先日の修理以来、 突然作動する恐怖に見舞われていたセルスタータースイッチですが、
これでもうセルが暴発することはないでしょう(笑) 原因は、睨んでいた通りスプリングとスイッチが導通していたことでした。
■本来スイッチはこのように赤い部分が軸受となり、 スプリングの内側と内接していなければならいのですが、
自分の組み方がまずく、赤い部分にスプリングが乗り上げていたようです。
そのため、スプリングと真ん中のスイッチ部分が、 時おり接触して導通してしまい、 セルモーターが“暴発的”に作動してしまっていたのだと思います。
なんでこんなことが起こったのかというと、 ネジが外れなかったから。
この写真の左上の茶色いネジ。 このネジのねじ山が舐めて外れなかったために、 スイッチボックスの完全分解ができませんでした。 なので、微妙な隙間からドライバーを使ってこねくり回すような作業をしていました。 その結果、間違った組み立て方をしていたんですね。 正しい作業手順はこう。
ネジを外す。
そうするとハーネスとくっついている、 ヘッドライトスイッチのジョイントが外れます。
スイッチボックスを完全に分解できます。
分解したところで、必要な部品を準備。
バネをスイッチ版の上に乗っける。 金具にボタンスイッチをセット。
両者を組み立てます。
こんな形。この状態にすれば絶対にハズレません。
実際にスイッチボックスに装着したら、 バネが変に回ったり動いたりすることはありませんでした。 スイッチの動きも大変良好。 クリック感が凄く良くなりました。 作業時間は20分程度。やっぱり全バラシが出来ると作業早いなぁ♪
■やることリストの一つが終了! 次はオイル交換とネジの閉めつけ、 ポイント調整だね。
■こういうトラブル系の記事とか作業とかをやってると、
- 「旧車ってトラブル大変じゃないですか?」
- 「そういうのが怖いからちょっと旧車が手が出せないんですよね…」
とかいう話を結構聞きます。
正直自分もやたらめったらにトラブルは起こって欲しくないです。
ただ、ちょっとしたトラブルなら起こってくれた時、 「嬉しさ」に似た変な感情が生まれます。 もちろん修理作業自体は、細かい作業や段取りが多くて面倒に感じたり、 爪の間まで手が汚れたりして、いい気持ちにならないことも多々。 自分が主に楽しいと感じたり、テンションが上がる時は
「問題の原因を考えて分析し、解決するプロセスを考えついた時」
ですね。
- この辺りがいまいち分からないなあ。
- 調べてみよう。
- あぁここの構造こうなってるんだ!
- こうすれば直る!
この快感があるから、トラブルが起こっても乗り越えられるんです。
起こるべくして起こった障害は、自分のステージを上げてくれる感じがします。 ある意味試練、だけど乗り越えられる。 ダメだった場合は他人の力を借りる。それも勉強。 自分はそんな感じで旧車とかトラブルとは向き合っています。
以上です。
お!よかったねえ。やっぱり原因はあったんんだね。これで気持ちよく乗り出し出来る。
あははははH~じゃあオイラも同じドMだ!
工夫と想像で乗り越えられそうな予感…このときがたまんない。自分はやりだすまでは常人?と同じで面倒なんだけど、始めるとお茶も飲まずにのめりこんじゃうのよね~。やっと最近、LTDも落ち着いてきていじる時間より乗る時間が多くなったけど。
今度はゼファーに手が掛りそうになったんでさびしかったけどのめり込む前にERにしちゃった。
マシンとしての楽しさを持つLTDと現代のストファイER!あと20年乗り続けられるか考えた時に無理して買えるなら買っちゃえ乗っちゃえと決断しました。
⇒長野BSLTDさん
良かったです。
手をつけたあといきなり調子が悪くなったので、
自分が触った所以外は考えられなかったのですが、
やっぱり組み付け不良でした。
そうですね、やり始めるまではすごく面倒なんですが、
動き出したらやりきっちゃいますね。
現代のマシンをそばにおける環境、
つくづく羨ましいです。
モダンなマシンがあると、旧車の魅力も引き立ちますね!
ご苦労様でした、
誰しもがやる失敗(一部の人か?)
「急がばまわれ」ですかね
旧車の部品は
その部品を設計した 先人の考え から
どう変化していったのか
その経緯を理解し研究するのも また楽しい
⇒mmおやじさん
あせったり端折ったりしても良いこと無いよっていうのを、
改めて感じました。
目先の時間とかコストはかかりますが、
結果的に見ると早くて安いです。
旧車の部品は見ていて本当に飽きません。
進角ガバナとか考えたワットは天才だと思います。
今はセンサーと半導体で全部やっちゃいますけども、
ベースは全く同じですからね。