バイクの後ろやタンクなどに、バッグを装着するのはカスタムの定番手法と言えるでしょう。
工具・雨具などを常備できますし、ツーリング先などで購入したものを入れておけるというのはとても便利。精神的に楽です。
自分は10年以上前からバイクに乗って、色々なバッグを試してきました。サイズの大小、素材違いなどで一長一短があることや、多種多様な形状に楽しさを感じていました。
今回はカフェレーサーや、レトロなルックスのバイク・旧車にターゲットを絞り、特にデザイン性に優れていると感じるものを何点かピックアップしてみたいと思います。
デグナーシリーズ
アメリカン乗りなら一度は目にしたことがあるであろう、デグナーのバッグ(公式HP)。
特にハーレーに乗る人は定番ブランドの一角として、絶大な支持を得ています。
おおぶりなバッグが多いですが、革製・合皮製・ファブリック製と、用途に合わせて様々な素材を選べるのも魅力です。
僕も大学でドラッグスター400を乗っていた時に、デグナーさんには大変お世話になりました。
本皮のバッグ。結果殆ど使わなかった工具を入れていました。雨合羽も入れていて、コレはとても重宝しました。
いい思い出です。
もともと京都の革屋さんで、10年以上前からとてもデザイン性の高い革鞄・財布を作られていました。
ジャケットやつなぎ・ブーツなども販売され、いまや一大ブランドになっています。
使いやすいワンタッチ金具
そう、デグナーといえば、このワンタッチ金具。
初めて見た時とても衝撃を受けました。いちいちベルトを通さずに着脱できるためとても便利。発明だと思います。
W650やSRなど、レトロなマシンに装着されているのもよく見ます。どちらかと言うとトラッドで、アップハンドルを取り付けられているマシンが多いですね。
本皮を丁寧に手入れしながら維持して、経年劣化を楽しんで使い続けるのもいいですね。
こちらのキャンバス地のバッグもかっこいいです。防水対応もされているとのこと。
レトロバイクというと革ばかりに目が行ってしまいますが、このようなファブリック生地も、使い所を見定めれば機能的でとても使い勝手の良いアイテムになります。
余談ですが、かなりブランドネームがある商品なので、ヤフオクなどでのリセールバリューがそこそこあるのも見逃せないポイントです。
新作として帆布バージョンも販売されていました。
高強度のポリエステル600Dを使用し、タフに使えそうです。レインカバーも付属しているようですが、ナイロン製とあれば靴用の防水スプレーでをガンガン吹きかければ、簡易防水できるのも魅力的ですね。
立花チャレンジバッグ
US ARMYのロゴがとても有名な、振り分けバッグの代名詞・立花チャレンジバッグです。
立花さんはヘルメットが有名なメーカーですが、このようなバッグ類もラインナップされています。独特のスタイリッシュさが新たなムーブメントを起こしている、族ヘルリバイバルのパイオニアでもあります(詳細記事はこちら)
片岡義男さんの作品でも有名ですね。
2017年現在販売されているのが、布地のオリーブグリーンと、合皮黒、それから限定色の合皮白の3色。
サイズが大小の2サイズあります。
このバッグは一度生産中止になったのですが、ユーザーからの声で比較的短期間で復刻したという歴史があります。
その際、オリーブグリーンの生地が布からポリエステルに変更になりました。復刻前と後で質感が変わっていて、これは好みが分かれるところです。復刻前の帆布のものはヤフオクでも比較的高値で取引されています。
薄手で軽量、単体では主張が強いロゴや形ながら、バイクに装着すると不思議とフィットするデザイン。
黒・青・赤など、様々なカラーのバイクに似合う万能選手です。カフェレーサーなどにも似合います。
残念なことに、現在ネット上では、オリーブグリーンのポリエステル地は在庫切れ状態。立花さん自体、HPもなくなり販売を取りやめてしまっているようで、店舗在庫のみのようです。
黒・白の合皮のものは、少量在庫が残っているようです。購入時は、販売店に問い合わせたほうが無難かもしれません。
オーストリッチ
バイクと言うより、自転車で有名なバッグ オーストリッチ。
「ランドナー」という「自転車で旅行をする」というジャンルにおいて、そのクラシカルなルックスでユーザーのハートをがっちりと掴んでいるブランドです。
日本はもとより、海外を自転車で走ってみたい!というような、壮大な夢を持つツーリストに非常に人気です。
SRなどに取り付けている人をネットで見たことはあったんですが、先日のMORNING RIDE #2で、メグロ250SGに取付られているのを拝見して、とてもおしゃれだなぁと思ったんです。
ちなみにこのメグロに装着されているバッグは、日焼けして変色した・・・のではなく、オーナー様の手で柿渋染されたカスタマイズ品になります。
25年以上のロングセラーのモデル
販売から長きに渡って愛され続けているという事実が、製品として完成しているということを物語っています。
しっかりとした帆布の振り分けバッグで、容量もかなりのもの。サイドの編み込みの部分がとてもおしゃれ。これってデザインだけでなく、編み込みの強度を多少調整すれば、容量の増減が可能と言う高い機能性を併せ持つものです。
デザイン性だけで作られているのではなく、機能と外観が両立している物って、とても美しいと感じます。
オーストリッチのバッグは、調べてみたら弁当箱のような四角いものもあったりして、かなり幅広いラインナップがされています。
ツールボックス代わりに、小ぶりなものを取り付けてみるのも面白いかもしれません。
コロナバッグ
タンクバッグと言えばコロナバッグ!!
と言うくらい有名なバッグ、らしいのですが、私がこのバッグの存在を知ったのはごくごく最近です。勉強不足でした。
http://goldwing-sc47.seesaa.net/article/417737233.html
当時のカタログ画像。「体裁優美・着脱自在・安全便利」の文字がそそります。
ベースと本体部分に分かれていて、プラスチックのベースにガソリンキャップ用の穴を自分で開け、その上に本体を固定。持ち運びができて利便性も防犯性も高いというすぐれものです。
立花のチャレンジバッグに続いて最近復刻されたようで、透明シートの素材をスマホ対応にするなど現代Verにアップデートしつつも、当時の雰囲気を損なわないよう工夫されているそうです。
雑誌などで復刻がPRされたとたん反響が殺到し、あっという間に売り切れてしまったとのこと。
実際先日、W1SAに取り付けられた現物を拝見したのですが、旧車の大きくてラウンド・傾斜が付いたタンクにとてもフィットしていて、利便性が高そうでいいなと感じました。
現在公式HPで多色販売されています。黒なんかもかっこいいですね。
サイズも複数種類ありまして、随時追加再生産されているようです。タンクバッグにリアバッグに、そしてリュックサックにもなるという素晴らしさ。
旧車でロングツーリングする方には、マストバイの商品です。
まとめ
自分が思いつく、レトロな見た目のバイクに似合う市販バッグを集めてみました。
バッグは簡単に取り外しができて、車両の印象をがらりと変えることができる、とてもいいデコレーションだと思います。
参考になれば幸いです。
以上です。
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