Z400LTD.net

Z400LTD.net -カワサキの旧車をハブにして、 整備・ツーリング・イベントなど、広がる世界を記すBlog.

Z400系の歴史について

      2016/08/27

Bookmark this on Google Bookmarks
Pocket

本項では、Z400系のバイクの系譜を簡単にお伝えします。

…このページは、「Z400LTDについて ~まとめページ~」にリンクしています

400rs (1).jpg

Z400系のバイクの一番最初は、 「400RS」というマシンが始祖になります。

 

 

このバイクが生まれたきっかけの一つとして、 免許制度改革が関わっています。

1975年に、大型自動二輪が400cc以上と規定され、 大型免許が試験場での限定解除(一発試験)でしか取得できなくなりました。

 

cb400f-1.jpg

ドリームCB400Fourが1974年に最初408ccで販売され、 免許制度変更の煽りを受けて、急遽398ccに仕様変更して1976年から販売継続された、 という話はあまりに有名です。

カワサキも制度変更にはかなりの衝撃を受けたようで、 当時北米をメインターゲットとして開発されたZ650(ザッパー)の開発を一旦止めて、 本車両の開発に注力したそうです。 当時の中型ラインナップでは、主力としてKH400がいましたが、 「徐々に2stは消えていくだろう」と目されていた時代背景が有りました。なので4stが必要とされていたのです。

最量販クラスとなる400ccクラスの4サイクル車両に穴が空くのは絶対に避けたい。 なので、是が非でも開発を急ぐ必要があったのだと思います。 ある意味では、重要な責務の一翼を担っていたのかもしれません。

 

 

img_680812_12657423_1.jpg

急ピッチで開発されたバイクは、400RSと命名され、

「美しいツイン」「美しいモーターサイクル」

というキャッチコピーで発売されました。

 

 

machine_b.jpg

ちなみこの「RS」というこのネーミング。

俗にW3と呼ばれている、650RSと同じ流れをくんでいます。 つまり400RSはWの弟分。 “ROADSTER”とよばれる車両だったんですね。

…ROADSTERという単語は、 車はいわゆる日本で言うところの車の「オープンカー」の一種を指す言葉です。 これをバイクに当てはめると何を意味するか、という事を考えだすと、 当時の時代背景を含めたそれこそ哲学的な話になりまして、 1本のコラムが書けるようなボリュームになります。ここでは割愛。

(最近のストバイさんが掲げている“GT感”という言葉に近いものを感じます)

 


1975 - Z400.jpg

ティアドロップタンクの流線型が美しいスタイリング。

正統派なバイクらしいルックスです。 ブレーキは極初期はドラムで、それ以降はシングルディスクが主流。

 

 

車体のスペック

78-B spec.jpg

400ccで170kg 36馬力。 

パワーなども特筆すべき箇所は、当時の水準で見ても無し。 ちなみにライバル車両のホンダ・CB400Tは40馬力、スズキ・GS400は年式違いで36~39馬力と、 400RSより高出力な42馬力を出すエンジンを備えていました。

赤字部分:2016/1/5のコメントを受け再調査して改定

 

KH400

また身内にもライバルとして、軽量ハイパワーを売りにしたKH400があり、 スピード面では端から相手になりません。 しかも当時は、今とは比較にならないくらいの「パワー至上主義」「スペック至上主義」の風潮。 メーカーの意図とは裏腹に、400RSの立ち位置は当時から非常に厳しいものだったようです。

 

W1sa.jpg

■さらにこの段階ではエンジンの成熟がまだ甘く、いろんな雑誌の評価などを読むと、

バルブのオイル漏れが発生したり、
バランサーのチェーン・スプロケットが 偏磨耗する

というネガを抱えているようです。 エンジンの項でも書きましたが、 カワサキが4ストロークエンジンに対するノウハウをまだまとめ切っていなかったため、 ハイパワー方向には振れなかったんだと思います。

 

このマシンで培った経験とノウハウを生かして、

銘車・Z400FXが登場したのでしょう。 FXの登場後は、400RSはますます見向きもされなくなります。

 

 

マイナーチェンジ

z4002.jpg

1978年にマイナーチェンジが入り、Z400Bという名前に変更。

タンクがZ400FXに近い角タンクになり、シートカウルがついています。 コレはコレでかっこいいです。 ティアドロップタンクも素敵ですが、角ばったタンクから伸びるシートカウルへのラインが カワサキらしくていいですね。

 

 

エンジン中心とした、再マイナーチェンジ

z400ltd1.jpg

大きな変更が入ったのは1979年。 エンジンが信頼性の高いものにマイナーチェンジされました。

このタイミングでZ400LTDが発売。 シートフレームに手を入れて、 よりアメリカンらしいスタイリングを作り出す事に成功し、 一躍大人気になったようです。 (詳細はこちらで

 

z400cus1.jpg

z400cus2.jpg

 この他には、Z400カスタムという車両があります。

キャストホイールで、Z400Bと同じ外装。 個人的にかなり好みな形です。

 

brochure Z440  verso.jpg

brochure Z440 C.JPG

海外向けとして、440ccバージョンもあります。

コレ乗ってみたいんですよね~。 エンジンも気になりますが、低いハンドルが凄くかっこいい。 ライディングポジションはどんな感じなんでしょうか。

 

KZ440H.jpg

またカスタムにも前期型と後期型が有りまして、 こちらが後期型。

シートフレーム形をみるに、フレームはLTDのものを流用したのでしょう。 …なんか変。。前期型のほうがかっこいいと思います。

 

 

細かな仕様変更が続く

z4001.jpg

1980年~81年くらいで、キックがなくなりセルスタートオンリーになります。 また、この辺りでカワサキのロゴ”KAWASAKI”から現在まで続く”Kawasaki”となり、 点火方式も82年あたりを境にポイント点火からCDI点火になるなど、 めまぐるしい仕様変更が入った年代です。

 

Q34.jpg

最終的に1981年くらいからベルトドライブが作られて、 1984年辺りまで製造されてカタログ落ちします。

都合10年程度の間で作られたマシンでした。 国内ではLTDがバカ売れしたのでその印象が強いのですが、 派生車種がかなりたくさん作られていた事が分かります。

 

 

海外の様子

brochure Z400 page 2.JPG

Resize of ACFSEAi5aO3h.jpg

海外はKZ400、KZ440という名前で販売されています。

LTDはKZ400Hという名前で売られていました。 またKZ400においては、 スタンダード、スペシャル、デラックスというクラス分けがされていた国もあります。 スタンダードが国内仕様と同じなのですが、

 

13.jpg

スペシャルがドラムブレーキ(なぜ?)に2in1の集合管。

 

14.jpg

デラックスがフェアリングとパニアケースが付いている仕様になっています。

このデラックス仕様はかなり憧れます。パニアのサイジングが最適です。

 

BIKE5.jpg

このフェアリングはちょっとやってみたい。 ジャストなサイジングのものを探すのは難しいけど、 つけてみたいなぁ。

 

m04.jpg

なんと警察仕様も有ったようです。 調べたところによると、ハンガリー警察のようです。

 

 

まとめ

75_kaw_400.jpg

Kawasaki KZ400 Motorcycle 1977

 

世界中でZ400系のマシンは走っていたようです。 シンプルな構造ゆえ頑丈。

質実剛健かつ美しいスタイリングのバイクです。

 

 

以上です。

 

 

 

 

 

Bookmark this on Google Bookmarks
Pocket

 - Z400LTDについて