パイオニアラン2023の感想 ~いちスタッフからのコメント~

この記事を執筆しているタイミングから、もう3週間以上前になりましたが、2023年のパイオニアランジャパンが無事終わりました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

 

エントリーしていただいた方と、見学の方は合わせて500名を超えました。すごい人数です。

雨もなく、そして暑すぎない天候にも恵まれたのが本当に良かったです。

これだけの方々にイベントの興味を持っていただき、そして参加いただいて、本当に感謝しています。

沢山の方に参加していただけるからこそ、イベントを続けることができます。

 

 

来年は40周年です

来年は、1984年の第1回から数えて40回の記念大会になります。

スタッフも精一杯準備していきたいと思っています。

 

特に、前回と今回と、パイオニアランジャパンのグッズ販売ができずじまいでした。

色々プランはあったのですが、スタッフの人員から考えて、ブースにずっと人を付けておくことができなかったんですよね。

 

ステッカー

来場された記念品としてグッズを買いたい!とおっしゃってくださる方も、自分たちが想像していたよりもはるかに多かったので、来年は必ず準備したいと思っています。

ステッカー、Tシャツ、キャップ、うちわ・・・・ とかとか

 

イベントを振り返ってみよう

オフィシャルサイトとは別に、私個人の感想というか、感じたことをつづっていきたいと思います。

 

私は受付と、パレードランの先導を務めさせていただきました。

パレードラン楽しいですね。いつも先導させてもらっているんですが、いろんなバイクを後ろに見ながら走るのが、毎回新鮮な気持ちになります。

小排気量車がいると、最初ペースの設定がよくわからないんですよね。なので探り探りで先導します。そしたらCB92が古い125ccのはずなのに思った以上に速くて、聞いたら150ccくらいにボアアップされているとか。全然伸びが違いました。

 

今回のテーマになった、1965年以前のホンダ車を中心にした一団。いい音を響かせていました。

 

びっかびかのCB750 k0。風格があります。

 

ものすごく美しかったパリラ。

エンジン下部の真鍮の部品の造形。ヘッド付近に露出したバルブスプリング。きれいな形してますよね。なんでイタリア人ってこんなきれいなもの作れるんだろう。

シートに合わせて作られたのか、サイドバックの色合わせなども素敵な車両でした。

 

Uさんのハーレー。Kさんの白いハーレーとご一緒にいつも参加していただいています。

ものすごく濃いサイドバルブ談義が繰り広げられていました。

 

それからすごくかっこよかったのが、右足の部分に鎮座している、こんぴらさんの金属製のエンブレムお守り。

これ、実際に香川県の金比羅宮に参拝して頂いたものだそう。すげーかっこいい宝船スタイルのエンブレムで、デザインに惚れんでしまい本当に欲しいです。ただいささか四国は遠いよなあ…。

ネット販売されているのは非常にありがたいんですが、上記ツイートにもあるように通販はなんかちょっと違うような気もしていて…。遠隔参拝「魂振りの法」なんてのも神道にはあるみたいだから。

なんてことを考えていたりします。

 

杉並木の帰りのツーリングも最高でした。

 

今回の目玉車両 Nimbus 750

会場で圧倒的な存在感を放っていたのが、このNimbus(ニンバス) 750というマシンでした。

1938年前後のバイクで、OHCの直列4気筒エンジンを搭載しています。

 

 

ハリーポッターに出て来る、「ニンバス競技用箒会社が生産した競技用箒で1991年時点で世界で最も速い箒」と言われているニンバス2000ってのがあるんですよね。

おそらくそれの名前の由来・元ネタになったバイクメーカーではないか?と思っています。詳細は知らないですが。

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このサイドカーですが、船の部分は戦闘機の増槽です。追加燃料タンク。

1960年代に活躍した、イギリス空軍のライトニングという戦闘機に搭載されていた本物だそうです。(画像検索へ

 

翼の上にコバンザメみたいなのがのっかっていますが、これがその追加燃料タンク。無茶苦茶な搭載位置ですが、そこにしか設置できなかったんでしょうね。

この戦闘機もだいぶ変態的で、とんでもないデルタ翼と、エアインテークが機体の先端に設置されて、縦に2基搭載されたジェットエンジンで推進するという、語りだしたら止まらなくなるやつの一つです。

 

このタンクを、上の画像の状態から90度回転させて、サイドカーの船にしているようです。

タンク自体はすごく格安で入手したとのこと。英語が上手く聞き取れなかったので、かなりざっくりですが。

 

 

閑話休題

このマシンはナンバープレートを見てもお分かりかと思うのですが、外国の車両です。

デンマーク人のKim Scholer氏(キムさん)が、母国から輸送されて日本に入国され、東京から自走でパイオニアランの会場まで来られたとのことでした。

 

ナンバーとかが、母国のものそのままで走られていました。

これってバイクを通関して手続きを済ませた後に、期間限定で日本を走行できるすんごい高い自賠責保険みたいなのがあるみたいで、それを契約すれば合法的に日本を走れるようでした。

あと国際免許ね。

 

またキムさんが、今回の日本の旅の記録を、Blogに残されていました

Blogへのリンクはこちら

 

パイオニアランの記事も執筆されていました。

英文ですが、ブラウザの翻訳機能で、ある程度読める日本語には変換してもらえます。

 

 

なんと乗せてもらいました

つたない英語を使って声をかけ、キムさんにバイクについて色々教えていただき、私が会場を案内・紹介したりしていたら、

「乗ってみるかい?」

と言ってくださいました。

こんな機会はまず巡ってこないだろうと思いまして、ありがたく載せてもらいました。

 

初めてのサイドカー、初めてのフットクラッチ、初めてのハンドシフト。

クラッチのミート感が全然わからず、あとどこまで回していいか全然わからなかったんで、何度もエンストしました。

それからハンドシフトのギアが4速なんですが、思いのほかシフトトラベルが短く、しかも節度感が全然ないので1速から2,3,4速のどこにでも入ってしまいました。

そして船の後ろが恐ろしく長いので、ほかのマシンにぶつからないか周りを見ながら走るのに必死でした。わからない乗り物に乗るのは本当に怖いです。

 

でもこれ乗りこなせたら相当楽しそうだなぁと思いましたね。戦前の4気筒はビート感が素晴らしかったです。

置き場所さえ確保できたら、サイドカー、所有したいなと思いました。

 

 

まとめ

ほかにも書きたいネタはたくさんあったのですが、いったんこのあたりで切り上げたいと思います。

写真は岡持ち付きのカブに乗る若者。高専生だそうです。10代でもバイクに乗る子なんてだいぶ少なくなってきていると思うんですが、古いものに興味を持ってくれてとてもうれしいですね。

まだまだこんな子がいてくれるのであれば、パイオニアランを集まりや新しい事へつなぐきっかけの場として、継続して生かしていけたらいいな、なんてことを思いました。

 

以上です。

 

 

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