先日、5年と5ヶ月乗ったラシーンを売却しました。
その顛末は、こちらのブログに記載しています。
↓ラシーン・ライフの記事
http://rasheen-life.sunnyday.jp/blog/final-post/
当然次の車が必要になります。
それで購入したのがこちらです。
ハプニングとスペクタクルの後に納車されました。 pic.twitter.com/TY7GGgzqeE
— フジイミノル (@fujii_minoru) April 5, 2020
スバルのR1。
2005年から2010年までの5年間、スバルが軽自動車を自社設計していた最後の車です。
軽自動車にダウンサイジングするという事を含め、色々考えてコレに選択しました。
その経緯、ならびに納車、400km程度走ったインプレッションを含めお話したいと思います。
想定していた用途
ラシーンのBLOGでも書きましたが、今時分がやっている使い方は、かなり限定的なものになっていました。
- 近距離の登園&通勤
- 最大でも乗るのは2人(うち1人は3歳児)
- ラゲッジスペースは保育園の布団が入ればOK
こんな感じです。大きな車に乗る理由がありません。
今回は軽自動車を含めたできる限り小さい車、その中でも面白そうな車、ちょっと変わった車をチョイスしたいなぁと思っていました。
候補車両①
まず上がったのはツイン。
2003~2005年に発売された、2人乗りのスズキのシティコミューター。
車重は570kgしかありません。5MTもあります。
チョロQみたいな車です。ものすごく小さいです。可愛らしい。
購入に至らなかったのは、
- リアドアがグラスハッチのみ開く仕様で、布団などの大物が出しづらい。特に長男が。
- ATが3AT。かみさんが運転する可能性もあるので、ATでないと難しい。
- 44馬力しかないK6Aエンジン。
- かなり割り切った作りで、内装も鉄板がむき出しだったりしてチープ
というネガティブな点が目についたため。
1は機能的な問題なのでしょうがないけれど、3~4に関しては、至らない分逆に対策の施しようがあるわけで。
ちょっと調べたらエンジン換装だったり各種補強・静音化などの記事が沢山出てきました。
コレは逆に金食い虫になりかねません。
カスタム個体はこれ以上増やすわけには行かないので却下。
購入候補②~③
あと候補に上がったのは、セルボ、ソニカなど。
軽自動車が、スーパートールワゴン以外の売れ筋を模索していた時に出てきたハイパフォーマンスモデルです。
ターボと可変バルブにCVTを搭載し、64馬力で15km/L以上の実燃費を出します。
どちらも今の「コレ本当に軽なの??」と思うようなガッチリした作りをした車両。
しかもワゴンRやムーヴのようなトールワゴンタイプでなく、背が低いハッチバックスタイルなので、より走りは安定しているはずです。
ただ、今一つ決定打に欠けたのも事実。
なんというか、面白さというか、奇抜さというか、独特さが気持ち足らない。
R1を発見。
そんな中でR1を見つけました。
軽自動車規格を「めいいっぱい」使って、空間やホイールベースなどを確保するのがセオリーな中、
あえてフォルムのため規格を使い切らないコンパクトなサイズに抑えて設計。
軽自動車の搭乗数は平均したら1.4人という数字を真に受けて、3ドア&座席が2+2のマイクロクーペスタイルに設定。
スバルお得意の四輪独立懸架サスペンションに、サンバーなどにも使われたEN07型 4気筒DOHCエンジン。
スポーティーな走りを具現化するために、ホイールは15インチ専用。
インチダウン不可。155/60R15という特殊サイズ(タイヤが高い)。
「プレミアムな軽」というテーマも掲げて内装は専用設計品の雨あられで、ハンドル革巻き、シートに本革+アルカンターラのコンビネーション素材を採用。
軽自動車はスーパートールワゴンが売れる、という回答が見えてしまった現在、やっちゃいけない設計のオンパレードです。
結構自分が知っている車好きな方も乗られている(いた)という事もあって、一度手にしたいと思いました。
ということでR1を選べそうなお店を見つけ、購入に至りました。
納車時の不具合
