先日行われた、とある映画論議。
これが本当に面白くてですね。
本当に色んな映画があるんだなぁと目からウロコが何枚も落ちました。
それにに触発されて、僕が思う「バイクに乗りたくなる映画・映像作品」というのをリストアップしたくなりました。
バイクが出てくるのではなく、乗りたくなる。
並べてみたいと思います。これが是非見てほしいバイク映画だ!
AKIRA
バイク映画というわけではないけれど、バイクが重要すぎる小道具として使われた作品です。
「金田のバイク」
この言葉ほどエポックメイキングな存在は珍しいです。
特に冒頭の抗争。何度見ても疾走感が素晴らしい。
ナットクロージング主宰 W氏
「未来の暴走族の抗争はこうであってほしい」
という言葉が、全て物語っていると思います。
鉄パイプ片手にバイクを駆るなんて、非合法というか倫理的にも最悪なのは間違いないんですけど、
「天と地と」「影武者」
などの名作時代劇の合戦シーン、戦初めの「槍合わせ」なんかを想起させる、ある種猟奇的な高揚感を持っています。
黒澤映画もだいぶ参考にしている感じ。
実写にアニメ含めて、あの盛り上がりは映画界屈指だと思いますよ。
暴走行為を推奨する意図は全くありませんが、こういう作品って
胸が高鳴るのは間違いない作品です。
世界最速のインディアン
アンソニー・ホプキンスが出てきます。優しいバージョンです。
怖くないです。
全編通して、心温まる素晴らしいロードムービー。
どんでん返しの連続。
これ僕が大好きな作品です。悪い人が全く出てこない稀有な物語です。
冒頭のバイカーギャングとの絡みが特に最高。
- 砂浜レースでスタートミスって、大馬身離されている所から、一気にぶち抜く姿。
- このあとアメリカへの出航前、バイカーギャングと心を通い合わせ、族仲間からの餞別をもらって、車を護衛してもらうシーンがあります。
この2つがたまらんのです。
あと、旧い別体式のトライアンフかっこいいですね。
最近ボバータイプの新型出ましたけど、これもいい感じにネオ・クラシックしていて素敵です。
最新の水冷エンジンでパワーをしっかり出して、スタイルはトラッドなバイクらしい。
個人的にこういうバイクが増えてくれると、ライダーの裾野が広がって来るのではないかと思うんです。
マッドマックス
熱狂的なファンがいて、語りつくされている名作映画なので、短いエピソードを一つ。
映画評論家:町山智弘の談
30年くらい前、マッドマックスが金曜ロードショーで放映されたものを視聴した。
興奮して眠れなくなって、RZ250に乗って海へ爆走。海に近づくにつれ、何だかバイクがどんどん集まってきている気がした。
その夜、お台場から羽田にかけての道路が、若い男が乗るスポーツバイクで埋め尽くされた。
あの映画、そしてグースには、そんなエネルギーが詰まっていると思うのです。
ブラックレイン
レーサーレプリカがかっこいい!と初めて思ったのがこの映画を見たときでした。
いや、レースでかっこいいと思えよ(苦笑
まぁ、その辺が僕はひねくれてるんです。
松田勇作演じるヤクザの若頭が、アメリカからやってきたアンディ・ガルシア演じる警官を殺害する、作品中盤の非常に有名なシーン。
特徴的なサングラス(このシーンのために特殊なレンズを選んだらしい)と、松田勇作から発せられる異常性。日本刀、そして漆黒の二つ目 GSX-R750がこれ以上ない奇跡的なマッチングを見せ、僕の心を震わせたのでした。
左手に刀を握りしめ、狂気を宿した顔でGSXを加速させる松田勇作。
「あぁ、AKIRAを実写化する多分こうなるんだな」
そんな感想も持ちました。
終盤の、オフロードバイクでのチェイス(松田勇作自身が操縦)も、スピード感と緊迫感満点。
そして一瞬だけでてくる、黒赤のケーニッヒ・メルセデスも極悪で素敵。
そして何より映画自体が抜群に面白いのです。ほんとに。
リドリー・スコットありがとう。
素晴らしい作品です。
