グラストラッカー 公道復帰に至るまでのセミレストアまとめ

2025年9月、ヤフオクを通じて僕の元へやってきたスズキ・グラストラッカー。

2001年前後に生産された最初期型(キック・セル併用モデル)でありながら、メーターの示す走行距離はわずか1,300km程度。四半世紀近く前のバイクとしては、驚くほどの低走行個体でした。しかし、それは同時に「25年間、ほとんど走らずに眠り続けていた」という事実を意味します。ある意味では、立派な長期不動車。エンジン自体の素性はシャキッとしているものの、まだ「十分な慣らし運転すら終わっていない状態」で時を止められていた、いわばタイムカプセルのような個体でした。

納車時の詳細な初期状態は、本記事の下部に記載しています

 

打ち砕かれた淡い夢

前オーナー氏はバイク屋さんから購入されたとのことでしたが、手元に来た時点では、様々なモディファイの手が中途半端に加わりかけた、なんとも絶妙なコンディションとなっていました。

ここから、現代の公道へ安心して復帰させるために、自分で手を動かし、時にはプロの力を借りながら、実に多くの作業を重ねることになります。 「手軽に、安く、パパッと乗り出せるお散歩バイク」 という当初の淡い夢は、あえなく瓦解しました(笑)。正直に言って、それなりの授業料(費用)を支払うことになりました。

それでも、やっぱりバイクを直す時間は楽しい。自分の手で不具合を潰し、今この車両がどういう状態にあるのかを100%把握できているということは、何物にも代えがたい「安心感」と「自信」に繋がります。苦労はしたけれど、やっぱりこれで良かったのだと思っています。

 

↓こちらの記事に、購入に至った理由を詳細解説しております。

僕が再び「グラストラッカー」でバイクの世界に戻った理由

 

 

本記事の目的

本記事は、私がこのグラストラッカーを公道復帰させるまでに「やったこと」と「かかった費用」を網羅した、セミレストアのまとめ(ポータル)ページです。

※各項目をクリックすると、それぞれの詳細な整備記録・トラブルシュートの記事へ移動できます(随時更中です)。皆さんのグラストラッカー、また類似バイクの維持やプチレストアの参考になれば幸いです。

 

整備記録(随時追加します)

基本はDIY。ですが、一部道具が無いと難しい部分はプロに頼みました。

四半世紀の垢を落とし、まずは「普通に走る状態」を取り戻すためのベーシックな整備と、前オーナー氏のカスタムを純正へ引き戻す作業を行いました。

 

 

直面したトラブルと、その対策

古いバイクゆえ、そして長期不動車ゆえに、走り出してからも細かい「洗礼」を受けました。主に電装系を中心としたトラブルシュートの記録です。

  • サイドカバーの脱落防止対策(ふたと固定装置の装着)
  • サイドスタンドスイッチの誤作動対策(短絡・キャンセル処理)
  • ウインカーリレー不調に伴う謎のエンジン停止トラブル
  • 鳴らないホーンの修理・交換

 

公道復帰までにかかった総合計費用(作成中)

 

(※ここに個々のパーツ代やプロへの依頼費用、トータルの金額を記載していきます)

 

 

納品時の車両の状態

スパトラ、中華PWKキャブの直キャブ。
右グリップ無し(付属していたものの、なぜか取り付けされていない状態)。
キャブ交換の為、エアインジェクションはカットされていました。その蓋などの処理は結構丁寧。
小物入れの蓋は無くなっていて、左後方のウインカーレンズも欠品。

リアサスはメーカー不明なものの新品が装着されていました。純正よりわずかにロングです。
テールランプはフェンダーレスキットが取り付けられていて、個人的に好みのキャッツアイがついていました。ただレンズがくすみ、筐体のメッキがぼろぼろ。

リアタイヤは詳細後述しますが、山はあるもののひび割れが強烈でした。

 

チェーンはさびっ錆。
左グリップもなんか変な感じ。
フロントフェンダーにもえくぼがあります。
そして全体的に汚れとさびがあります。

メーターの通り走行距離は少ない感じがしますが、保管状態が悪かったのか経年劣化が年式相応+αで進んでいる感じがします。フロントタイヤは新品が装着されていたのですが、一部ビードが上がっていない状態でした。

その他、純正エアクリーナーBOX、純正キャブとスロットルグリップにワイヤーなどが付属しておりました。

 

現車確認しなかったとはいえ、なかなかの状態です。
これをひどい!と捉えるか、直し甲斐があるなぁ、、、と捉えるかは、人それぞれだと思います。