パイオニアラン2013 ~MINORUの知らない世界~

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先日の4/20 日曜日 宇都宮市のろまんちっく村にて、歴史のある旧車イベント 「第29回 パイオニアラン 2013」が開催されました。 生憎の雨でしたが、それはそれは濃いイベントでした(笑)

 

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今回はASAさんのシボレー・フリートラインを出して頂き、 車で参加しました。乗るのは2回目です(前回の記事)。 5リッター以上のOHVサウンドを奏でながら走る、 かっこ良くて楽しい車です。ASAさんありがとうございました。

 

■バイクで走ると「危険」の2文字が浮かぶような大雨。 しかもこの日は宇都宮市は4月にもかかわらず4℃を記録し、 山間では雪がちらつくコンディションです。 二輪車はいるのか?そもそも人はいるのか? そんなことを考えながら会場に向かいました

 

 

●意外と人は来てました。

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午前10時過ぎ。会場には30人ほどの人が集まっていました。

もっとガラガラかと思っていたら、意外と居たのでびっくり。 土地柄か物好きは多いんですね。自分も含めて。 駐車場をうろつくと、バイクをトランポに入れてきたものの、 出さず車中で待機している人が多かったです。 本部前では主催者の方が持ってきた旧車が雨ざらしになっており、 雨が弱まった時にデモンストレーションも兼ねて駐車場を走っていました。 その雨ざらしになっているバイクがとんでもなくて、

 

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貴重なメグロ。雨ざらしでいいんですか(汗

プランジャーサスがついてるから、Z3でしょうか?でも2気筒だったし…なんだろう? これが雨の中、普通にエンジンかけて走っていました。 素晴らしい整備と調教っぷりです。

 

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たまらないエンジン造形です。 コレでご飯3膳は行けます。

 

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1932年式?のツンダップというメーカーの車両。

ドイツ製のバイクです。 BMWとは違うメーカーのようで、詳しくはわかりません。 オーナーのおじさんに話を聞いた所、 今は調整中でエンジンはかけないそうなのですが、 非常にスポーティーで良い音がするそうです。

 

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あと雨の中走っていた1台がこのBSA 1920年台の車両です。

ファンネル仕様の直キャブ。この雨にもかかわらずキック2~3発で始動し、 普通に走っていました。音がたまらなく良い感じで、耕うん機みたいな異質な音でした。 非常に印象に残っています。 あと前後タイヤが、 鉄エンジンの旧型ロイヤルエンフィールドのリアタイヤの様な、 それはそれは丸みのない角ばったタイヤ。しかも絶対硬化してるだろこれ。。という外観。

それでも笑みを浮かべながら、 ウェットコンディションを普通にバンクさせて走るおじさまの姿にしびれました。

かっこいいわぁ。

 

●発動機愛好会の始動

■11時前後になると雨が止み始めました。

それにともなってにわかに会場が騒がしくなり始めました。 やれユニックやらフォークリフトやらが慌ただしく会場を動きまわり、

 

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挙げ句の果てにはこんなオート三輪まで登場。

 

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石油発動機の愛好会の皆さんが、 駐車場の一角に発動機を並べ始めました。 石油発動機とは何かというと、

 

石油発動機(せきゆはつどうき、オイルエンジン、ケロシンエンジン)は、灯油(ケロシン)を燃料とする内燃機関の一種である。 基本構造はガソリンエンジンとほぼ共通するものであるが、主たる燃料を異にすることや、用途の相違があるため、両者は区別される事が多い。 (中略)

ガソリンエンジンと比較して低圧縮・低回転での使用が前提で、構成部品に高い工作精度を要求されないため、点火用マグネトーを除けば全般に製作が容易で、地方の零細企業などで広く製造された。1930年代から1950年代の最盛期には、日本国内でも地方の小規模メーカーに至るまで100近いメーカーが存在したと伝えられる。 かつては農業や漁業に広く用いられたが、効率が悪く、1950年代以降、効率が良い小型ディーゼル発動機の発達、および小型軽量で高性能、かつ取り扱い容易な小型ガソリン機関の性能向上と低価格化が進み、それらに取って代わられたことで、廃れた。  ~Wikipediaより

戦中から戦後にかけて活躍した、 灯油などを燃料として動く発動機のことです。

「凄いエンジンだなぁ~」 と思わず声を漏らしたら、  

「エンジンなんて言うんじゃねぇ、そんな言葉は外来語だ、コレは日本製だから発動機って言うんだ」

とオーナーのおじいさんに怒られてしまいました。

 