正直、納車時にあったことはあまりいい出来事ではありませんでした。
(ちょっと批判めいた文章もあるので、気になる方ここは読み飛ばして下さい。)
幾つかあったのですが、一番致命的だったのが、高速走行中にエンジンが停止しかった事象です。
引き上げて10km位走ったところから、走行中にエンジンの点火がいきなり止まるような事象が出ました。
最初は、
「あれ?CVTのトラブルかな?」
と思ったのですが、
0.5秒位エンジンの回転数が急激に落ちて、そしてまた復活、
という状況を繰り返しました。
そして高速道路に乗ったら、その間隔がどんどん短くなりました。
回転数が落ちた瞬間、エンジンチェックランプが黄色く点灯します。
パーキングエリアまであと2kmという看板を見つけ、「頼むから止まらないでくれ・・・」と祈りながら走り続けました。
何とかパーキングエリアまで移動し、そこで一旦エンジンを切ったら、始動不可能になりました。
3回試みて、1回かかるかどうか。あと2回はすぐにストールです。
レスキューを要請
お店に電話したら、出た人が
「今社長が別のところに外出してます」
「自分バイトだからわかりません」
「どうしましょうか」
という回答をされ、
いやいやそっちが対応を提案してくれよ、と流石に怒って、社長さんの携帯電話番号を教えてもらいました。
社長さんに電話すると、
「わかりました。代車を持っていきますので待っていて下さい」
との回答。
1時間ほどPAで待つと、積載車両に代車を載せた社長が到着。
すぐにポータブルのODB2診断機で調査し、カムポジションセンサーの不具合と判明。
「熱で壊れることがある」
「その日のうちに修理して届けます」
と言われて、実際その日のうちに栃木の家まで届けてもらえました。
それ以降は、走行にかかわるようなトラブルはないです。
違和感の残る対応
ただ、それ以外にも、なんか変なお店でした。
持ってきてくれた時に
「R1で持病というか、弱そうなところってありますか?」
「壊れたら修理しますんで持って来てください!」
・・・いまいち話がかみ合わないんですよね。
喫煙車ぽかったのですが、「内装もきれいにします」と言われたので信頼していたら、明らかに雑巾で拭いただけであったり。
そのほかにも見積書もなし。口頭で「○○万円で売りますから」と言われて見積もりもでない。
2年車検で点検記録簿もない。指摘すると、「点検はしたんで」と言われる。
代車も車検切れで、「コロナ対応で車検伸びてるんで走れます!」と言われたり。
理屈はわかるけど、この事態でこういう車両持ってくるのは心象的に悪すぎる。
まぁカムポジセンサーの不具合は電気系の故障で、予兆無しは仕方ない部分もあります。中古車の初期不良的な部分もあるでしょう。
ただ、その後戻ってきたR1のエンジンルームを開けてみると、ブローバイのホースが外れていました。
自分でプライヤーでクリップを広げてはめなおしたら、クリップもゴムホースも、振動で外れるような劣化具合ではない。
ブローバイ吹いて、エンジンヘッドカバーに油が滲んでいました。
・・・このお店はないな、と思いました。
私自身も丁寧ではないけれど、チョット雑すぎる。
適当というのはちょっと的外れな論評かもしれないけれど、自分の感覚で「抑えてほしい箇所」をことごとく外されました。
自分には合っていないお店だと思いました。
ただ、そういうお店だと所見の時に感じられなかったのは、自分のまだまだ至らない部分ですね。
予兆はたくさんあったはず。それを自分で打ち消して購入に走ったのですから、自分の責任です。
よい勉強になりました。
インプレッションは良好です
今400㎞程度走行しました。乗り味はとても楽しいです。気にいっています。
先程は悪い事ばかり書き連ねましたが、自分の今の使い勝手にはベストマッチです。
クルマの「コンセプト選び」は間違っていなかったと思えています。
良好な使い勝手
小さいのでどこでも入っていけ、細い道のすれ違いも楽です。
かなり引き締まった足のお陰か、直進安定性が不思議と良いです。パワーも一般道では十分です。
農道ワインディングを振り回しても付いてきてくれます。
高回転までよく回る、という感じではないけれど、軽い吹け上がりはまさに4気筒です。
