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もてぎ東京 まる1日ツーリング Part.3/3

      2016/05/05

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SNS上で奇跡のお誘いを受けて、急遽向かうことになったPADDOXさんの工房。

阿佐ヶ谷のアンティークスカフェから、高まる期待と、慣れない東京の道を走る不安を2つ胸に抱えながら、環八通りを南下していきました。

そして辿り着いた工房には、

 

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WEB上で見つけて振動が飛び出るほど衝撃を受けた、カブをベースにしたサイドカー 「ゴードン号」が鎮座していました。

 


現物に会えた喜び

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ずーっと思い描いていた、夢のゴードン号が目の前に居る。

そしてオーナーであり製作者のPADDOXさんに何でも質問できる。この上なく贅沢な場所に身をおいていたと思います。正直、同日見学したグッドオールデイズの数倍は興奮しました。

 

色々質問しました

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突然押しかけてきた30過ぎの人間にもかかわらず、とても暖かく迎えてくれました。嬉しかったです。

ゴードン号を作るに当たっての由来を伺ってきました。

 

ダグラス

  • 元々戦前の英車が好きで、フラットタンクの車両が欲しかった。
  • なかなか手に入るものでもないので、それなら自分で作ってしまおうと思った。
  • まず赤いブルックランズレーサーをモチーフにした車両を作り、ゴードンは2台目。モデルは上の写真のダグラス。
  • もともとは単車として作っていて、サイドカーは後で追加した。
  • 溶接の技術なども作りながら上達させていった。
  • これまでにカブベースのマシンは、いろんなジャンル横断的に5台作っている。現在6台目のサイドカーを製作中。

 

各部の解説

本当にんたくさんのことを質問して、それについてのコメンタリをしたかったんですが、あまり写真を撮影出来ていませんでした(汗

オモシロイと思った部分を中心に書いていきたいと思います。

 

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ちょっと見づらいですが、シフトノブはハンドシフトになっています。

カブチョッパーなどで見る直動式のレバーではなく、リンク機構が装着され、上下ストロークでシフトできるようになっています。このあたりのギミックが熱いです。グリップはイギリス製の真鍮のドアノブだそうです。

 

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エンジンは90cc。もともと125ccだったものの、ブローしてしまい載せ替えたとのこと。それでも十分な加速力が有るようです。キャブはPD22。

メインフレームのチューブは切断して、約10cm程度延長しているようでした。コレもカブチョッパーのカスタムでは定番の手法。ただ、そのまま延長するとキャスターが立ちすぎるので、少しフレームを曲げてキャスター角を調整しているとのことでした。

こういう部分が、やはり直接お話しないと絶対に見えてこない部分ですね。

 

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カバーは自作の蝶ネジで留まっていて、取り外しができます。この中にはバッテリーとレギュレーターなどの電装部品が入っていて、見せかけではないカバーとして機能していました。

 

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コレもずーっと疑問だったエアクリーナーカバーですが、なんと100円均一の鉢植え用のアルミバケツだそうです。

雨の日に網だけつけたオープンキャブ仕様で走っていたら、雨水が入って走らなくなってしまったそうで、急遽取り付けたカバーだそうです。

 

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フラットタンクも自作。フラットタンク上のフレームも自作。このフレームとシートの位置関係もかなり苦心されたとのこと。ワイドハンドルとタンク&シートの収まりがよく、パット見こういう状態で「最初から作られていた」としか思えないルックスです。

ちなみにリアサスペンションはリジッドサスで、これも自作。

基本的にフレームやサスペンションなどの筒形状のものは、市販のパイプを切って溶接して作られているようでした。フレームは先述の通り10cm延長で、スイングアームはCB50のものに換装して、25cm近く伸ばしてあるそうです。

 

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跨がらせてもらいました。

イスが高く、ハンドル幅が凄く広いのでとても牧歌的。

ごつごつしたすわり心地を想像していたのですが、意外と腰回りはバネが効いてふわふわして、運転時も乗り心地が良さそうでした。

 

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ヘッドライトも、各種ジャンクパーツを駆使しして古めかしい形に魅せるデコレーションをされていました。

フロントが板バネのスプリンガーフォークになっているんですが、写真を見た限りではどのように機能するかが全く読めませんでした。コレについて質問すると、

「飾りです」

との答えが。なるほどね。。

 

側車もギミック満載

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元々単車で作られていたこの車両ですが、

「荷物が全く乗らない」

という理由から側車の制作を決意されたそうです。当然なんですが、側車も手作り。いろんな資料を見ながら、なおかつスーパーセブン等の旧い車体のつくりを見て、試行錯誤しながら作られたとのこと。それにしても非常に高い完成度でした。

 

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土台がベニヤ板で、側面にアルミ板を貼り付けて、内側には内装板を取り付けるという製作方法。

 

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ベースの台座は四角パイプでしっかりとしたフレームが作られ、車体との連結は丸パイプを中心にしっかりとしたフレームが制作されていました。

 

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リアにもトランクルームが有り、そこにはカブのサスペンションがついていました。そう、サス付きなんですこの車両。

 

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ちなみに側車には、人が入る部分と後ろのトランク合わせて、これだけの荷物が入るとのことでした。キャンプ道具一式ですね。

この後PADDOXさんはキャンプに行かれ、モーターサイクルダイアリー並みの道中を繰り広げられたとのこと(詳細はこちらのブログから。1~6迄有ります。

 

記念乗車

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そしてPaddoxさんのご厚意で、なんとゴードン号に載せてもらうことになりました。

運転はサイドカーに慣れていないと難しそうなので、

 

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僕は側車に乗ります。

 

インプレッション

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動画をばっちり撮影していたはずなのですが、何故か撮れていなかったので文章で・・・

  • スポーツカー並みの低い着座位置なのでスピード感がすごい。
  • 若干膝が窮屈だけど、すっぽり納まって乗れます。カブのサスペンションが効いて乗り心地は良好。
  • 90ccでも十分な加速感。そして音がワイルド。
  • このサイズが小さくても音が、大きくて加速感有るフィーリングというのが、今のバイクに圧倒的に欠けて居る要素だと思いました。
  • コレは単純に楽しい。
  • そして左に曲がる際は、単車側のライダーがおもいっきりサイドカー側に体重を浴びせる! すごい、本当にこうしないと曲がらないんだ!
  • サイドカー側の人間は、多少動くものの派手なアクションはせず。
    ただコレも街乗りのお散歩だったからであり、スポーツ走行する段になれば、こういうアクションをトラなければならないのだと思います↓

 

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Facebook photo form Mr Masamune Tamura http://www.stupidcrown.com/

先日ゴードン号がサーキット走行した時の写真です。

 

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めちゃめちゃ楽しい試乗体験でした。

こんなおもてなしまでしていただいて、ほんとうに来て良かったです。

 

思いが形になった時

SNS上でゴードン号を見つけて、必死にBLOGを探して、情報を集めて、見たい作りたいという気持ちを高めて、それを発信する。このステップをヘたら、わずか2週間程度という極めて短期間でお会いすることが出来ました。思いを伝えるって大事だなと思いました。

今はちょっとタイミングが悪いんですが、いずれ絶対にこういう車両を作ってやろうと思いました。そのためには溶接も勉強しよう。やれる場所と環境を付くって行こう。そう決意しました。

 

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3部校正だったのですが、もう3000字も書いてしまったので、最後にエピローグとしてこの後の話は別に書きます。

 

続きます~。

 

 

 

 

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