「ずっと乗れるバイク」という黄金律への夢想

とある雑誌を読み返していて、あるベテランライダーの方が、

「バイクは車重170kg・50馬力前後、そしてロングストロークというのが、ずっと乗れるバイクの条件」

とおっしゃられていました。

 

なるほどなぁと思いました。

 

 

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これがある意味黄金比率なのかもしれない。

 

ちなみにどんなのがあるだろうと夢想したら、

 

・・・・・・

 

 

意外と170kgで50馬力というマシンが見当たらないんです。

 

絶妙に少ない。

 

 

 

 

黄金比のバイクを探そう

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最初に思い浮かべた現行のW800。ですが220㎏近くあります。

CB400SFも200㎏。重い。

モトグッチ・V7クラシックも200kgで、旧車のW1でも190kg。かなりスリムに見えるXS650も、53馬力ありますが200kg超えでした。

意外と無いんです。

 

 

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中型の空冷に該当する車両があるんじゃないか?と思い調べたところ、ゼファーχも186kg。ちょっと重い。

もう少し旧いマシンにしたらと探してみたら、スズキ・GSX400Xが出てきました。

 

 

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いわゆる「東京タワー」なインパルスなんですが、

 

  • 水空油冷DOHC4バルブ並列4気筒398cc
  • 59馬力/12000rpm
  • 3.8kgm/10500rpm
  • 乾燥重量153kg

という現代目線で見ても強烈なSPECで自己主張していました。(無縁単車さんより

400ccとは思えないハイパワーです。

 

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あとハイパワー&軽量で「スーパーカウルレスマシン」を作ろうとしていた、ホンダ・CB-1とかも、水冷ながら168㎏で軽い。数字の上では該当しますね。

 

 

ただしどれもカリカリのマシンなんです。

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ただエンジンは、バッキバキのショートストローク

ロングストロークとはかけ離れております。

 

「高回転までぶちまわしてその馬力を出す!というのでは仕方がないのではないか」

と思う節もあるんです。少なくとも、長く乗れるという面ではどうか。。。

 

 

「もっと回転上げろ!オレはパワーを出したいんだ!ソッチのほうが楽しいって!」

と急かしてくるようなマシンは、該当しない気がしてるんですね。あくまでも自分の主観ですが。

 

 

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雑誌の記事だと、BMWのR80GSが該当するみたいでした。確かに急かされなそう。

 

 

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おぼろげなイメージとしては、

  • 割と下からトルクフルで、
  • 軽量な車体の利を生かして軽快に走ることができ、
  • その気になってスロットルを開けたら、時速180km/h位まで到達する加速力を見せる。
  • でもふだんは使わなくても楽しい

そんなマシンが、「気楽に乗れる」という必要条件を含めた黄金律を満たす存在、いうなれば「上がり」。

もっと言えば「終のバイク」と呼ぶにふさわしいのではないかと思っています。

 

 

 

 

終のバイクに該当しそうな奴

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自分が調べた限りだと、スズキのGR650とかがSEPC的にちょうどいい感じ。パワーもトルクも重量もバランスが取れている。可変フライホイールという、後にも先にも採用されている車両が思いつかない変態機構を持つ、超マイナー車ですが。スズキらしいバイクです。

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ただ色々と整形という外装カスタムが必須ですね。何とももっさい。このテイスト嫌いじゃないけどもっさい。ヘッドライトの下にある、フロントのポジションランプは、申し訳ないけどダサい。

 

 

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こんなマシンみたいに、ちょっとだけ、ピンポイントに手を加えるだけでイケメンになりそうなんですが。ただ軽快なイメージをだすためにホイール交換はやっておきたいので、うーんけっこうお金かかるかも。

 

 

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メジャーなところでは、先日乗せていただいた、1960年台のトライアンフ・ボンネビル T120。これなんかは、純正状態で49馬力の168kgというSPECを叩き出しています。ドンピシャですね。

バーチカルツインの衝撃的なフィーリングは、僕も心を動かされました。数多くの人を魅了して止まない乗り味は、黄金率バイクであるからというのも大きな理由の一つかもしれません。

 

 

 

LTDを黄金比率の終のバイクにしよう

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で、同じお金をかけるのであれば、我がLTDにその素養がないか?とも思うわけです。

 

170kgで36馬力ですからね。

あと14馬力載せれば黄金律バイク。

 

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440ccにボアアップしてたら大体4~5馬力乗っかるはずなので、そこからさらに10馬力。

10馬力。

 

若干ハードル高いですね。。

 

元が36馬力、そこからの10馬力って言うと、なんかこう吸排気をいじって「絞り出す」感じになりそうな数字です。グリップが膨らむ位グーッとスロットルを捻った状態でギリギリ達成するレベル。

黄金率は、カリカリに絞り出してまで達成すべきなのか?というと、先述の通りそれもまた違う気がしています。乗り味に余裕がなければ意味が無い。

 

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なので、すこし軽量化の方向でバランスを取るのもいいかもしれません。

 

 

 

軽量化の達成手段としては、

たとえばマフラーを2in1にするとか。

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アメリカなどではMAC製の2in1マフラーが安価に販売されているので、それを輸入するというのもアリですね。またリアフェンダーを軽いものにするとか、あるいはチェーンガードを薄く軽いものにするとか。この辺は純正品を加工したり、多少工作するのも面白いかもしれません。

上記の手法を採って、おそらく5㎏軽量化できたら御の字ってところでしょうか。

一番効くのはホイールをスポークにすることなんでしょうが、僕このキャストホイールに強い愛着を持っているので、交換したくないんですよね。効果よりも「想い入れ」重視。

 

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42馬力で165kg。

案外いいバランスかもしれませんね。ちょうど良さそう。

 

 

 

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そんな感じで、バイクに乗れない時間を妄想にふけっています。

以上です。

 

 

4 件のコメント

    • 確かにオフロードである程度排気量が大きい車両なんかは、
      ベストマッチですよね。

      ベテランライダーさんほど、最後はオフロードに行き着く気がします。

      最後はおとなしくハーレーにでも乗って・・・
      ッていう事言う人結構いますけど、相当重いですからねあれ。
      やっぱりハーレーは好きな人しか乗らない気がする。。

      オフロードは道を走り尽くして走るところがなくなった人が乗るものだと思っていたんですが、
      最近ツーリング性能も高い車両だなぁという認識を持ち始めています。

  • めちゃくちゃ私の気持ちにハマる記事でした。今乗ってるバイクは気に入ってるのですが、あと10年こいつらに乗れるだろうか、少し不安になることがありまして、「終のバイク」を夢想することがあります。

    180kg未満、空冷2気筒、キャブレター、足つきのよさ。が必要条件です。だいたい似たところを考えてますよね。

    エンジン形式にこだわらなければ、CBR1000RRは軽くていいバイクなので、腰がきつくなったらアップハンにして乗り続けるのも手かな。ZRXの45kg軽量化はさすがに無理ですね。

    • コメントありがとうございます。
      タイムリーな記事をかけて良かったです。

      180kgとなると、ぐっと幅が広がると思います。空冷ツインのキャブ車となると… 少し古いトライアンフとかになりますかね。W650でもちょっと重いので。

      CBRのアップハンドル仕様はとてもイイと思います。ジムカーナチックですね。街乗りだとむしろ機敏に動けることに気付いて、よりヤンチャになったりして(笑)

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