スバル・R1に丸山モリブデン(エンジンオイル用)を入れてみた

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丸山モリブデン。

一部の方、特に関西圏では名の知れた存在だった添加剤のブランドの一つの様です。

 

京都の自動車整備工場、斎藤商会さんの活動を紹介している、

「京都はんなりチャンネル」さんのYoutube動画により、日本中にその名が知れ渡りました。

 

自分もこの動画でこのケミカルに興味を持った口で、R1に投入してみようと思いました。

投入後1000km程度走り、効能もだいぶ見えてきた感じがあるので、インプレッションをしてみたいと思います。

 

 

R1の状態について

私が購入したR1です。通勤と子供の保育園への送り迎えで使っています。

専門店らしきところで購入したものの、車検は通る状態だけど、そんなに良いコンディションではなさそうです。

 

エンジンに関しては、吹けはまぁまぁ良くて走る。ただアイドル時に振動が多かったり、低回転域でのパンチが今ひとつのように感じていました。

 

この丸山モリブデンを入れることで、

  • エンジン内部の汚れが排出されやすくなる
  • 摺動部や回転軸受部などの負荷が低減される

これらが実現されると嬉しいなと思い、施工してみることにしました。

 

 

成分について

商品名は、ベースパワーEX250という名前です。

パッケージの裏には、そこそこ詳細な成分表が書いてありました。

 

中身はMoS2、二硫化モリブデンです。これが純度99.8%で入っているとのこと。

静止摩擦係数が0.04で、動摩擦係数が0.03となっています。

金属同士の摩擦係数が0.5~0.6とかで、オイルが間に介在すると0.1などと言われます。一般的にね。

二硫化モリブデンはそれに対して1/3程度の摩擦係数らしいですね。

 

モース硬度が1とのことで、ビッカース硬さで大体Hv50前後

アルミがHv50~100くらい、ステンレスがHv200くらいで、バルブなどに使われている硬い金属がHv250位ですね。

それよりは柔らかい金属なので、二硫化モリブデンが内部の部品を傷つける事は、「特殊な事例」をのぞいてあまりないと思います

(最後の段に注意事項を別記しています)

 

 

※他サイトの実験結果の引用

二硫化モリブデンは他の物質とも反応しにくい、かなり安定した金属です。そのため有効成分は解けたり消えたりせず、オイルの中に「不純物」として介在することになります。

こういう場合、オイルフィルターやオイル流路に詰まってしまうの気がかりなのですが、そういった事を検証していただいているWEBサイト(オイル屋さん)が在りまして、

 

https://takeshi-kun.com/article/maintenance20181228.html/

 

このように、オイルフィルター内部のろ紙にモリブデンの原液を滴下しても透過し、詰まることはないようです。

 

 

また一旦オイルに混ぜたモリブデンが、その後分離したり、オイルパンに沈殿しないかという点についても検証していただいていまして、

https://takeshi-kun.com/article/maintenance20181228.html/

オイルにモリブデンを投入後、完全に撹拌してから14時間経過してもこのように混ざった状態をキープしてくれるようです。

これは投入前に結構な安心材料になりました。

ありがとうございます。

 

 

購入ルート

自分が購入した丸山モリブデンのEX250というエンジンオイル用の添加剤は、ヤフオクで入手しました。

このケミカルはいくつか購入方法があるので、列記しておきます。

 

1.丸山モリブデンの公式

和歌山の製造元である丸山モリブデン株式会社という会社自体は、もともと販路を持っていませんでした。

幾つかある問屋さんを介し、整備工場や代理店に卸していたそうです。製造業者がそのまま販売する、という商習慣を採らない、昔ながらのやり方ですね。

ただようやくメール経由での小口販売を開始されたようです。ただやはりメール&振り込みのみというのはちょっと買いづらいです。。

 

2.斎藤商会のネットショップ

あとは動画の投稿元である斎藤商会さんが運営されているWEBショップ。こちらからは買えるんですが、送料が結構高い。

また本業の合間で実施されているようで、結構品切れも多かったりします。動画で教えていただいた事もあり、仁義通してこちらから購入しようとも思ったのですが、ちょうど品切れでタイミングが悪かったです。

 

3.ヤフオクの販売業者さん

で、自分はこちらから買いました。

関西でバイクの書類起こしをされている業者さんが、用途別・種類別で大量に出品されていました。

 

 

※話題の問屋さん・京阪商会

少し話がずれますが、丸山モリブデンの卸売をされているたくさんの問屋さんの中に、「京阪商会」という業者があります。先に紹介した古いクラウンで納品をされているお店です。
こちらで取り扱っている商品のなかに、丸山モリブデン株式会社にお願いして成分を独自に調整した「特別調合品」があるといわれています。これは先の「京都はんなりチャンネル」の動画でもPRされています。

なのでネット上でプレミアとうか別格扱いされているんですね。

 

京阪商会のものが本物のモリブデンで、それ以外は偽物だ!

