マルシン工業のEND MILL(エンドミル)の購入インプレ ネオクラシックヘルメット

今回新しく買った、マルシン工業のヘルメット END MILL(エンドミル)のレビューをしたいと思います。

思った以上にしっかりしたヘルメットでした。気密性も良いです。

会社の紹介含めて、インプレッションをしていきます。

 

マルシン工業について

この名前を聞くと、モデルガン/エアガンを想像する方もいらっしゃるかもしれません。

こちらはヘルメットを製造販売されている「同名」の別会社。紛らわしいですが、両社に全く接点はないそうです。

ちなみに出前機を作っているマルシンとも違い、ラーメンとか、ハンバーグ屋さんとも違うみたいです。紛らわしいです。

 

 

で、ヘルメットのマルシン工業さんは、元々日本国内でヘルメットの製造をされていた老舗メーカーでした。

ですが20年ほど前から設計・規格に注力し、台湾系のメーカーに製造を委託するという形で、比較的廉価なゾーンをターゲットにしているようです。

2019年現在においても、量販店で1万円以下で売られている安価なヘルメットを多数ラインナップされています。

 

バイク用品の量販店でもちらほら見かけますが、むしろホームセンターなどのヘルメットコーナーで、マルシンの製品をよく見かけます。もちろんSG規格適合のものが多いです。

また以前はAGV等の海外製ヘルメットの輸入代理店をされていたりもしたのですが、今は取り扱っていない模様です。

 

 

 

そんな折に、ホント突如といった印象で登場したのがこのヘルメット。

ドリルと、エンドミルという、ネオクラシック路線のヘルメット達です。

 

両者の詳細については、以前に記事を書いています。

新型マルシン工業のヘルメット ドリルとエンドミル ネオクラシック&レトロ 旧車

 

 

自分が買ったのはフルフェイス

自分が購入したのは、END MILL(エンドミル)のマットブラック、Mサイズです。Amazonで購入しました。

SHOEIのEX-ZERO風のDRILL(ドリル)もかっこよかったのですが、冬場を含めたオールシーズン使うにはちょっと不向きかなと思い、フルフェイスタイプにしました。

(当初は白にしてステッカーチューンしようと思ったのですが、黒のエアインテークが眉毛に見えてしまうのが微妙だったので・・・・)

 

乏しい公式情報

ちなみにこれらの商品ですが、公式HPの製品ラインナップにも掲載されていません。

そもそもマルシン工業の公式HPが長らく更新されていないようです。

 

 

マルシン工業のFacebookページと、Amazonの商品ページに情報がすこし出ているだけで、それ以外にオフィシャルな情報があまり出回っていませんでした。

楽天やAmazonなどのネットショップには商品が置いてあるのですが、ナップスやライコランド等の通販サイトでは商品掲載がなかったりします。

実店舗での販売には力を入れていないのかも。

 

 

2019年12月10日追記:

公式ツイッターでのコメントで、新たな事実がわかりました。
実店舗への卸があまりされていないようです。同じチェーンの中で、出しているお店もあるけれど、そうじゃないお店もあったりとか。
なので、楽天やAmazonでしか、登録された商品が出てこなかったんですね。

 

 

↑それからこちらの記事では、公式HPがもうすぐ大幅UPDATEされることを匂わされていました。

あとオフメットのドリル用のゴーグルも開発中みたいです。

 

 

商品の詳細

だいぶ脇道にそれたので、商品紹介に戻ります。

 

バイザーには保護ステッカーが貼ってありました。日本の国旗がかっこいいです。

またヘルメット保護用のソフトバッグが付いてきました。マット系の塗装にはこれは必須です。入れずに保管すると、棚の天板や側面で塗装がすぐに擦れてしまいます。

 

後ろにはPSA規格とSGマーク、そしてマルシンの新しいロゴマークが描かれています。

スタイリッシュなマークです。

 

 

内装はブラックとブラウンのツートーンカラー。合成皮革なのですが見た目の安っぽさはありません。

しかもこれ取り外しができるようで、チークパッドやクッションなどの単品販売もされています。

清潔に使えるのはいい事です。

 

