先日「珈琲司 ゆだ屋」さんに遊びにった際、ものすごいカスタムバイクにであいました。
ここまでゴリッゴリのカスタムをされたマシンを、目のあたりにするのは個人的に久しぶり。
興奮してしまいました。
マシンの素性
ベースとなったマシンは、
Buell XB12S FireBolt
ハーレーのスポーツスター1200のエンジンを高回転寄りにチューニングして、スポーツバイクに変貌させたエリック・ビューエル渾身のマシン。
マスの集中をかねて
「中空構造の内部にガソリンタンクの機能をもたせた」
という変態的なメインフレームに、“CROWS DARKSIDER”との文字がレタリングされています。
オーナーさん、並びにゆだ屋の湯田さんにお話を聞いた所、
那須烏山市にあるCROWSさんというバイク屋さんの、コンプリート車両とのことでした。
ハーレーを中心に、外車・国産車・旧車に至るまで、幅広いジャンルをカバーされているお店のようです。
湯田さんのメグロSG250も、このお店でメンテナンスをしてもらっているようでした(記事)。
ダークサイド全開
というバックグラウンドが有るこの車両。
とにかく佇まいと存在感がすごすぎます。
ダメージド塗装されていて、雰囲気はまるで。
凄かったのが、外装パーツがプラスチックではなくメタルで構成されていたことです。
見てびっくり触ってビックリ。
叩きなのかプレスを併用されているのか、作り方がよくわからなかったんですが、とんでもない労力がかかっていることだけは伺えます。
エアインテーク。
フレームも外装も、一回つや消しブラックで塗装された上で、エッジに沿ってグラインダーで塗装を落とし、ダメージ加工されています。
ヘッドライトバイザーは、樹脂とカーボンとメタルの合わせ技のように思えました。
ヘッドライトはヨーロピアンカスタムや、トラッカースタイルのマシンに使われたりする異系タイプ。
丸目2灯でも面白いかなと思ったんですが、薄くて尖った印象を出すためにはこちらがベターですね。
倒立フロントフォークにも汚し塗装が入っています。
シートフレームやベース、シートレールも手作り。
鉄板を叩いて作られているようです。
ナンバーはサイドナンバーでした。
圧巻のテール形状。
邪悪さすら漂う突起物。鉄板を曲げて磨いて整形されていました。
真ん中にLEDテールランプが装着され、赤く点灯したその姿は、まるで異形の生物のようでした。
そして機関部。
あーいいですね〜。
ニヤニヤしてしまいます。
このスプロケとボルトと、ハーネスとワイヤーとエキパイと・・・・
つくづく自分は機械フェチなんだと感じさせる1枚です。
カスタムと世界観
このCROWSさんのBuellカスタムは、基本的にこの形として提案されているようでした。
オーナーさんのライフスタイルや趣味に合わせて、各部をオーダーメイドしながらフレキシブルに変更することもできるようです。
例を挙げると、真っ赤なイタリアンなカラーにされたBuellとか。実際にそういうコンセプトのマシンが、製作中のようでした。
今回この車両を見て思ったのが、ゴリゴリに世界観を作り上げていくと、その車両の周囲だけ空気が全く違うものになること。
オーラが出るってこういうことなのかな、と。
場所が、自然豊かな佐久山の珈琲焙煎所ということもあり、このバイクが放つ世紀末なオーラとはある意味好対照。
だからよけいに空気の温度差があぶり出されたのかもしれません。
しかしそういう現象を感じることができたのも、製作に携わった方が一本筋を通して魂を込められたから、と言うのは揺るぎない事実だと思います。
自分も、ものを作ったり文章を書いたりする時は、今まで以上に魂込めて!
そう感じさせられた対面でした。
コーヒー買いにきて、こんな凄いもの見れるなんて想像だにしていなかったので、遠出した甲斐が有ったと嬉しくなりました。
以上です。
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