というような、車界隈あるあるの困った状況になっていたみたいです。

で、自分が購入したヤフオクの業者さんと他の業者さんとの間で、トラブルというか諍いがあったようです。
仔細は分からないのですが、どうもその京阪商会を通したかどうか、なんかも原因の一つのようでした。
しかも直接やりあうわけでもなく、お互いのサイトやプラットフォーム上の販売ページで、それぞれの主張を言い合っているような状態。

(自己紹介欄や、商品の説明文とかが、チョット異様でした。 購入後の連絡や対応は、梱包は全く問題ないどころか素晴らしいものでしたけど。)

 

・・・・ユーザーとしては、はっきり言ってどちらが正しいとかどうでも良くて。

とにかく落ち着いた状況を取り戻してほしいなぁ、と思ったりします。

 

 

使い方/投入方法

さて、色々書いたのですが実際に投入してみましょう。

準備したのは以下の4つ。

  • 丸山モリブデンのEX250(250ml)
  • 100円均一で購入した計量カップ
  • 保存用の缶コーヒーの缶(中世洗剤で洗浄し、完全乾燥済)
  • マスキングテープ

 

 

R1のエンジンオイル使用量は2.4Lです。

4~6Lに対して250ml添加するように記載があったので、R1の場合は半分でOKです。

なので、半分きっちり計って残りは保管します。そのためのカップと容器です。

 

購入したEX250はこういう昔の缶に入っています。なので一回開けたら保管が難しいです。

おそらく空気に触れて酸化するものではないのですが、できるだけ劣化させないように別の容器に移しておくのがベターだと思います。

 

蓋付きガラス瓶とかが一番いいと思いますが、とりあえずこれで。

なかみはきれいに洗浄はしています。もちろん乾燥も。

 

 

 

125ml取りました。

かなりサラサラなオイルです。もっとねとーっとした、粘性の高い液体を想像していたのですが、すごく流動性の高い液体でした。0w-20とかのオイルみたい。

 

これを暖気が終了したエンジンに、オイルフィラーキャップから投入します。

オイルを新油を交換する機会がある場合は、オイル自体に混ぜて入れたほうがより良いと思います。まぁ先述の通り、一度エンジン内部で撹拌されれば沈殿や分離もしにくそうなので、とりあえずこれで良しとします。

 

投入したら10分ほどアイドリングで撹拌します。

 

その間に、残ったモリブデンを小分け用の缶に入れます。

さらーっとした感じで缶に入っていきます。

 

計量カップに残ったモリブデンも缶に入れます。

ある程度カップ内側の壁面にくっつくんですが、斜めに傾けて辛抱強く待っていると、黒いモリブデン成分がしっかりと流れて、最終的には缶の中に収まっていくのが不思議だなぁと思いました。

ベタっとへばりつくのではなく、浮いて流れていくというのが、オイルの中でも拡散されやすい効果を発揮しているのかもしれません。

 

最後は蓋をして、マスキングテープできっちり固定します。

これで次回のオイル交換まで保存できるでしょう。

 

 

投入直後~1000km走行後の変化

↑こんな感じでした。

 

アイドル共振の低減

一番感じたのは、ツイートにもあるようにアイドリング時の振動が小さくなった事でした。

暖気完了後に信号待ちなどで止まると、既定値よりも回転数が下がりすぎているような気がして、

「ガガアガガガガガッガガガガ」

と微妙に不規則な振動がステアリングまで伝わって、極めて不快だったんです。

 

それが、入れてアイドリングを10分ほど繰り返した後、殆ど感じられなくなりました。

厳密に言うと、時々発生するはするのですが、発生頻度が今までと段違いで少なくなりました。

ステアリングが激しく上下に振動するような自体はほぼなくなったんです。

 

ちなみにこの振動ですが、エアコンを作動させたり、少しだけスロットルを踏み込んだりしてエンジン回転数を少しだけ上げてあげると、ピタッと消える類のものでした。

それが、オイルにモリブデンを添加しただけなのに、ほとんど発生しなくなりました。不思議な現象です。

 

エンジンマウントに手を入れなければいけないかな?と思っていただけに、添加剤でこれが消えるのは驚きです。

これは1000km走行後も続いています。

 

 

トルクがアップしたような感覚

それから出だしのトルクがスムーズに出るような感じがして、圧縮が上がったかの様な感覚も有ります。

出だしのトルク不足は、2000年代前半のNAの軽自動車あるあるではあるのですが、添加後はスロットルに敏感に反応するようになった気がします(あくまでも気がする)。

これに関しては1000kmも走ると慣れてしまった感があり、明確に判断できていません。

 

 

エンジンの回転が滑らかに

投入後はギクシャクしたりガタついたりするような感じは皆無で、むしろスムーズに吹け上がるようになりました。

4気筒エンジン独特の、回転とともにトルクがグッと増えてくる感覚が、より一層気持ちよく感じられます。

本当にバイク運転している感じです。

 