シールドの上にはエアインテークがあります。開閉可能。開けて走行すると、確かに少し風が抜ける感覚を得ました。

口元の部分はメッシュが施されていて、ここも外気導入になっています。息苦しさを感じない程度の導入量で、11月末の寒さの中でも特に問題はありませんでした。

 

使用感

SHOEIと立花のフルフェイス&ジェットヘルメットで、Mサイズ相当の自分がかぶって、ピッタリのサイズでした。チークパットが少し頬に食い込むような感じがありましたが、すぐに慣れました。

重量は1.78kg(1.37㎏ 2022年7月に訂正)ということで、かなり軽い印象を覚えました。
ちなみにアライのラパイドネオ/クアンタム等が2.1kg程度、SHOEIのZ-7などもほぼ2.1kg程度の重さなので、200g以上軽量です。フルフェイスヘルメットにしては相当軽量な部類になるのではないでしょうか。

 

室内でかぶると、耳がツーンとする感覚を覚えました。それなりに気密性は高そうです。

シールドは鼻先のところに三角形に尖っている部分があり、そこで容易に開閉できます。シールドをおろしたときの密閉感も高く、カチッとロックされます。操作感も問題ありません。

あまりフルフェイスヘルメットを被らないこと、かぶってもクラシカルなフルフェイス(いわゆる族ヘル)を使っていたので、機能的には必要十分なレベルに感じました。

 

良かったところ

風切り音がかなり少なかったことです。これは驚きました。

気密性がある程度確保されていることと、余計な突起がついておらず丸い形状なので、整流効果が良いのかもしれません。

ジェットヘルメットをかぶっているときと比較して、明らかにバイクの排気音が小さく感じました。疲労感が少なくなるんじゃないかなぁと思います。

 

耳掛け式インカムも使えました

またこのヘルメットを購入すると当時に、下記の耳掛け式インカムを使ってLINE通話を試みました。

結果的にマイクの精度が悪く通話はできなかったのですが、音声はきれいに拾えてオーディオとしては使えることがわかりました。

耳のスペースが確保され、なおかつ気密性がある程度確保されているからできた技だと思います。

 

↓こちらに参考記事を書いています

バイクで耳掛け式ヘッドホン(ヘッドセット)が使えた話

 

総評

個人的に、とても良いヘルメットだと思いました。気に入りました。

 

無名ブランドの商品と比較して、中国製とはいえ日本のメーカーが間に入っているので、品質面では「ある程度のレベルが担保されている」と考えて良いでしょう。

それでいて、バイクを選ばないデザイン性も魅力的です。自分のような旧車系のみならず、ネイキッドスタイルのバイクに乗られている方も、十分検討してよいものだと思います。

サブのフルフェイスヘルメットとか、ジェットヘルメットとの併用とか。バイクライフの選択肢を広げてくれる商品と感じました。

 

またこれは完全に個人的な感想なのですが、マルシンのブランドイメージを変えよう!という中の人の思いが伝わってきたような気がします。

新しいロゴマークに、この商品を出した「想い」が込められているように思いました。

色々ヘルメット業界も厳しい状況だと思うのですが、マルシン工業さんのことをいろいろ調べていくうちに、TwitterやFacebookなど、SNSを活用して奮闘されている様子が見られ、なんだか応援したくなりました。

 

今後しばらくこいつと付き合いながら、バイクライフを楽しんでいきたいと思います。

以上です。

 

3 件のコメント

  • 初めまして、急襲の単車海苔ともうします。
    メインマシンはNS125Rですが、他にも手下が居ます(笑)。

    マルシンさんはかなり前に海外市場に大胆に打って出ていた記憶が有ります。
    それこそGPとかオフ用のライダー向けまでありました。
    安くて頑丈ではその頃から不変だと思います。
    shin watanabe helmet で検索すると色々と出てくるみたいです。
    今は海外のマルシンさんは別企業になってるっぽいですね。

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