内装は、「高級」と言えるかどうかは意見が分かれると思いますが、しっかりお金がかかった作りだと実感できます。
少なくともチープではない。
シートの座り心地は15年前の車とは思えません。
また室内は清掃業者さんに1日かけて清掃してもらい、かなりきれいにしてもらいました。
どことなく埃っぽかった室内も清潔になり、喫煙の痕跡もほとんど消すことができました。3ドアの軽だったので、料金も格安でした。
燃費は350km走った時点で、リッター16kmをたたきだしました。
カタログ燃費が10・15モードで24km/lなので、ほぼ0.7倍した値。かなり優秀だと思います。
ラシーンの2倍位走ります。すごい。
折り合いをつけないければいけない場所
そしてこの車の特性もわかってきました。
まず出だしに妙なもたつきがあります。
CVTの特性か、パワーが不足しているのかは微妙に判別付きづらいです。
そのバンドを抜けたら一気に加速しだします。4発エンジンがどこまでも伸びるような加速を見せてくれるのが気持ちいいです。
オイル管理も重要そうです。
お買い物車的な使い方をするので、ハイパワーは不要と考えてスーパーチャージャーは外しました。
それでも、当時としては高圧縮な圧縮比10.4の小排気量エンジンということで、ブローバイが出やすいです。
ブローバイはエアクリーナーフィルターを汚します。
そしてパイプにR1/R2オーナーには定番らしい、「カニ味噌」と呼ばれる乳化したオイルを付着させます。
これを低減するために、オイルキャッチタンクを取り付けるのが定番カスタムらしいです。
・・・今の所そこまでやるつもりはないですが、おいおい検討したいと思います。
とりあえずワコーズのフューエルワンと、eクリーンという遅効性のエンジン洗浄剤を投入しました。
コレで内部の洗浄をしてくれればと思います。しばらくオイル交換頻度は上げたいですね。
それから、タイヤも選択肢が4つくらいしかないこともわかりました。
しかも高い。
純正の「CONTINENTAL / コンチ エココンタクト3」は、1本9000円もします。
ちょうどアジアンタイヤに興味があったので、台湾製のナンカンに手を出してみようかとおもいます。コレはインプレするかも。
タイヤの空気入れたら、まさかのエアバルブキャップ破損。
中古車とはいえ、こんな壊れ方するとは想像していませんでした。接触を最低限にしてホムセンで新品買いました。6個で220円。 pic.twitter.com/IjosaJGpTu
— フジイミノル (@fujii_minoru) April 25, 2020
あとエアバルブの樹脂キャップが経年劣化で割れました。
これはだいぶ笑えました。ファニーです。
ホームセンターですぐに調達でき良かったです。
もうちょっと、1000㎞くらい走った段階で、信頼している整備工場に点検整備をお願いする予定です。
セカンドオピニオン的な点検・整備をしてもらいたいです。
まとめ
出だしに色々ありましたが、しばらくお世話になりたいと思います。
このBLOGでR1について言及することはほぼないと思いますが、Twitterとかで時々つぶやくかもしれません。
楽しく走れたらいいなと思います。
以上です。
遅くなりましたが、新しい相棒の納車おめでとうございます!
購入先の対応は忘れて、R1とのクルマ生活是非とも楽しんでくださいね^_^
R1は、スバル党の友人に何度か乗せてもらったことはありますが、フットワークが良く、しっかりとつくり込まれた良い車ですね
個人的には、テールランプに沿って刻まれた斜めのラインが凛々しくて好きです
いっしょに走れる日を楽しみにしております!
B・BLUEさん
コメントありがとうございます。
今週末タイヤ交換を兼ねて、オイル交換など一通り見てもらおうかと思っています。
足は柔らかくはないのですが、硬いとも違う、ダン!と踏ん張るような感じですね。この車格でキビキビ走るので、しっかり考えて作ってあるのだろうなぁと感じられます。
リアビュー、クオータービューはこの車の見どころの一つですね。
ぜひイベントを企画した際は遊びに来てください。
よろしくお願いします。