先日のカムチェーンテンショナーの交換が終了し、いよいよサイドカバーの交換と相成りました。
東京立川のStupid CrownのMUNEさんにリペイントしていただいた、ボアアップ後仕様のサイドカバーになります。
サイドカバーのデザイン
このサイドカバーは元々は赤でした。
施工前のサイドカバーの、詳細な素性はこちらの記事から。
で、カバーをMUNEさんにお渡ししまして、自分のオーダー通りの物を作成していただきました。
オーダー内容は、
あくまでも純正風に見えるけど、ちょっと一ひねり加えたもの。さりげないアップデート。
加えて自分からの具体的なお願いとしては、
- LTDの文字を銀箔による「箔張り」で表現してほしい
- ボアアップ後の排気量である「457」の数字を入れてほしい。
この2つです。
銀箔の上に赤を塗ってあるので、下地の影響を受けて赤に独特な深みが表現されています。思い描いていた通りの色味です。
これは以前紹介したOさんのXS650のカスタム車両と同じ。
面白い色合いだなぁと感じたのを鮮烈に覚えていて、これが自分のバイクのカバーにもトレースされるんだと思うと、心なしかワクワクしていたんです。
納車時にXS650を見ることができて、とてもよかったと思っています。
背面もしっかり塗られていました。
元々あったエンブレムも外していただき、そこも丁寧に樹脂で埋めていただいています。
MUNEさんの作業工程
MUNEさんが執筆してくれたBLOG記事において、
「文字はLTDでシンプルで楽勝なんだけど、夏の泊貼りは風禁止・汗禁止なのでちょっと辛い(苦笑)」
と言うコメントがあり、あちゃー大変な事要求したんだなと感じまして、立川に向かって土下座しました。
それからZの文字だけ金箔になっています。
これはMUNEさんのアイデア。
数字が全部真っ白だと、せっかくのカスタムペイントなのに純正感が強すぎて埋もれてしまう。
そんなMUNEさんのセンスが生んだ心遣い。
ゴールドの箔張りをアクセントとして入れてもらったことで、素晴らしいさじ加減で遊び心を持ったサイドカバーに仕上げてくれました。
ありがとうございました。
サイドカバーの高い質感
手にとってまず思ったのが、本当にクリアが深いです。
MUNEさんの工程文章から読み取った限りで、
- 黒色の地肌を作った段階で数回クリア。
- 銀箔後にクリア多めに塗布。
- キャンディレッド後にクリア
- 475のレタリング後にクリア
- Zの金箔後にクリア
これだけクリア吹いてもらっています。もう艶っつやです。とろりんしてます。
貴重な純正の赤いカバーを黒く塗ってもらうのは、当時物を潰しに行くような感じがしてちょっと気が引ける部分が多少ありました。
ただ、ここまで素晴らしい仕事をやって頂けるのであれば、もうカバー名利に尽きるんじゃないかと勝手に思っています。
保持パーツの交換
写真が古いカバー。これを外します。
いよいよ取り付けです。
の、前にゴムを交換します。
これ。グロメットという名称の保持ゴムです。純正部品でまだ出ます。
純正部品番号:92071-056
調べたらKH400とかと共用部品らしいです。いつもお願いしているヒロチー商事さんで在庫が4個でした。6個必要だったので個数指定して注文したら、カワサキに発注してもらい1週間位で6個届きました。
ありがとうマッハさん。貴方の人気のおかげでまだ部品を作ってくれています。そして純正が無くなったとしても、ドレミさんが作ってくれている!
LTDのグロメットの状態
で、当時物のグロメットの状態はといいますと。
こんな有様です。バキバキ。
真ん中の部分はゴムの弾力がまだ残っているので、保持機能は持っていると思うのですが、それも多分およそ40年物なので、なんとも言えません。
むしろ紫外線が当たらないカバー内だったからこそ、この程度で収まっていると言っていいのかも。
容赦なくむしり取ります。
こっちには新品有るんよ。こりゃ有利です。
挿入助剤としてシリコーングリスを、側面の溝部分に塗ります。
これが有るとヌルヌルして入りやすい。あといくらかゴムの表面保護もしてくれると思います。
6個全部入れました。
穴の中に付着してしまったシリコーングリスは、キッチンペーパーなどでしっかり拭き取ります。
取り付け
ここまでくれば後は簡単。差し込むだけ。
完成しました。
取り付けた後、何かこうやりきった感がでました。
足掛け7年位のプロジェクトでずーっとこのボアアップ・オーバーホールの計画をやってきたので、それがようやく終わったというか。
このサイドカバーをはめ込む作業で大きな節目を迎えたというか。そんな感覚が全身を突き抜けました。
ホッとした。なんかそんな感覚にも近いです。
お願いしてよかったです。期待通りのアップデートができました。
あとちょっと心配していたのが、
「サイドカバーだけピカピカになっってしまったら、浮いてしまうんではないか?」
という懸案。
これは幸いなことに全く問題ありませんでした。バッチリマッチしています。
まとめ
というわけで、サイドカバーの取り付けをもって、LTDのボアアップ完了です。
これから機会を見つけながら、色んな所に走っていきたいと思います。
以上です。
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