我が家にやってきたグラストラッカーは、一目見てなかなかシビれる状態でした。
本来あるべきエアクリーナーボックスが綺麗に取り外され、そこにはNIBI製のレーシングキャブ(中華パチモンPWK/Designed by Italy)が「直キャブ」で鎮座していたのです。

何も蓋がされていなかったんで、大急ぎでウエスを突っ込んだ状態。
ヤフオクの取引連絡では、前オーナー氏から「もうちょっとでセッティング出ます」という心強いメッセージをいただいていましたが、経験上、これは大人の対応と深い警戒が必要な案件だと感じました。
結果的にキャブは純正に戻すことにしました。
この純正戻しについてはかなりの長編になるため別記事に譲るとして、今回はその前段階である「エアインテーク(吸気系)の復元」に焦点を当てていきたいと思います。
↓ ※純正戻しの決断に至った記事
25年もののエアクリーナーボックスを洗浄する

ヤフオクからの画像拝借。ほとんどこんな感じの状態でした
幸いなことに、取り外された純正のエアクリーナーボックスは、外されたパーツ群と一緒に段ボール箱に入れて車載されていました。
これがなかったら、中古パーツの捜索から始めなければならないところでした。

https://www.nagatsuma.co.jp/blog/2017/08/post-1133.html 画像参照元:株式会社 ナガツマ様
ボックスの内部を覗き込むと、謎のグレーの粉と埃が大量に堆積していました。エアフィルターの類は影も形も見当たりませんでした。
グラストラッカーの純正フィルターは、スポンジでできた筒状の形状をしています。この手の古いスポンジフィルターは、高確率で「加水分解」を起こし、触った瞬間にボロボロと崩れて消えていく運命にあるようです。(上記の参照画像のような感じ)
↓純正品はこういうタイプ
とにもかくにも、まずは徹底的に洗浄です。エンジンが吸い込む空気を司る場所ですから、中も外も水道水と家庭用洗剤で丸洗いして乾燥させ、ベースとなるBOXをきれいに仕上げました。
デイトナ製フィルターをリプレイスとして選択
ボックスが綺麗になったら、次は中身のエアフィルター(エレメント)を準備します。
先述の純正新品(筒状スポンジ)を発注してもよかったのですが、今後の耐久性や強度を考えると、わざわざ同じリスクを持つ純正に戻すのも芸がありません。どうせ新調するのであればと、今回はデイトナ(DAYTONA)製の純正リプレイス用フィルターを選択しました。
メーカーの謳い文句によると、純正よりも多少吸気効率が向上するとのこと。
「吸気量が増えるということは、キャブセッティングに影響が出るかな?」と一瞬頭をよぎりましたが、まずは現状維持のセッティングで組み立ててみます。
(これは全ての整備が終わって、実際に公道を走れるようになってからの後日談ですが、走ってみると高回転で「気持ち混合気が薄いかな?」というフィーリングでした。プラグの焼け具合を見つつ、そのうちメインジェットの番手を1番手くらい上げてみようかと画策しています)
前オーナー氏の「遺産」と、二次エアとの戦い

エアインジェクション装置の画像 ヤフオクより拝借
ある意味で、前オーナー氏の作業で唯一ありがたかったのは、環境対策部品である「エアインジェクション(AI)」がすでに綺麗にカットされていたことです。マフラー内で未燃焼ガスを再度燃やし、排ガスをクリーンにする環境対策装置になります。グラストラッカーにおいて、社外キャブに交換する際の必須作業です。
今回は純正キャブに戻すのであまり意味はないのですが、あの煩雑な配管が最初からすっきりしているのは精神衛生上悪くありません。
パーツをひとつずつ元通りに組み付けていき、ボックス周辺の復元は特に大きな問題もなく完了。

https://minkara.carview.co.jp/userid/1855867/car/1628395/3427909/1/note.aspx#title みんカラ「usk@浜松の愛車」さんから借用
……と思いきや、最後に盲点が見つかりました。 インテークマニホールド(インマニ)にの右側側面、ポッカリと不自然な穴が開いているのです。(上画像の赤丸部分)
これ、先述のAIが装着されていた際につながっていた負圧の取り出し穴でした。このままでは、エンジンが「二次エア」を吸い放題になってしまいます。

本来なら内径の合うキャップを用意すべきですが、根元が避けている状態。そしてそもそも使う必要がない部分なので、潔く埋めることにします。
今回はガレージにあるものでDIY補修を試みます。 突起部分をカッターナイフで極力ツライチになるようにカット。その上から厚手の屋外対応・防水粘着テープをしっかりと貼り付け、さらにその上からハーネステープをぐるぐる巻きにして密閉しました。
耐久性には多少の不安が残るものの、負圧に耐えるだけの厚みと気密性は持たせたつもりです。しばらくはこれで様子を見ようと思います。
こうして、どうにか吸気系統の純正戻し(ベース編)が完了しました。
新鮮で綺麗な空気を吸える準備は整った。さあ、次はいよいよ本丸、あの「中華パチモンPWK」をひきずり下ろし、純正キャブレターへと戻す作業に移ります。
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作業日:2026年2月
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かかった費用:エアクリーナーフィルター 4,300円
↓グラストラッカーの整備記録をまとめたページ



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