Z400LTD.net

Z400LTD.net -カワサキの旧車をハブにして、 整備・ツーリング・イベントなど、広がる世界を記すBlog.

燃料添加剤(フューエルワンなど)の成分と原理

      2016/10/27

Bookmark this on Google Bookmarks
Pocket

c0223419_1535423

燃料添加剤、その中でも「エンジン洗浄作用を持つ添加剤」について、私が知っていることをシェアしたいと思います。

具体的な商品名を上げたほうがわかりやすいと思うので、今回は代表例として、ワコーズのフューエルワンを題材として記事を書きます。

 

 

添加剤や洗浄剤について、私の方で論文などを読んでリサーチしたり、有識者から得た知見を元にまとめました。参考になれば幸いです。

 

2016/10/26

コメント欄より、「添加剤好き様」より誤記のご指摘がありましたので、訂正いたします。

ご指摘くださいまして、本当にありがとうございます。今後もより一層気をつけて情報を発信させていただきます。

 

 

以下の流れで記載します。

  • 洗浄剤の主成分
  • 原理
  • 実際に効くのか
  • 使用上の注意点

 

 

 


洗浄剤の主成分

フューエルワンをはじめとする現在販売されている洗浄剤は、ほぼPEAが使われています。

一般的な価格(300mlで1000円以上)のものは、ほぼ使われていると思っていただいて間違いありません。

 

PEAとは

img_3_m

PEAは「ポリエーテルアミン」の略です。アミノ基(-NH2)を有する化合物で、アルカリ性を示します。

非常に還元力が高く、汚れなどの隙間に入り込んで、分解する洗浄性能を持つ物質です。

 

4187-57-9

1970年代までは、PBA(ポリブテンアミン)という物質が洗浄剤として使われていました。

ただPBAは高い耐熱性を持つため、燃焼しきらず、エンジン筒内に「デポジット(燃焼阻害物質)」として残留してしまう問題が指摘されました。そこで研究が進み、1980年台からはPEAが洗浄成分の代表格として使われているようです。

ちなみにワコーズのフューエルワンの場合、主成分がPEAとの表記があります。質量パーセント濃度で50%を占めているそうです。

 

8313512

またハイオクガソリンの「洗浄成分」と言われているものもPEAですが、燃料添加剤よりも配合量が少ないようです。(具体的な濃度は調べても出てこなかったです)

 

 

 

原理

clean2

PEAなどの還元力が高い物質を使って、ガソリンタンク、インジェクターやキャブなどの燃料供給系統、さらにはエンジン内部までの、カーボンやオイル汚れワニス等を、「溶かして除去」する。これが洗浄剤の原理です。

こびりついた物質を、物理的に拭うのではなく、分解して溶かすには、酸やアルカリなどを使う必要があります。

 

m_DSC00394s

酸は自動車のエンジンにたくさん使われている、鉄・アルミ・真鍮などを溶かします。だから使えません。アルカリを使っているのはこれが理由です。

汚れを解して剥がし燃焼室で燃やす、という方法で、エンジン内部を洗浄します。

 

 

X239490H_L

また1本200円とかの激安洗浄剤は、メタノールなどのアルコールが含まれている可能性が高いです。

アルコールは非常に安価で、油をとてもよく溶かします。まさに洗浄剤にうってつけ。

 

20121106101622619

ですが、同時にOリングやパッキンなどのゴムを侵食してボロボロにする(膨潤と言います)という、致命的な欠陥があります。なので、成分に「メタノール」「アルコール」と書かれている品物については、ちょっと疑ってかかったほうがベターです。

 

 

 

実際に効くのか

no (1)

フューエルワンは、私もZ400LTDに使ったり、ラシーンに添加したりしています。

 

車もバイクも、入れたすぐはあまり効果が感じられません。ガソリンを使いきって次に満タンにした際、吹け上がりが軽く感じる、アクセルのツキが良くなったかも、というようなフィーリングでした。

Bookmark this on Google Bookmarks
Pocket

ページ: 1 2 3

 - ケミカル類