先日記事にした、1月5日の日の出ツーリング、
及びF川さんのLMLスターデラックスの、エンジン焼きつき。 コレの続きです。
LMLはJAFのトラックに載せられてF川さんの自宅に運ばれました。
早くもその翌日、1月6日に同期が集まってエンジンバラシが行われました。 その結果を報告します。
バラシ後して再組立して走行、10分後、橋の上でまた焼きついてJAF。
正月に「2日立て続けにJAFを呼ぶ」という伝説が生まれました。
■自分はバラシ作業の終盤で合流したので、 バラシ作業自体は手伝っていませんし、見ていません。
僕が合流したのは、エンジンの再組立がほぼ終わった頃です。 先に到着した会社の同期3人くらいが集まって作業をしていまして、 その話を聞くところによると、
- 「ヘッドを空けたらピストンが固着していた」
- 「フライホイールを回したらピストンが動き、シリンダーも半分だけ外すことができた」
- 「シリンダーを見たら、一見とても綺麗で傷が無かった」
- 「そのまままた組み直した」
という事のようでした。
組み上げ後は、こんな感じで普通に走ってました。
アイドルがなんか安定しないね~。暖気不足かな? などと言っていたんです。
■後でハロルズギア宇都宮のTさんに聞いたところによると、
何もせずに組んだのがまずかったようです。 色々教えてもらったのですが、
- 「一見して傷が無くても、指で触って分かる位の、浅い縦傷があればその段階でNG」
- 「軽い焼きつき(or抱きつき)が発生したのだから、間違いなく傷ついてるはず」
- 「傷をなくすため、ホーニングかボーリング、最低でもペーパーヤスリで削って組み立てる」
- 「そのまま組んでしまったら、間違いなく再発するよ」
だそうです。本当に勉強になります。 アラサーにもかかわらず、無知で高校生みたいな失敗をしてしまったんですね。 アイドルが安定しなかったのは、シリンダー内部で若干擦っていたんでしょう。
丁度リトルウイングさんの記事に、綺麗なクロスハッチが出た写真がありました。 こんな感じになるように、交差した溝を作る要領で削っていくのですね。 個々にオイルを溜めてかじりを防ぐと。
■2回目のバラシをそのうちやると思うのですが、 再度焼きついた時は、走行中にリアタイヤが完全にロックしたとのことだったので、 1回目よりも症状がひどいことが想定されます。。 シリンダー交換したほうがいいかもね。。
ベスパのシリンダーキットは、 シリンダーにピストン、ピストンピン、ガスケット、ヘッドまで付いて、 4万円程度で購入できるそうです。即納にこだわらなければ、海外から直接購入したらもっと安いはず。このくらいの値段だったら、ボーリングしてオーバーサイズピストン買うよりは安上がりで確実でしょう。
■実作業は全然見ていなかったんですが、 この手の2stエンジンはめっちゃ分解簡単そうでした。
リアタイヤの取り外しができる位の技術レベルがあれば、出来るんじゃないかと思いました。 4ストのSOHC以上になると、バルブやらカムチェーンやらがあるので、 ある程度の精緻さが必要です。
このエンジンはネジ数本外せばヘッドが外れるし、 ヘッドにガスケットが不要というスパルタンな作り。
グリスで代用しろ!との事。。
上記の本ですが、これもハロルズのTさんが貸してくれた、P/PXファイル。
定価5000円。アマゾンでプレミアが付いてるようです。 実際めちゃくちゃ詳しく乗ってました。コレがあったから助かりました。
人手が3人もいれば、車体押さえたりするのも楽で安全です。
先日KDX125に乗ってたK君は、スプリングプーラーとか地味だけど強力な専用工具持ってるし。 もっと要求すれば、嬉々として色々持ってきてくれると思います。
冬の間はあまり乗れないと思うので、 時間を見つけて一緒に作業しましょう。
全力で協力します。
以上です。
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