ!
走行の振動でネジが緩み、通電不良発生。だから点火が切れるときにヘッドライトも点滅していたんですね。 スロットルを開いてエンジンが震えると、事象が発生しやすいのも理解できます。ニュートラルランプすら転倒しない状態になるののも、一番大本が断線していたんですから当然。
なんとも情けない。整備不良でした。
それに、強制的に電源ON/OFFを非常に短い周期で繰り返していたわけなので、電気系統には結構辛いシチュエーションだった可能性が高いかも。特にヘッドライトバルブなんかは、断線してもおかしくない状況だったと思うので、一度開けてみて、場合によっては交換したいと思います。
しかし乗りはじめてから7年が経過して、原因不明で止まったのがこの1回だけ。しかも自分の整備不良。
LTDって頑丈だなぁとつくづく思いました。機械系はそれなりにヘタってきているのは感じますが、まだまだ元気。35年もののハーネスも全然生きていますから。昔のバイクの作りは、本当に頑丈なんだと思い知らされました。
これからも大事に乗りたいと思います。 以上です。
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