宇都宮市で開催される、春の旧車イベント パイオニアランに参加してきました。今年で第31回を数える由緒正しき大会です。
僕目線で言えば、2011年の27回目から参加し始めて、今年でもう5回目の参加です。 1年に1回しかお会いしない、お互い声も掛けない人がほとんどなのですが、 「あのおじいさん見たこと有るなぁ」とか「お、この人今年も来ていたんだ」など、 若干常連的な気持ちを感じました。
今年は、F川さんと2人で参加。
前日が雨だったにもかかわらず、びっくりするほどの晴天に恵まれて、 とても楽しく参加する事が出来ました。
●そもそもパイオニアランとは
パイオニア“ラン”というくらいですから、 旧車達が想いおもいのメンバーで隊列を組み、パレードランするのがこのイベントの当初の目的です。
まぁパレードランといっても、定められたルートを行って戻ってくる、と言う実際はショートツーリングに近いもの。途中にオフィシャルもいないし、止まってしまった車両を引き上げるトランポも無し。生産から50年以上経過した車両については、自己責任感たっぷりのスパルタイベントです。 今年も、日光杉並木を走るルートが公式ルートとして設定されていました。
エントリーフィーを支払った人は、記念品とゼッケンをもらうことが出来ます。
ゼッケンを付けた車両は、本部席前のゲート移動。自己紹介と車両紹介をした後、パレードに出発します。
ただ僕が知る限りでは、ここ3年ほど、 「毎年同じルートだしなぁ」「さすがに旧車で行って戻っての30kmはきつい」 などという声を会場で耳にするようになりました。 それよりも、
・たくさんの車両を眺めていたい
・ここで再会する同好の士と話に花を咲かせたい
という時間の過ごし方をされている方が多かったです。
●イベントの趣旨と一体感
昨今、こういう主催者側が何か催し物を準備をするでもなく、 「集まったみなさんで適当にご歓談ください」というイベントが結構あります。 いわゆる「ゆるいイベント」等と呼ばれるやつです。
個人的な見解になるのですが、「ゆるい」という言葉にはネガディブな印象を持っている節があります。
「ゆるく」とか「ノープラン」という言葉でふわっと包んで、無難な落とし所のようにしてしまう。
集まりを主宰する人が、本来決めておいてほしい核の部分・コンセプトが不明確なので、締まりやメリハリが無く、だらしない雰囲気が漂っている。 イベントにしろ集まりにしろ、個人的にそういうのが苦手なんです。。
だたこのパイオニアランは、まぁゆるい感じではあるものの、だらしなさが皆無でした。
ゲートで皆さんの前でキックする姿、発動機を回す姿は真剣そのもの。 車両について歓談する様は、老若問わず皆本当に生き生きとしていました。
何かこう「熱」を感じたんですね。 年齢的・体力的な問題もあってゆるく見えるだけで、 何度も参加されている方が集まっている、 全員で共有している「暗黙の了解」のようなコンセプトがありました。 皆さん一体感を持って、心行くまで楽しんでいる姿が見て取れました。
そして、 「俺のすごいだろ!ここがすごいから見てみろよ!」 といった、押し付けがましい感じが皆無。
「拝謁ながら、珍しい車両を持ってきました。みなさんご覧になってください。」というような、 エントラントが高いホスピタリティを持って参加されている。 精神的余裕みたいなものとても強く感じました。
そうして生まれた会場の一体感が本当に心地よかったんです。 色んな車両を眺めてお話をして、3時間近く居ても全然飽きませんでした。 本当に楽しかったです。
●次回に続く
次の記事で、気になった車両の写真を紹介していきます。 続きます。
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