古い車やバイクを中古で手に入れたとき、何はともあれ最優先で交換しておきたいのがバッテリーです。
現状、一応はセルが回ってエンジンがかかったとしても、そのバッテリーがどれだけの寿命を残しているのかは外見からは一切わかりません。出先で突然死されるリスクを考えれば、初期投資として割り切って新品にしてしまうのが鉄則です。
というわけで、新しいバッテリーを調達することにしました。
地元への貢献の失敗
実は購入当初、「少しは地元貢献もしよう」と思い立ち、近所のホームセンターのカー・バイク用品コーナーへ足を運んでみました。ガラスケースの棚の中にあった適合バッテリーの値札を見てると、文字通りひっくり返りました。なんと、2万3千円。
「……うん、パーツクリーナーだけ買って帰ろう」
静かに商品を棚に戻し、大人しく退散したのを今でも覚えています。
結局、いつものようにAmazonを開き、もっとも評価の高かった密閉型の互換バッテリーをポチリました。お値段は送料込みで4,700円ほど。ホームセンターの約5分の1です。
結論から言うと、この4,000円の中華バッテリー、冬場の厳しい寒さの中でも何一つ文句を言わず、極めて元気にセルを回し続けてくれています。
中華バッテリーの進化
それにしても、一昔前なら「安物の中華バッテリーなんて怖くて使えない」というのがバイク界隈の常識でした。
特に、以前乗っていたZ400LTDのような古いバイクに使われている「開放型(液別・液補充タイプ)」の中華製激安バッテリーは、本当に当たり外れが激しかった。電圧がまったく安定せず、走行中に突然点火不良を起こしたり、バッテリー充電器に繋いでもいつまで経っても満充電にならなかったりと、実用性に欠けるどころか 危険 すら感じるレベルの代物でした。
そのためLTDに乗っていた当時は、国内正規品よりは安く、されど品質は確かな「台湾ユアサ(GS YUASAの台湾法人)」の並行輸入品(商品リンク)などを好んで使っていました。それなりの値段はしますが、確実に4年近くは持ってくれるという信頼と実績がありました。
↓過去の交換記事
しかし、時代は変わりました。 現在主流の「密閉型(メンテナンスフリー・MF)」バッテリーに関しては、この手の中華製互換パーツの性能は劇的に安定したように感じます。僕の周りのバイク乗りの友人たちに聞いても、「最近の密閉型なら、格安のやつでも全然トラブルが起きないよ」と口を揃えて言っていました。
少し勝手な考察
中国がこの手の工業製品を大量生産し、日本市場に怒涛の勢いで流れ込んできた2000年代初頭。ちょうどその頃から、世のバイクの多くは開放型から密閉型(MF)へと移行していきました。 メーカー側も「これからは密閉型が主戦場になる」と確信していたはずです。
だからこそ、巨大な世界市場をいわば巨大な実験室として扱い、凄まじいスピードでトライ&エラーを繰り返しながら、製品の品質やクオリティを底上げしていったのではないでしょうか。あるいは、日本のような厳しい市場からの要求に応えるため、徹底した品質管理のノウハウが現地へ導入されたのかもしれません。
一方で、開放型バッテリーは構造自体がシンプルなものの、搭載する現行車が減り、市場自体が縮小していく運命にありました。
あえてコストをかけてまで、技術的な改善やブラッシュアップを繰り返す動機がメーカー側になかったのだろうと思います。頑張って品質あげても、生産数量が増えないから儲からないわけですしね。
恩恵は甘受させてもらいます
そんな技術の変遷と時代の流れの恩恵を、いま僕は4,000円のバッテリーという形で享受しているんだと思います。国内の企業を応援したいという気持ちもあれど、金銭的にできる事と難しい事があるのでね。
何はともあれ、これで電装系の「一抹の不安」は解消されました。 安心して次なる整備へと駒を進めることができます。
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交換日:2025年9月 (グラストラッカーを購入した月)
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金額:4,700円
↓グラストラッカーの整備記録をまとめたページ



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