この感覚についても1000km走行後も継続していて、むしろ徐々に良くなっているような気がしています。

まあこれはオイル交換頻度にも依存しているかも。

 

購入したお店と、前オーナーのオイル交換履歴があまり信用置けなかったので、

  1. 納車後すぐにワコーズのeクリーンプラスを添加し700km走行
  2. その後、近所の整備工場さんでオイル交換
  3. 交換直後にモリブデンを投入

という処理を施しています。なので、エンジン内部が徐々にきれいになった可能性もあり、少なからず影響していると思いっています。

 

もう2000~3000km走ったらオイル交換しますし、その時はフィルター交換も実施します。

その後再度モリブデンを添加する予定なので、もっと良くなってくれるといいな。

 

 

ブローバイガスが減った

モリブデン投入後は、ブローバイホースやエンジンオイルフィラーキャップの裏面に付着している、オイルが乳化した黄色い物体がほとんど発生しなくなりました。

(↑こんな黄色いやつ。これがなくなりました。)

 

もともと暖気完了後は、積極的にエンジンを回して走るように心がけている所はあったんですが、それでもほとんど発生しなくなったのには少し驚きです。

 

フィラーキャップを開けた状態でエンジンを回しても、ほとんどガスが出てきません。

ピストンリングの気密が保たれているのかなと思います。

 

EN07型エンジンの持病に、ちょい乗りだとオイルが劣化しやすくなり、潤滑性能が低下して最終的にエンジンロックに至るというものがあるのですが、それを多少なりとも改善してくれる効果はありそうです。

 

 

オイル滲みもなくなった

先日オイル交換してもらった際に、

「オイルパンの付近にオイルが滲んでいるような痕跡がある」

と言われ、自分もそれを確認していました。

 

パッキンの間に入り込んでオイル漏れを止める成分もある

という事が丸山モリブデンの商品説明には書いてあり、ホントかよ・・・と眉唾だったのですが、先日タイヤ交換で同じ整備工場に行った際、

「オイル滲みなくなってますね。」

というコメントをいただけました。

 

少なくとも自分のR1については、軽度のオイルにじみに対して漏れ止め効果があったようです。

 

 

まとめ

自分がR1に入れた限りでは、ポジティブな印象を得ることができたケミカルでした。

入れて悪くなった感じは今の所ありません。むしろ走っていて気持ちいいです。

 

EN07エンジンはレックスなどに端を発する、90年代から使い続けられてきたエンジンで、基本設計が古い物になります。

そういったエンジンであったことも、こういうケミカルが効果を発揮しやすかったのかもしれません。

次回のオイル交換でも投入して、継続的な使用でどんな効果を感じるかを書いてみたいと思います。

 

追記:2回目投入時の記事を執筆しました

スバル・R1に丸山モリブデンを再投入してみた

 

※余談:投入しないほうが良いと思われる車両

 

これは余談ですが、割と新しい車両については投入しないほうが良いと思います。

 

具体的には、ハイブリッドカーなどの極めて低燃費を謳っていて、そんなに価格が安くない(お金がかかっている)車両。

燃費改善のために、フリクションロスを低下させるコーティングや表面処理を各部に施してあったりします。この中にモリブデンとの相性が悪いものも存在するんですね。

 

例えばDLCとか。ダイヤモンドみたいな強固な被膜を付与する処理ですが、これの摺動部位でモリブデンが反応すると、ぼろぼろ崩れる化学摩耗が発生しやすくなります。

 

↓DLCと鉱物油(モリブデン含有)との相性に付いて書いた記事。論文引用在り

エンジンオーバーホール時のDLC処理/WPC処理のネガについて

 

 

あと最近の直噴エンジンを採用している車両も注意。

非常に高い燃料圧力で噴射せるため、それに耐えうるインジェクター、高圧燃料ポンプ、バルブが要求され、DLCやらメッキやらの処理が多数施されています。コイツラの中にもモリブデンとの相性が悪かったり、よくわからないものもたくさん有ります。
コモンレール方式を採用した、高燃料圧力のディーゼル車両も同様です。

特に燃料タンクに入れるやつは、リスクが高いと思うので止めておいたほうがいいでしょう。

 

 

90年代以前に基本設計された車両であったり、古いエンジンを長く使い回されている様な車両だと、この手の薬剤に対して多少ラフに捉えてもいいかもしれません。私のR1のようにね。

ただ特殊な車両だったりすると、いきなりぶっ壊れることも無きにしもあらず。なので、使用は自己責任でお願いします。

原理を勉強して中身を理解するか、ネットの記事やTwitterの書き込みなどをしっかり検索してデータ数を確保し、できるだけ裏を取るのが良いかと思います。

 

 

以上です。

 

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