購入にあたり(2)

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1ヵ月後、前回見たときは正直ぼろぼろだったZ400LTDは、各部をしっかり組みつけられて生まれ変わっていた。

マフラーの錆などは削り落とされ、耐熱シルバーでリペイントされていた。タイヤも新品。

外せるゴム類も全て新品。後でいろんなところを日常点検していくにつれて分かるのだが、キャブやエアクリの清掃は当然として、電気配線はほとんど引きなおされていて、細かいところの錆落としとリペイント、全てのネジにグリスが塗られていた。

 

高い質の整備をしてくれたんだと本当に感謝した。

「安心の納車整備」等と言っているものの、適当にお茶を濁したような整備しかしない店もたくさん有る中で、 こんなに誠実な仕事をしてくれるお店を選んだことは自分にとっても自信になった。

 

Z400LTDのエンジン

「パラツインエンジン」というものに乗るのは初めて。

当初はアメリカンライクなルックスから、どこどこと低回転からトルクが出てくる味付けがしてあるんだろう、と勝手に想像していたのだが、その期待は見事に裏切られる事になる。

ビィーーーーーーンと高音を出して高回転まで回り、低速トルクは皆無。

正直愕然とした。 まあスペックシートを見ると、180度位相クランクでショートストロークのエンジンなんだから、こののり味は当然といえば当然。 だが期待と現実の落差は、このバイクを買ったことを一瞬後悔させるのに十分だった。

 

いったん走ってお店に戻ったときに、「優等生なバイクなんですね」と工場長に話したのを覚えている。

メーター周り

まあそんなことがあっても、宇都宮まで140kmほど走ったらその印象もだいぶ変わってきた。

こういったルックスのマシンは、ドコドコと低速トルクで引っ張っていく面白さがあるが、ガンガン回転を上げながら走っていくのも又違った楽しさを感じられた。 166kgの車体を36馬力のエンジンで、一生懸命引っ張っていくアメリカンは僕にとって新感覚。

いままでとは一味違ったモーターサイクルライフが待っているなぁと感じたファーストランだった。

3月下旬とはいえ物凄く寒かったけど・・・。

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