トロン・レガシー
プログラムの世界を表現したSF映画。
30年ほど前に作られた第1作目から、長い時間を経ての続編です。
冒頭と最後に、ドゥカティのGT1000スポルトが出てきます。主人公フリンが乗るんですが、その乗りざまかかっこいい。
BMWの白バイを華麗に振り切る様子。
動画を見つけられなかったんですが、河川敷の大きな橋の下に建てた、自分だけのガレージハウスに逃げ込むのがまた素晴らしくてですね。
家の前面全てがゲートになっていて、リモコンでゲートを開いて、マックスターン気味に駐車。そのまま降りて、靴も脱がずソファーへ。
あの家ね、男の夢だと思うの。
あんな家に住みたいの。
なにげに好きな映画
この映画あんまりヒットしなかったけど、結構好きな映画なんです。
「完璧な世界を作る」
そう息巻いて、プログラムの世界で全知全能の神となった、主人公の父:ケヴィン・フリン。
ビルを作り、山を作り、車を走らせて、どんどん世界をプログラムしていくことはできたけれど、生命体は作れなかった。
そしてあるとき、ISO(アイソー)という特殊なプログラム達と出会います。彼らは学習して自分の意思を持つプログラム生命体だったんです。
「彼らはやってきたのだ」
と言うセリフを聞いた時、震えが来ました。凄い宗教的な意味合いが込められていると思うんです。このシーン。
人間(ケヴィン)は神ではないので、命を作ることはできない、と受け取るか、神様でも命は作れない、と取るか。
エンタメ作品でも、こういうテーマをすっと差し込んでくるセンスと言うか、器量・熱意の深さとかが、アメリカってすごいなぁと思うんです。しかもそれをディズニーレーベルで作りますかと。
あと、クオラを演じるオリビア・ワイルドが超かわいい。
最後のタンデムのシーンも、
ずーっと憧れていた「日の光」を初めて感じ、外に連れ出してくれた人と一緒に浴びる喜びをかみしめる
という情感がとても伝わってきて、大好きな映像の一つです。
水曜どうでしょう
いやね、ここに落としますか、という声も聞こえてくるかとは思うんですが、
「バイクに乗りたくなる!」
という一点では、僕はこの映像作品の右に出るものは無いんじゃないかと思うんです。
世界最速のインディアンも、ブラックレインもトロンも、トライアンフやドゥカティ、GSXが「欲しい!乗ってみたい!」という気持ちにはさせるんです。
あくまで換気されるのは、バイクの所有欲というか。
「いまからバイクに乗りたいね!」「こういう旅してみたいね!」
という純粋な欲求とはちょっと違う気がするんですね。沸き立つ想いが似て非なるものと言うか。
でも「どうでしょう」の原付日本縦断カブの旅シリーズは、ぼけーっとみているだけで、
「あーバイクっていいよなぁ」
と言う気持ちが自然に湧き上がってくるんですよ。
個人的には、海沿い走っているときなんか、特にそう。
痔持ちの腰を痛めながら、疲弊してコスプレして無駄に荷物積んで、雨の中も走って、喧嘩して事故しそうになって、それでも爆笑しながら、視聴者を笑わせながら走り続ける。
その源になっているのは、大泉洋やミスター、ディレクター陣の、楽しい映像を作ろう!という圧倒的ホスピタリティ。
実際に体を張っているからこそ視聴者の共感を生むし、たくさんのフォロワーを作んだろうなと思います。
疲れたときに時々見て、爆笑させてもらって、元気をもらっています。
まとめ
まだまだ紹介したい作品は多数ありますが、今回はこのへんで。
皆さんの好きなバイク映画、バイクが出てくる作品。とくに影響を受けたものなどを教えていただけたら、とても嬉しいです。
今ならアマゾンプライム会員になると、これらの映画の多くを見ることができます。素晴らしい時代です。
より人生が豊かなものになると思います。よろしくお願いします。
以上です。
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