こういう場所では使う言葉に気をつけないといけないですね。。

 

 

■自分は実家で、 石油ストーブ程度のサイズのもの見たことがありました。

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丁度こんなサイズのやつです。可愛い発動機です。 以前爺さんに聞いたところ、

「川の水を田んぼに組み上げるポンプとして使っていた」

とのことでした。 なので、 石油発動機といえばそのくらいのサイズしか想像していなかったのですが、

 

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こんな化け物じみたサイズのやつがやってくるとは思いもしませんでした。

一番大きいのだと、左右のフライホイールの大きさが自分の体くらいあります。 機関車みたいだよおい。。

これらの巨大な発動機は、船舶や工場で使われていたようです。 これがバシュコン、バシュコンと音を立てながら煙を吐き、 フライホイールを高速回転させる様は本当に迫力があります。 一見の価値が有りました。 ということで動画を撮ってきました。 (なんかアップロードしてブレ補正かけたら、文字が暴れてしまってます。。)

第29回 パイオニアラン2013 石油発動機の展示・運転会

この迫力が少しでも伝わればいいなと思います。

 

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クランクケースカバーを開放して、クランクの回転する様子を見ることが出来ました。

普通にクランクが回転するところなんて、普通見れるもんじゃありません。 いいもの見させてもらいました。

(上の動画では、最後のほうで見れます)

 

●ちょっとだけランインベント

■雨がやんだので、 きていた何人かの勇者を称えるためランイベントが開催されました。

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1930年代の陸王。サイドバルブ。 ハーレーで言うところの、ULなどとほぼ同じ。

異常に会場人気が高く、 「いやぁやっぱり陸王いいなぁ」 「昔は白バイだったんだよなぁ、なつかしいなぁ」 なんて声が上がっていました。

 

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ちょっと見きれちゃってますが、 陸王界の大御所、というか生ける伝説レベルの方 Fさん。 毎年サイドカーで来場されてます。 今回バイクは出なかったですが、大いに陸王について語っていらっしゃいました。

 

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別冊モーターサイクリストの神山さん。

足掛け4年で再生されたホンダのドリーム3Eで参戦。 ずーっと見たかった車両なので、見れて嬉しかったです。

 

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軽快に駆け出していきました。

 

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(Photo from アンティークスカフェブログ) ちなみにこの車両で、山梨のサーキットを走られたそうです。 アップダウンの厳しいコースレイアウトが災いし、 先導者付きの体験走行で周回遅れになったとか。

 

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以前ツーリングやイベントでご一緒させていただいた、 M園さんのハーレーの2st 125ccのマシン, S-125。

 

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長身のM園さんが乗っても、チャチさを微塵も感じさせない風格。

凄く堂々とした、かっこいいスタイリングだと思います。

 

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元気に走っていました。 小さいバイク欲しい病が再発しそうです(苦笑

 

 

■あとポルシェのトラクターが来てたり、

フェンダーライトベスパが着ていたり、

青いリバーサイドというアメリカ向けに作られたイタリアンが来てたり、

もっといろんな写真を撮影してたんですが、 なぜか消えてしまっていました…。残念。。

 

今回発動機の世界を見れたのが本当に良かったです。

本当に僕が知らない世界でした。新たな世界に触れたような気がします。 今回のイベントの帰り際にASAさんが、

 

「古い車とかバイクのイベントはいくつか参加したけど、  
 こんなに女っ気がなくて年齢層が高いイベントは初めてだ…」

 

と言っていたのがめちゃくちゃ印象に残りました。 名言を有難うございます。

今回はこんなかんじで。

 

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以上です~。

●追記● 2013年4月28: 写真が見つかったので、追記を作成しました

2 件のコメント

  • こんばんわ。凄いイベントですね。
    「エンジンなんて言うんじゃねえ!」
    ってカッコいいなあ。
    そんなジイさんになりたいです(笑)

  • ⇒動画ライダー.com さん
    コメントありがとうございます。
    雨のおかげで、
    本来のコンセプトとは違う発動機メインになっちゃいましたが、
    逆にじっくり見れて良かったような気もします。
    真剣で機敏な動きで発動機を動かされていて、
    凄い頑固そうな方でしたが、
    他の人の機械やバイクを見る時は子供のような目をしていたのが印象的でした。
    皆に慕われている方なんだと思います。

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