【グラストラッカー・ボルティ】小物入れの蓋をマジックテープで固定する方法

スズキのグラストラッカーやボルティにおいて、オーナーを悩ませる「定番の弱点」があります。

それが、サイドカバー下にある樹脂製の小物入れ(三角形の筒型ケース)の蓋です。

この蓋、驚くほど簡素な爪引っ掛け式になっており、経年劣化で変形・破損しやすいだけでなく、「走行中の振動で簡単にどこかへ飛んでいく」という悪名高きパーツです。

今回の記事では、この問題を安価な部品と少しの作業で、スマートに解決する方法をご紹介します。

 

悲劇:書類ごと蓋が消え去った話

自分がこのグラストラッカーを購入した際も、ご多分に漏れず最初から蓋がありませんでした。

「まあ、新品を買えばいいか」

と楽天市場で蓋を注文(購入リンク)し、いざ取り付けて走り出した初日のことです。

 

15分程走行して気がつくと、さっそく新品の蓋がどこかに飛んでいき、中に入っていたジップロックに入れた自賠責保険証軽自動車届出済証のコピーが綺麗さっぱり消え去っていました……。

 

余談: 後日、親切な方が拾ってくださり、保険会社経由で書類が手元に戻ってきました。益子町のどこかの誰か、その節は本当にありがとうございました。ご迷惑をおかけしました。

 

・・・書類は戻ったものの、蓋は帰ってこないので再購入する羽目になりました。

 

 

この小物入れ&蓋、どう考えても作りがプアです

上に重いバッテリーケースが乗っていて、工具箱とケースがボルト留めされているため、バッテリーの重みで変形しやすい構造になっています。変形するので、爪の引っ掛かりが甘くなってさらに外れやすくなるんです。構造的欠陥です。

 

スカチューンの考え方を取り入れて、ケースごと撤去するのも手ではあります。ただ自分はある程度密度感がある純正デザインをできる限り維持したいと思っていますし、何より書類の積載スペースは死守したいところです。

 

先輩方の知恵と「マジックテープ」という合理的な選択

ネットで調べてみると、やはり多くのグラストラッカー・ボルティ(共通部品です)のユーザーが同じトラブルに直面していました。

  • ネジやビスで強引に固定する

  • ロック付きの丁番(ヒンジ)を移植する

など、皆さん様々な工夫を凝らしています。

 

これら諸先輩方の知恵を拝借しつつ、自分が行き着いた最適解が「マジックテープ(面ファスナー)での固定」です。完成図はこちら👆

 

「マジックテープで固定するのは強度的にどうなんだ……」

と思うかもしれませんが、実は2000年代以降の近代的なバイク(Ninja250など)でも、ビスの数を減らしてカウルの端部を固定するため、マジックテープが純正採用されていたりします。

構造的に「蓋が外側に開こうとする動き」を抑え込めればいいだけなので、合理的かつ安価なアプローチだと考えました。

 

DIY手順:蓋の補強とマジックテープの施工

用意するものは、100円均一(ダイソーなど)で売っているマジックテープと、万能多用途接着剤(樹脂対応の瞬間接着剤など)です。

あとアルミテープなどもあると、最初の工程の補強作業に役立ちます。

 

1. 蓋自体の補強(つまみ部分)

まずは蓋そのものの補強から。蓋を開閉するときに引っ張る「つまみ部分」も経年劣化でちぎれやすい泣き所です。

 

ここにたまたま持っていた厚手のZn(亜鉛)テープを細かく切りながら、根元に至るまで貼り込んで工作します。これだけで、やらないよりも確実に強度が上がります。普通のアルミテープでも十分だと思います。

 

 

2. 車体側(ケース)への貼り付け

小物入れの側面をパーツクリーナーやアルコールティッシュでしっかり脱脂します。

その後、マジックテープの「フワフワした側(メス)」を長めにカットし、万能接着剤を併用してケース側面に貼り付けます。接着剤が落ち着くまで、フレームの隙間などからしばらく指で圧着してください。

 

極めてわかりづらいかと思いますが、テープがケースの側面に固定されています。

固定できるか半信半疑だったのですが、結構強固に固定することができました。

 

3. 蓋側への貼り付け

今度は蓋の裏面に、マジックテープの「ギザギザした側(オス)」を真横に貼り付けます。

蓋の表面にある装飾リブ(凹凸ライン)と位置が揃うため、外から見たときもすっきりと綺麗な見た目に仕上がります。

 

十分乾燥したら、蓋を通常通りセットします。こんな感じです。

 

サイドに回したマジックテープ同士をぺたりと張り合わせれば完成です。

がっちり固定できました。

 

 

施工後、半年間走ってみたインプレッション

驚いたのは、想像以上に強固に固定できること。

「ズレない」という表現がぴったりで、テープが物理的に蓋の浮きを押さえ込んでくれるため、走行中の振動でもびくともしません。施工してから半年ほど、ラフロードや悪路も何回か走りましたが、ただの1回も外れたり浮いてきたりしたことはありません。

 

おかげさまで、安心して必要書類を入れて携行することができています。

意識してみない限りはマジックテープはさほど目立たないので、スタイリングを損なう心配もナシ。安価で、雨が降っても腐食せず、純正のデザインを維持できる満足度の高いモディファイとなりました。

もし「もっと見た目(意匠性)にこだわりたい!」という方がいれば、マジックテープの上にレザーベルトなどを組み合わせて貼り付けると、クラシック感が増してさらにお洒落になると思います。

 

蓋の紛失に困っているグラトラ・ボルティ乗りの皆さん、簡単なのでぜひ試してみてください!

 

 

 

  • 作業日:2026年3月

  • かかった費用:小物入れの蓋(47422-05300)350円
           接着剤:100円

           マジックテープ:100円

↓グラストラッカーの整備記録をまとめたページ

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です