期せずして三部作の長編になってしまったこの記事。
今回で終わりです。 終わらせますとも。 他の記事が詰まってるんだから(苦笑い
リアタイヤの交換が終わり、ブレーキのトラブルを抱えたものの、 マフラー音量は下がってとりあえず走れるようになった、 偉大なる愉快の伝道師 F川さん(参照)のエンフィールド。
友人のWさんのトライアンフと一緒に、 さいたま市は緑区に向かいます。
やってきたのは、イージー・ゴーイング・モーターサイクルさん。
ウイングフット系のエンフィールドディーラーさんです。 偉大なる愉快の伝道師 F川さんはだいぶ前からトラブル解決でお世話になっていたようで、 店長さんとはツーカーの関係。 個々にヘッドライトアッセンブリを依頼していまいました。
ロイヤル・エンフィールドとMVアグスタを販売するディーラーさん。
異色も異色な組み合わせ。 店長さん一人で整備や販売を切り盛りされているお店で、 こんなハイソなバイク屋さん初めて。正直世の中広いなぁと思いました。 店長さんは「余裕が服を着て歩いている」様な印象のエンスーなおじさま。 この人にしてこの店あり、というのがありありと感じ取れました。
MVアグスタを間近で見たのは初めてかも。
F4にしろF3にしろ、とてつもない高級感。 スーパースポーツには余り縁が無い自分ですが、 しげしげと眺めてると造型や機構は興味深さ満点です。
1999年のデビュー当初でデザインがほぼ完成されていて、 いまでも全く新鮮味が失われていません。
ものすごいバイクです。 エンフィールドも350ccから500ccまで多数在庫があり、 試乗車もたくさんおいてありました。
こんな古いのもね。 おさわり厳禁だったんですが、 またがってみたいなぁ。。
いや、それはもっとダメか。
あ、それからミラーをライコランドで購入しました。
Z2ミラー。1個980円。左右両方買いました。
これ、キタコかキジマから“全く同じ物”が発売されていて、そちらは1500円くらいしました。
自分が購入したオレンジと黒のチェッカー柄のパッケージのやつは、980円。 パッケージが違うだけ、寸法やミラー裏の刻印まで同じ。 何かきな臭い匂いが・・・。
偉大なる愉快の伝道師 F川さんのエンフィールドが軒先で修理に。
- F川さん 「リアブレーキが戻らなくなったんです」
- 店長さん「いやー何を言っているんだい(笑)」
- 「あれれ?」
- 「うーん、えー?これがこうなって?」
- 「そんなばかな?」
なんか色々尋常じゃない事が起こっているようで…
在庫してあったヘッドライトアッセンブリ。
リア周りは店長さんにお任せして、コレをF川さんが自分で交換。
配線が大変そう。 自分は色々お店を回って拝見していました。 店の裏の方にかっこいいバイクが。
このバイク。 と言ってもストリップされた現行エンフィールド。
身ぐるみ剥がされただけなんですが、コレが結構かっこいい。 ここまでシンプルになりますか~、という感じです。 ネックの補強部材がちょっとあれですが、 スムージングすれば全然キレイに化粧直し出来るレベル。 メインチューブも太いのが一本生えているだけなので、色んな処理しやすそう。
更にはシートより後ろのフレームが凄くシンプル、というかフレームがない。
これってリアフェンダーをフラットフェンダー仕様にして、 マスタングタンクなどを取り付けたら、 お手軽にボバースタイルが作れるんじゃないですか?
