
前回の記事で、新品で買ったブーツの初期のメンテンナスを紹介しました。
購入直後のブーツに油を入れてあげることで、撥水性・耐水性を高めて、ブーツが傷まないようにするという手法です。
ブーツの初期メンテナンス記事についてはこちらを参照ください。
今回の記事では、ブーツの定期的なメンテナンス、並びに保管方法などを記載します。
このメンテナンスをすることで、
- ブーツが汚れにくくなる
- いつも快適な状態でブーツを使える
- ブーツが5年10年と長期間使えるようになる
これらが実現できるようになり、大切なブーツを末永く、愛着を持って使えるようになるはずです。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
最重要のお手入れ:ブラッシング

ビジネスシューズからバイク用のレザーブーツ・ライディングシューズに至るまで、全ての革靴でもっとも重要なメンテナンスが、ブラッシングです。洋服の水洗いと同じくらい大事です。
革靴は見た目にわかりにくようなホコリ・汚れ等がたくさんついています。これを落とすには、馬の毛などの、「コシがありつつも柔らかい」専用ブラシをつかって落とします。正直、これをやっておくだけでもかなり靴は長持ちします。
頻度は使い方、どんな場所を走行した&歩いたかにもよりますが、街乗り+ツーリング程度だったら、月1回もやっておけば十分だと思います。

基本的に撫でるようなストロークで、あまり力を入れずに繰り返しブラッシングしていきます。
写真は室内で実施していますが、これはほとんどシューズを使っていなかったため。しばらく履いていると、ブラッシングのたびに砂埃のようなものが舞うほど汚れている場合が多いです。お部屋を汚さないためにも、玄関先やベランダなどで実施して下さい。

ソールの縫い目や、側面の入り組んだ構造等、意外と汚れがたまりやすい部分は有ります。漏れがないように丁寧にブラッシングしていきましょう。

もし大きな泥汚れが付いてしまった場合も、まずはブラッシングです。繰り返しブラッシングしていけば、細かい毛が汚れを細かく砕いてくれて、最終的になくなります。安心してブラッシングしましょう、
↓今回使ったブラシ。馬毛です。
クリームを塗る用途や、余分なオイルやクリームを掻き出す用途に使う場合は、よりコシがあって固い豚毛のブラシもおすすめです。
ブラッシング後にオイルを塗る
ブラッシングが完了したら、ブーツにオイルを塗ります。

指やブラッシング用のブラシなどに少しオイルを取って、薄く満遍なく、全体的に均一になるように油を塗りこんでいきます。

厚く塗る必要はありません。初期メンテナンスが完了しているのであればある程度油分は入っているはずなので、少し手にとって全体的に均一に塗る事を意識します。色味も整って、とても綺麗になるはずです。
塗りすぎた場合は、1時間~2時間経過後、乾いた布で拭き上げればOKです。
↓おすすめのオイル
汚れがひどい場合:ブラッシング後、固く絞った布で拭く
よほどゲロゲロになってしまった状況以外、水洗いはやめておいたほうが良いでしょう。革靴にとってはとてもリスクが高い行為です。
基本的に革靴は水分を嫌います。水分が革に浸透すると、革を傷めてカビが生えてしまうリスクがとても高まります。革靴は入り組んだ構造をしているので、靴の中に入ってしまった水分が完全に乾燥し切るとは限りません。

泥汚れを落とすいい方法は、徹底的かつ丁寧にブラッシングした後、固く絞ったぞうきんで拭くというやり方。その後直射日光が当たりづらい風通しのいいところで、非陰干しをしておくと良いです。
こうすることで、水分の吸収を極力抑えて、こびりついた靴の汚れを落とすことが出来ます。そして非陰干しをして水分を飛ばし、その後オイルを塗ってあげましょう。
ブーツ・革靴の保管方法
革靴が基本的に水気を嫌うのは先にも述べたとおり。
ですので、「足の蒸れ」なども、革にカビを生やしたり腐らせたりする原因の一つとなります。靴の中って過酷な環境なんです。

ですので、保管時は除湿剤・シリカゲルの乾燥剤などを靴の中に入れて、水分を吸収してあげると良いです。とくに梅雨時から夏にかけては、ブーツの中が湿りやすいので、絶大な効果を発揮してくれます。
↓大容量の靴用が売ってあったりするので、活用して下さい。自分も4つほど購入して、ビジネスシューズから普段使いの靴に至るまで、春夏秋冬問わず使っています。とても快適です。
定期メンテナンスのまとめ
以上で、革靴に必要な定期的なメンテナンスは終了です。
- ブラッシング
- オイル・油分の補給
- 除湿
この3つさえできていれば、基本的な部分は押さえられていると思います。
最後に、レザーブーツが雨でずぶ濡れになってしまった時の対処方法を記載します。
以上です。
新品ブーツのお手入れについてはこちら
レザーブーツがずぶ濡れになってしまった場合の対処法はこちら
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