フロントもナセルヘッドライトを生かして野暮ったさを残しつつ、 各種補機類を丁寧に取り外す。
リアの車高をショートサスでちょっと落としてあげる。
古いトライアンフのタイガー(TRカンパニーの在庫車両)や サンダーバードに通ずるスタイルが構築できそうです。
ただEFI車両だから、エアクリーナーボックスを取り外すのは燃調の絡みからかなり危険。 コンピューターもシート下付近に収められているので、 その辺を余り触らずに、その他の部位の加工や塗装などで軽快感を演出できれば、 かなり楽しいマシンが作れそうな気がします。
現行車両を使ったエンフィールド・ボバー。
インド生まれのアメリカかぶれ。
結構面白い感じがするんだけどなぁ。
さてさてF川さんのエンフィールド。 なかなか直りません。
リアタイヤを外さないとわからない、 今日は帰れないかも、 そんな声が聞こえてきました。
時間は17時過ぎ。 もうだいぶ暗くなりました。
自分は翌日用事があったので、 あまり遅くなってしまっては行けないのでここで宇都宮に帰ることにしました。
Wさんもいることだし、 何らかの解決策が導きだされる感じがしていたので、 名残惜しかったのですが退散です。
さらば。
高速道路は気温が10℃位。
昼間が16℃くらいあったので、めちゃくちゃ寒く感じました。
歯の噛み合わせががたがたなって、ステップにおいている足が強制的に貧乏揺すり。 風を通さないジャケットやインナーの必要性を感じました。
ただ11/25の今は、最高気温が10℃ぐらいなんだけどね。 今年寒いよなぁ。。
無事宇都宮に到着。 寒かったけど無事故で帰れました。
■暫くしてからF川さんに連絡。
- MINORU「どうだった?」
- F川さん「直ったよ。」
- MINORU「あぁ、良かったね。どうやったの?」
- F川さん「スプリングに5-56かけたら直った。」
- はぁ(;゚д゚)??
詳しく話を聞いてみたところ、 色んな整備を試みたものの全然良くならなくて、 応急処置を施してからライコランドに一度戻ろうということになったようでした。 F川さんとWさんの二人でライコに戻っていると、 道すがらでだんだんブレーキが効くようになってきて、
「あれ?なんか調子が戻ってきた?」
ライコランドに到着したら、もうほぼほぼ完治。 何らかの原因でスプリングか作動機構に固着が発生していて、 5-56が効いて動くようになったんでしょう。
でも全部またバラバラにしたり、 クレーム扱いみたいになったら大変だったと思います。
簡単な作業で治って本当に良かった。
- MINORU 「まあとにかく、元に戻ってよかったね。」
- F川さん「そうだね。 あ、あとマフラーは暫く調子良かったけどまた爆音になったから」
- MINORU 「・・・・。」
完調を取り戻すには、まだまだ時間がかかりそうです。
その前にF川さんが難聴にならないか心配です(汗 そんなこんなで、今回はおしまい。
●追伸:
念のため申し上げておきますと、ライコランドさんの整備は的確だったと思います。
なぜバネが引っかかっていたのかは分かりませんが、分かる範囲で丁寧に事象を説明して頂けましたし、作業も綺麗でした。 「外車お断り」の看板を掲げるバイク用品が多い中で、癖が強く個体数も少ないインド車両を文句一つなく請け負ってくれたのは、メカニックさんのプロ意識を感じることが出来ました。
作業してくださってありがとうございました。
■それからこんなタイトルで3連発も記事書いて、
輸入元や代理店に喧嘩売ったような感じの自分が言うのもなんですが、 エンフィールドはいいバイクです。
80km/hまでの加速感は十分楽しめるし、何より軽い。
下道をのんびり走るだけで心が躍る大型バイクというのは、 このご時勢そうそう見つけられないと思います。レトロ感満載の外観。 ヘッドライトナセルが純正で付いているバイクなんて、 ハーレー以外ではおそらくエンフィールドだけ。 ノーマルマフラーの排気音も十分迫力あるし、 比較的軽量で立ち上がりのトルクがあるからワインディングも速い。
かなりスポーツ走行も出来る。 「新車で買える、唯一のトラッド・ビッグシングル」 というだけでも十分魅力がある思います。 一時期本当にほしいと思っていました。
ただ日本車と比べたら、どうしても車両の個体差があるようです。
品質管理の考え方も、日本とインドではまるで違うと思います。 日本に入ってきた段階でかなり再整備・調整をして販売されていると聞きますが、 マイナーなトラブルは多少出てしまうのかもしれません。 あとF川さんは2年経たずに25000km以上を走り、 ロングツーリングなどで高速道路での移動を多用されていました。
それの弊害もいくらかあると思います。 のんびり走る走行モードで走れば、 振動や回転部位関連のトラブルは比較的低減されるでしょう。 ただわたくしは 偉大なる愉快の伝道師 F川さん に、 こんな素晴らしいことを無償でやっていただいたので、 ひたすら感謝の念しか浮かびません。エンフィールドにも感謝します
そんなこんなで、 長々とお付き合いくださいましてありがとうございました。
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